めんどくせぇことばかり 『本能寺の変 四二七年目の真実』 明智憲三郎
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『本能寺の変 四二七年目の真実』 明智憲三郎

え~、実はこの本も、深~い事情があって押し入れの段ボールに投げ込んであったシリーズの中の一冊。当時でも話題になって、けっこうワクワクして買っておきながら、いざ読み始めて見ると、なぜだかページが進まない。前にも書きましたが、そんなとき私は、すべてを本のせいにして、押し入れの段ボールで眠ってもらう。そして、心機一転、違う本に手を付ける。

ごめんなさい。そんなとき、大半は本のせいではなく、私のせい。ページが進まないのは、私の体調不良であったり、仕事からくるストレスであったりが原因。この本の場合もそう。おそらくは後者。

そんなわけで、この間押し入れに頭を突っ込んだ時に、そんな仲間たちの中から何冊かを取り出しておいた。いま私、ワクワクしてる。・・・もう、あの時は本当に申し訳ないことをしました。

ということで、本能寺の変の427年目の真実なわけですが、本が出たのが今から8年前の2009年だから、実質、435年前の真実ということになる。

「イチゴパンツに本能騒ぐ」なんて言ってる場合じゃないぞ。
著者は明智光秀の子孫なのか。本能寺の変以来、そりゃあ一族の方は苦労したことだろう。なんでもおじい様は、学校で“逆賊”とあだ名されたとか。それはそれは、・・・さぞ。
七つの謎
1 謀反の動機
2 信長はなぜ無警戒で本能寺にいたか
3 なぜ光秀はやすやすと変を成功させ得たか
4 家康の安土訪問と上楽が、なぜあれほど無警戒であったか
5 光秀にはどんな政権維持策があったのか
6 変直後、甲斐・信濃を攻め取った家康が責められないのはなぜか
7 秀吉の「中国大返し」は、なぜあれほど見事に成功したのか
最初に著者が提示した本能寺の変に関わる七つの謎。著者はこの七つの謎を一つの線でつなぎ合わせることに成功し、はじめて本能寺の変の真実を解明して、世に問うたのがこの本ということ。


プレジデント社  ¥ 1,646

今、四二七年目に明かされる驚愕の新シナリオ❢ 驚天動地。事実は小説よりも奇なり
第一部 作り変えられた歴史
第1章  誰の手で史実は歪められたか
第2章  通説とは異なる光秀の前半生
第3章  作られた信長と光秀の不仲説
第二部 謀反を決意した真の動機
第4章  土岐氏再興の悲願
第5章  信長が着手した大改革
第6章  盟友・長曾我部の危機
第7章  衝撃の「家康潰し」計画
第三部 本能寺の変は、こう仕組まれた
第8章  二つの企て
第9章  信長が導いた謀反同盟
第10章  家康の謎の策動
第11章  手際のよすぎる秀吉の「中国大返し」
第12章  光秀の苦悩、そして滅亡
第四部 新設を裏づける後日譚
第13章  フロイス証言の真偽
第14章  家康が残した暗示

どうも、俗に語られている本能寺の変の顛末には、元になった本があるらしくて、『惟任退治記』という。本能寺の変から4か月後、秀吉が家臣に書かせた事件報告のような性質のものらしい。変が、光秀の単独犯行であること、動機は個人的怨みによること、光秀は天下取りの野望を抱いていたという話は、この本によって公式化されたらしい。

怨恨説に合わせて信長像も脚色されているそうで、信長が本能寺で淫乱にふけっていたと書かれているらしい。本来、“乱丸”と記されていたものが“蘭丸”と定着させたのもこの本だそうだ。・・・ゲイが細かいね。
「事実は小説よりも奇なり」

とは言うものの、後世に伝えられる本能寺の変は、それ自体が《“奇”中の“奇”》。肝になるのは信長の長期政権構想と、「土岐桔梗一揆」といって良さそう。それを軸としてこの本に書かれた諸般の事情を総合すれば、本能寺の変をめぐる七つの謎は、いずれも合理的に説明され、“謎”ではなくなる。

私たちの知っている本能寺の変は秀吉が作り上げた筋書きということになるが、秀吉にその好機を提供したのは細川藤孝であり、家康が承認したからこそ、それは定説となりえた。

2009年にこの本が出てから、もう何回か、信長の登場する映画やドラマを見た。その時は、この本のことを知らなかったわけだけど、それ以前の“本能寺の変”に解釈の変更があったようには感じなかった。いずれにせよドラマチックな時代なのだ。秀吉にしろ、家康にしろ、または信玄にしろ、謙信にしろ、この時代に触れようとするなら本能寺に触れないわけにはいかない。

『四二七年目の真実』をもとにして定説に逆らって書くよりは、なかったことにして書くほうが、少しは心が楽だ。これが時間の重みだ。覆すためには二の矢、三の矢が必要だが、そのへんはどうなんだろう。

はやり、定説の解釈に変更を加えて本能寺の変を描くことには勇気がいる。それだけ、時間がたちすぎた。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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