めんどくせぇことばかり 『北京レポート 腐食する中国経済』 大越匡洋
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『北京レポート 腐食する中国経済』 大越匡洋

共産党大会の開幕。冒頭で、習近平が江沢民と胡錦濤を後ろに引き連れて出てきた。びっくりした。やはり権力闘争の面では、習近平の勝利か。共産党大会を目前にして、経済的な数値がみんな良くなったのにはびっくり。まるで、チャイナ経済花盛り。
大躍進の時みたい。
産経ニュース 2017/10/19
【主張】習近平演説 強国路線の拡大の警戒を
http://www.sankei.com/world/news/171019/wor1710190003-n1.html
(全文)

軍事力を支えに、覇権的な路線をより強化する方針というしかない。

中国共産党の習近平総書記(国家主席)が党大会の冒頭の活動報告で述べた内容である。

過去5年間の成果として、「南シナ海での人工島建設を積極的に推進した」ことを挙げた。

さらに、東・南シナ海での中国公船の活動活発化を念頭に「海洋権益の維持を有効に遂行した」とも述べた。

力を背景に他国・地域の権益を侵し、それを政権の成果として誇る。そういう国がすぐ近くにいることを直視せねばならない。

5年前、習氏は沖縄県石垣市の尖閣諸島を奪取しようとする路線を掲げて総書記に選出された。中国公船の領海侵入などは、いまも続いている。

また、中国の南シナ海に対する主権の主張は、昨年7月の仲裁裁判所判決で全面的に否定されたが、無視を決め込んでいる。

習政権はこの党大会を経て、2期目を迎える。周辺国・地域からすれば、習氏が安定基盤を得て国際法を順守し、他の権益を侵さない姿勢に転じることも期待したかったが、結果は逆だった。ルールを無視して海洋権益を露骨に拡大しようとしているのだ。

長時間に及ぶ報告で、習氏は「社会主義現代化強国」の建設という目標も掲げた。こうした指導理念を党規約に反映し、自らの権威を高めるとみられている。

見過ごせないのは、「強国」を支えるための「強軍」という、さらなる軍事拡大方針である。

中国は軍事政策や国防費が不透明だと国際社会から批判を受けながら、四半世紀余りにわたって急激な軍拡を進めてきた。

その上さらに、今世紀半ばに人民解放軍を「世界一流の軍隊」にすると言い切った。日米の軍事力を圧倒する意味だろう。こうした中国の姿勢について、日米間で十分に協議し、対応を考えることが欠かせない。

台湾問題では、「分裂」を絶対に認めないと強い言葉で訴えた。対話が中断している台湾の蔡英文政権への警告であり、台湾海峡の動静にもより注意が必要だ。

大会を経て選出される次期指導部は、習氏の側近らが占めることになろう。共産党独裁下で推し進められる「強国」路線に対し、これまでにも増して重大な警戒が求められる。


日本という国名は“日出づる処”から生まれたものだろう。だとしたら、目線は習近平ということになる。習近平から見て“日出づる処”、つまり、東の方角、それが日本だ。日本は大陸の王朝から多くを学んだ。かつ、海に隔てられていたため、その圧力は朝鮮半島なんかに比べればはるかに小さくて済んだ。海の持つ意味は以前ほど大きくはない。これだけの大きな国である以上、チャイナの影響は、やはり大きい。だから、この国の状況に敏感でなければならない。

ともあれ、この国とは一定の距離を保つことが大事だ。なによりも、のめり込まないことだ。

ちょうど一年前、こんな本を読んで、こんなことを考えていた。
シナは怖いよ。そりゃ、アメリカとは違う。アメリカだって怖ろしい。あの戦争だって、その背景を煎じつめれば“人種差別”に行き当たる。敗戦後の占領にしたって、白を黒と押し付けられた。飢餓に直面し、家畜の餌まで回された。だけど、時間をかけて、徐々に洗練され、民主政治を標榜する以上、国家はそれなりの対応を求められた。アメリカも、いろいろな裏があったとしても、民主国家のリーダーとしての体裁は繕わないわけに行かない。

シナは、それをしようともしない。民主国家じゃないから、求めること自体が無茶だと、周りが思っちゃってる。怖いよ、シナは。東トルキスタンやチベット、内モンゴルの人たちがどんな目にあってるか。わずかながらに漏れ伝わってくる部分もあるから、よけいに怖いよ。油断すりゃ、あんな目に合わされる。尖閣一つからそれが始まる。

経済成長のなかで、国内に大きな矛盾を抱えてしまったシナは、痛みを伴う経済の構造改革に着手しなければならない。経済成長のなかで生み出された貧富の格差への不満は、高度な成長が続いている間はどうにかその成長分に吸収されていた。成長が止まれば、残るのは放置された不満と、新たに生まれる痛みだけだ。不満と痛みを原因とする怒りが、正当に、政治責任を追うべき中国共産党に向けられること。それが何よりも、シナ政府が恐れるところである。

中国共産党が、その支配の正当性を国民に納得させる方法が、もう一つある。他国に対して、中国共産党が主張するシナの領土を確保してみせることである。具体的に言えば、東トルキスタン、チベット、内モンゴルを押さえつけ、東南アジアや日本を軍事力で脅しつけ、際どい行動でアメリカを沈黙させ、金でヨーロッパを飼いならすことだ。

実は、経済は完全に破綻した。残されたのはもう一つの方法だけになってしまった。それが、今のシナの状況だ。

日本経済新聞出版社  ¥ 1,728

穏やかに、だが確実に、体制の矛盾が国を蝕む
第1章  党員9000万人の岩盤
第2章  「市場を管理せよ」の大号令
第3章  土地は金なり
第4章  強国への渇望「中国夢」
第5章  中国崩壊論の虚実

そこまで切羽詰ったようには見えないけど、日本人の目にもつきやすいシナ人は中間層で、すでに豊かさを得た人たちである。彼らは、口では愛国を唱えながら、自分の子供や財産をいち早く国外に脱出させている。

一方、一生をバブル崩壊後の国内で過ごすしかない人たち、なかなか日本人の目にはつきにくいシナ人たちは、すでにちょくちょく暴れている。痛みを伴う改革は、もう始まっている。“鉄”の過剰は、世界にデフレを輸出した。『迅速に具体的な対策を取らなければ根本問題は解決されず、各国は中国に対して通商措置を取らざるを得なくなる』という発言は、16年4月、OECDで米国が中国を名指しで批判したものである。その状況は、10月を迎えた今も変わらない。

シナの経済統計が疑わしいことは、今では常識である。公表される数字より、遥かに現在のシナが直面する経済状況は深刻である。・・・それも、言い尽くされたことだ。

「中国共産党の支配体制は、外から見る以上にきしみ、歪んでいる」と著者は言っている。同時に、「庶民の強かさや底力、くじけないしなやかさには、ハードランディング論や崩壊論に違和感を抱かされる」とも言っている。たしかに、シナ人の強かさには、底の知れない部分さえある。だけど、おそらくそれは、中国共産党支配が動揺した時に発揮されるものだろう。そして、すでにその動揺は始まってるんじゃないかな。
いろいろと、要人の発言を細かくチェックして、経済指標と見比べて、それもシナのものは信用出来ないので、いろいろと検証して、これだけのものを書くのは大変だったろうと思う。著者は、日本経済新聞の中国総局にいて、シナの経済を正面から取材したんだそうです。資料に基づいた坦々とした展開は好感のもてるところだけど、やっぱり勤め人の悲しさか。ここまで書いたんだったら、当然の帰結と、シナに進出している企業への何らかの示唆があってしかるべきかと・・・。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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