めんどくせぇことばかり  『埼玉 地名の由来を歩く』 谷川彰英
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『埼玉 地名の由来を歩く』 谷川彰英

「“ブウォー”風が語りかけます」と問いかけられて、「うまい、うますぎる、十万石まんじゅう」と返すことができなかったら、埼玉県民ではないだろう。これは埼玉テレビの地方限定コマーシャルとして流されている十万石まんじゅうの宣伝。だけど最近、あまり見てない気がするな。

んんん、心配だ。ええい、ここで紹介してしまえ。
著者が行田の埼玉古墳群を訪ねたときに、タクシーの運転手さんが、このコマーシャルのことを教えたんだそうだ。・・・そう、谷川さんは教えてもらうまで知らなかった。つまり埼玉県民じゃありません。つまり、埼玉県研究者としてこの本を書いているんじゃなくて、地名研究者としてこの本を書いているんだな。

『埼玉 地名の由来を歩く』は、“地名の由来を歩く”シリーズの中の一冊で、これまで京都、奈良、名古屋、信州、千葉と出してるんだそうだ。

“地名”への向かい方はとても丁寧で、地味だけど、文献に丁寧にあたっていくという方法。そしてもう一つ、その土地に足を運び、土地の風を感じてくるというもの。読んでいても、その真摯な姿勢が感じられる本だった。



ベスト新書  ¥ 920

「古代史の彩」と「街道筋の繁栄」の二つのコンセプトが埼玉県の歴史と風土をなしている
第一章  古代史に彩られた「彩の国」埼玉
第1節 武蔵の国の中心は『埼玉』だった
第2節 秩父に「和銅」の痕跡を探す
第3節 「高麗人」の軌跡を追え
第4節 「新羅人」が集まったところ
第二章  現代都市 地名の由来を探る
川口市 キューポラのある街と鳩ヶ谷
蕨市 藁の火を焚いた伝説から
大宮 大宮氷川神社と盆栽村と膝小塚
岩槻 「槻」はケヤキのこと
鴻巣市 鴻神社にまつわる伝説から
熊谷市 熊退治の跡を追う
朝霞市 「膝折」の歴史をたどる
川越市 「霞が関」の本拠地を追う!
吉見町 吉見百穴を横目で見た?
嵐山町 京の嵐山に似て
寄居町 戦乱のあと寄り合った?
所沢市 「小手指」をたどる
入間市・狭山市 狭山茶の本拠地は入間市
草加市 せんべいの町「草加」の由来
春日部市 「春日部」と「粕壁」どっちがルーツ?
第三章  埼玉の産んだ偉人の生地を訪ねる
塙保己一 ヘレン・ケラーはなぜ知っていたか
渋沢栄一 「論語と算盤」の思想
荻野吟子 女医一号への苦悶
下總 皖一 「たなばたさま」「野菊」の作曲者
第四章  「埼玉難読地名」検定

難読地名検定は、おまかせ下さい。ハハハ、自慢にならないか。でも、超一級を獲得しました。

難読漢地名てことでもないんだけど、ちょっと味のある駅名が並ぶのが、埼玉県北部を走る秩父線。子供の頃から乗り付けた路線で、一番上が“羽生”で、一番下が“三峰口”。結構たくさん駅があるんで、寄居から下の駅名を、ちょっと紹介させてもらおう。
三峰口白久武州日野武州中川浦山口影森御花畑秩父大野原黒谷皆野親鼻上長瀞長瀞野上樋口波久礼寄居
波久礼とか、長瀞とか、親鼻とか、白久さ。なんか忍者みたいでしょ。影森にいたっては、集団で潜んでいそうだもんね。ちなみに私は影森なんだけどさ。武甲山の鉱物とか、荒川で取った砂利とかを運ぶ貨車がたくさん止まってた。影小とか、影中ってのは、忍者を育ててたからね。ハハハ。

隣の駅の御花畑。秩父の人はこの駅を、「お花」と呼ぶ。かわいいでしょ。「お花」って言ってる人がいたら、秩父人だよ。秩父人はね、言葉が違うだけじゃない。秩父人は秩父人の顔をしてるんだ。見慣れてくると、わかるようになる。地名の話じゃなくなっちゃった。

目次を見ても、ずいぶんと気を使って、県内あちこちバランスをとっているのがわかる。それも、著者の人柄だろう。前後左右、どこから見てもあんして読める本だ。このまま47都道府県を狙っていくなら仕方がないが、どっか焦点を定めて、その地名の背景に隠された歴史を解き明かすみたいのが読みたいな。それじゃあ、47冊は出せないけどね。

だけど、どんなに網羅しようとしても、地名なんて網羅できるはずもない。というよりも、取り上げることができる地名なんて、ごくわずか。それでも人間の考える事には違いないから、他県の情報であっても、知識として必ず活かせるところが強みだな、きっと。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本






















































































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