めんどくせぇことばかり ハングル『今こそ、韓国に謝ろう』 百田尚樹
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ハングル『今こそ、韓国に謝ろう』 百田尚樹

この本、併合時代の日本による悪行が並べ立てられてましてね。なかでも教育はひどいと、最初に取り上げられていた。著者は、それまで学校なんかほとんどなかった国の子供たちを無理やり学校に通わせたのは人権蹂躙だと、偉い勢いでまくし立てている。

「中でもひどいのは、劣等文字のハングルを無理やり朝鮮の子供たちに押し付けたことだ」ということなんだけど、たしかに朝鮮の人たちは、これを劣等文字として取り扱って来た。

作ったのは15世紀の朝鮮王朝の王世宗。それまで朝鮮で文字と言えば漢字のこと。これを使いこなすのは両班のみで人口の10パーセント以下しかいなかった。特権階級である両班は漢文を書き、公文書にも漢文が使われていた。

しかし、ふだん話しているのは朝鮮語であったため、大衆はそれを書き表す文字を持っていなかった。だからこそ世宗は、朝鮮語を書き表す文字としてハングル文字を創ったわけだ。

ところが、両班たちの反発がすごかった。彼らは長く中華文化圏にあり、中華思想の序列の中に我が身を置いてきた。チャイナの王朝を大中華とするなら、小中華こそが朝鮮王朝と自負してきたわけだ。言葉にすれば、チャイナ語が中華であるし、文字にすれば漢文がそう。

漢字はもとから言葉が違っても文字で理解する道具で、それにやり方に組した範囲が中華文化圏。その範囲に残りたいなら、朝鮮語を独自の文字で書き表してはいけないのだ。それをした途端に蛮族に落ちる。たとえば日本人みたいに。

本書にある言葉でいえば、「漢字こそが文字であり、民族固有の文字などありえない」というのは、彼らの誇りなのだ。言い換えてみれば、「朝鮮は中華の一部であって、独立国ではない」ということは、“誇り”なのだ。


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一つ人の世生き血をすすり、二つ不埒な悪行三昧 ということで、日本が韓国になした悪行
第一章 踏みにじられた朝鮮半島
第二章 伝統文化の破壊
第三章 「七奪」の勘違い
第四章 ウリジナルの不思議
第五章 日本は朝鮮人に何も教えなかった
第六章 慰安婦問題
第七章 韓国人はなぜ日本に内政干渉をするのか
hunmin2.jpg良かれと思ってやったことを責められた世宗は、「これは文字ではなく“訓民正音”、文字ではないから中華への反逆ではない」って言い逃れをした。“訓民正音”とは、愚かな民に発音を教えるものという意味だ。発音を教えるもの。つまり、発音記号だと言っているわけだ。そう思って見てみると、たしかにハングルは発音記号と言うにふさわしいみたい。
この発音記号、結局、民衆の間にも一般的には広まらず、一部貴族が使用したらしいが、一段低い文字とされていたから広まるはずもない。そうそう、“諺文”っていう言い方もあるね。まあ、俗な言葉って感じかな。もちろん、ハングルなら文句ない。なにせ、「大いなる文字」って意味だからね。

ただ、ハングルという言葉が現れるのは20世紀に入ってから。福沢諭吉門下の井上角五郎が、日本で作成したハングル「活字」を使って新聞を発行したのが1886年。もちろんなかなか認知されずに、結局は併合時代の、朝鮮総督府の義務教育以降になる。

今では、北でも韓国でも、漢字の方を使わなくなってるんだもんね。ビックリだよね。
そもそも、「にほんのはいせんによって、かいほうされた」と、そのじてんでかんがえたかんこくじんは、それほどおおくはなかったようである。むしろ、いっしゅのむちつじょじょうたいが、しはいてきだった。げんごもどうようで、いざぼこくごをとりもどしたとあっても、すでにかんこくごそのものが、にほんごによっておおはばにへんようしているため、にほんごのたすけなしにはせいりつしえなくなっていたのである。
この本の、16ページの冒頭の段落を平仮名だけで書いてみた。私は本文をみながら書いたのですぐに分かるが、これを初見した人はどうだろうか。何ともまどろっこしい思いをしているのではないだろうか。[確認はどうぞ本書をご購入ください]

なんともやるせないことだが、ハングルの奨励、漢字の追放は、朝鮮が日本だった時代、併合時代に変容した韓国語から日本語を、さらには日本語の気配を一掃するために行われたことだという。本書ではこれを「日本隠し」と呼ぶ。そしてそれだけが、人々からの支持をえる一番確実な方法だった。確かに歴代韓国政権は、当初は日韓の未来志向というようなスローガンを掲げるものの、支持率を落とした政権末期、必ず得意の反日を持ち出し、実際にそれによって支持率を回復する。同じことが言語教育の分野でも繰り返されているわけだ。

戦後の日韓関係は、すべてが「日帝による強奪」から始まっている。万事そうである。著者がこう書いている。「現在の反日は、彼らが観念的に作り上げた、いわばヴァーチャルな日本人を念頭に置いたものである。悪逆非道、残忍無比な日本人を想定して、その架空の日本人像に対して、さらに反感を募らせているのである。」まさしくその通りだろう。さらにヴァーチャルな日本人像で日本統治時代を再構成し、現在の韓国人の観念に適合する歴史観を作り上げ、そこに生まれる怒りがさらに彼らを反日に駆り立てるのだ。まさに‘反日の拡大再生産’である。

上記の‘平仮名文’を見れば明らかだが、このような文章では、特に観念語の理解は不可能なのではないか。
「はいせん」=敗戦、配線、廃船、配船、杯洗、盃洗、肺尖、廃線、肺腺。
「かいほう」=解放、開放、会報、快方、介抱、解法、海宝、海北、回峰・・・。


こういった状況は韓国語だって大差はないだろう。理解はかなり限定されざるを得ないはずだ。異常とも思える自己主張とナショナリズムの強さが、韓国が背負ってきた歴史的背景により形成されたものであることは理解できる。さらに著者はこうも語っている。「韓国では、多様な意見が存在しにくい。なぜなら、過酷な歴史だったから、少しでも異分子の存在を許せば、外国が干渉してきて、その少数意見をバックアップして、自国に都合のいい政権を打ち立てるかもしれないからだ。国論が二分するような事態を何よりも嫌うのである。」たとえそうだとしても、それが現代韓国人を自らの手によって傷つけるものであるなら、未来にために変わるべきだ。漢字ハングル混じり文の復活は韓国人のためである。

これは前に書いた記事。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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