めんどくせぇことばかり 『ルポ 隠された中国』 金順姫
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『ルポ 隠された中国』 金順姫

10月に行われた中国共産党大会というのが、ここ一年のチャイナの動きの軸にあったのかな。シャドーバンキング、騒乱、鬼城と、かつて流れてきたチャイナを根底から揺さぶっているはずの情報の流出が少ないように感じる。

共産党大会が近づいているから“封じ込める”事ができるような問題じゃなく、あれらの状況が改善するはずはなく、今でも続いているはずだし、深刻化しているはず。私なんかは、所詮、マスコミが流してくれる情報に頼っている身だから、マスコミが取材できない、あるいは取材しても流せない状況になっていることも考えられる。

この本の情報も、正直言って古い。・・・第5章の《前進する同性愛者と女性活動家》を除いては・・・。本当に書きたかったのは、第5章だけなんじゃないかって思っちゃった。



平凡社  ¥ 821

「一強体制」へと政権基盤を固める習近平 その背景で隠された人々
第一章 燃え上がるウイグル問題
第二章 憎しみと不信の連鎖
第三章 追われるキリスト教徒
第四章 貧困問題と「反腐敗」という劇薬
第五章 前進する同性愛者と女性活動家たち

著者の金順姫さんは朝日新聞の記者さんで、2012年から4年ほど上海市局長としてチャイナ各地の現場を取材したんだそうだ。2012年から4年間というと2016年までか。情報が古いなって感じたのはそのせいかもしれないな。

“あとがき”に現れる著者の姿勢が少々気になる。《日本が尖閣諸島を国有化し、中国各地で反日デモが吹き荒れた二〇一二年九月》と書かれるが、もとは都が買い上げるって話だった。チャイナの横暴で持ち主が持ちきれなくなってのことだったよね。取りようによっては日本側がきっかけを作ったようにも受け取れる。

こういうことにもいちいち反応しておかないと、『二十一か条の要求』同様、いずれ日本の“侵略意図”から起こったことのように書かれかねないからね。

《なんせ中国は広大な国土を持ち、人口もけた違いに多い。単純に中国人をひとくくりにはできない。今後の仕事についての所感を求められ、記者を目指す若者向けにこう書いたことがある。「できるだけ多くの土地に足を運び、中国がもつ様々な側面の一断面でも読者にお伝えできればと思います。そうしているうちに〈中国って?〉のうまい答えが見つかるといいのですが、そんなに簡単ではないでしょう」》

著者がこの本に書いているのは、「中国共産党がウイグル人をいかに締め付けているか」であり、「中国共産党がキリスト者をいかに締め付けているか」であり、「中国共産党が貧困問題にいかに無頓着であるか」である。第5章の“同性愛者と女性活動家”は、関心を持てなかったので、読み飛ばしてしまったけど・・・。つまり、著者が書いているのは“大きすぎて茫洋たるチャイナ”ではなく、“中国共産党”であるのに、なぜか意識的にそこから目を背けているように思える。

きっと、理解するのにいつまでかかるか分からない“中国”とやらを追い求めているうちに、追い求めることの意味そのものを失わせてしまうほどのできごとが起こってしまう。それが不安にならないのだろうか。

伝えるべきは、“中国共産党”だべさ。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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