めんどくせぇことばかり 八幡神『「日本人の神」入門』 島田 裕巳
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八幡神『「日本人の神」入門』 島田 裕巳

あっれー❢ アッラーはアラビア語で“神”を意味する普通名詞なんだって。固有名詞じゃあないんだ。私はてっきり、ヤハウェをアラビア語でいうとアッラーになるのかと思った。・・・ったく、まいった、まいった。

そんなことを教えてもらいつつ、この本だけど、とにかく文献をもとに淡々とかかれているイメージ。飛躍はしない。「自分でかってに飛躍してね」ってところかな。ただ、どっちの方角に飛躍すると面白いかは、しっかり押さえてもらってる感じ。

ここではとりあえず、八幡神を取り上げてみたい。
八幡神と言うのは災厄を振りまく荒ぶる神様だったんだな。

八幡神は応神天皇の霊で、欽明天皇の時代に“宇佐”に現れた。一時は心が荒れて、五人のうちなら三人を殺し、一〇人のうちなら五人を殺すほどだった。その心が和らいでから、ようやく社殿を立てて奉斎がかなうようになった。『宇佐八幡宮弥勒寺建立縁起』(『承和縁起』)

近づいた者を死なせてしまうほどの威力を発揮していたからこそ恐れられ、敬われていたわけだ。何かと反乱の鎮圧に当たっては八幡神への戦勝祈願が行われたそうだし、とくに武士たちの尊崇を集めたのも納得できる。

書かれていることだけど、当たり前っていえば当たり前なんだけど、八幡神が応神天皇なら、父親は仲哀天皇で、母親は神功皇后。武内宿禰が絡んでくるけど、そんなことは天が許さない。仲哀は熊襲討伐に向かう中、いきなり、先に新羅を打てと神託を受けるが、これを蹴飛ばしてしまう。で、神罰が下って死んでしまう。神罰を下した神は天照らしい。ということになると、八幡神にとって天照は親の仇かぁ?


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神道と仏教との仲介役を果たした、戦慄すべき八幡神
第一章  場所性をもつ日本の神 一神教との対比
第二章  怖れられた皇祖神 天照大神
第三章  戦慄すべき八幡神
第四章  日本的三位一体
第五章  出雲大社と大国主、そして出雲国造
第六章  神を祀るということ
第七章  人を神に祀る
第八章  日本的一神教


八幡神は、日本における仏教の興隆にも大きな役割を果たしている。大仏造立を八幡神がお出ましになって守護している。後の手向山八幡宮に収まって大仏造立と、それにともなう仏教興隆に大きな役割を果たす。さらには、宇佐八幡神託事件を巡っては、信託を受けに参宮した和気清麻呂の前に、身の丈三丈もの僧形の八幡神が現れたそうだ。

そういうことになれば、もちろん神仏習合のトップランナー。

那須与一は、屋島沖の船中、兵への女御の掲げる日の本の扇に狙いを定め、「南無八幡大菩薩」と唱えて矢を放つ。なな、南無八幡大菩薩。八幡神は仏教の大菩薩と崇められ、武人の守護神になった。

大仏造立のために八幡神は平城京にお出ましになって手向山八幡宮に勘定された。総国分寺たる東大寺に八幡神が守護神についたのだから、各国の国分寺でも同じ現象があったはず。
もとは渡来系の人々の神だったと言うが、それがいつしか宇佐八幡に祀られ、平城京に進出して仏教の興隆に貢献し、全国に広がっていった人々がいるということか。宇佐
この地図は、前に使ったもんなんだけど、◯は山門、△は高良山を示したもの。その中に宇佐に印をつけてみた。やはり、大和朝廷成立に関わった何某かの勢力ということだろうか。
私が生まれたのは埼玉県秩父市下影森の旭町、すぐとなり、西側にあったのが八幡町。「やはた」と読む。こんなところにまで八幡神はお出ましになっていた。ちなみに、歌手の冠二郎さんの生まれたところだよ。




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こんばんは。漸くマラソンのシーズンがオフになりました。あれ、人とずれてゐるのは御内密で(笑)なので、すこしレスが遅れてすみません。

さて、八幡宮(八幡神社)は埼玉縣も數多くありますよね。僕、野望として埼玉の八幡宮を全部お參りしてみようと思つてゐた矢先にこの記事。只今、埼玉の八幡宮をお參りする記事をこつ/\と集めてゐました。
この本、ご紹介戴きましてありがたうございます。八幡神。確かに武藏國では、源氏の影響で多數の八幡神が石清水八幡宮から勧請されたのはあると思ひます。でも、それだけなのか、さうでないのか、色々、考へると言ふのは樂しいですね。

ありがたうございました。「八月十五日に吹く風」に續き僕の讀書リストに入れさせて戴きました。

橘右近大夫 さま

コメントありがとうございます。

武蔵国は出雲系の古い神々を祀る神社が多い場所ですよね。八幡神は天孫系、あるいはそれ以降の新しい神のようですが、それがどう武蔵に広がったものか。右近大夫さんの記事を楽しみにしています。

ありがとうございました



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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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