めんどくせぇことばかり 『日本人なら一度は見ておきたい国宝』
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『日本人なら一度は見ておきたい国宝』

国宝を見に行こうなんて、とっても上品で、いい趣味だね。そんなことをやってみたいな。この本は、そんな上品なことを考えてるんだけど、あんまり上品すぎて「よくわからない」という人向けの、“日本人なら、一度は見ておきたい”国宝の魅力を紹介する入門書なんだそうだ。

え? 言い方にとげがある? そんなこたあ、ござんせん。

ござんせんけど、この本に出てくる国宝さんたちなら、黙ってみてもらった方がよっぽどいいんじゃないかなって思っただけ。だいたい、“日本人なら見ておきたい”なんて上から言われるのは、どうにも嫌だ。・・・とげがありましたね。
“国の宝”であるのだから、素晴らしいものであることはわかる。でもどこがどう素晴らしいのか、その魅力が分かる人は少ないだろう。小誌では、国宝の有形文化財のうち、絵画と彫刻に的を絞り、日本人なら一度はその作品名を耳にしたこと、または教科書などで目にしたことがあるであろう作品を紹介する。
(本書005)

こんな言われ方して、気持ちいい? 監修しているのは山下裕二さんという大学の先生なんだけど、「料理に例えると分かりやすいですね。本当に美味しいものはいいものをいろいろ食べてから出ないと判断できないものです。立ち食いそばしか食べたことがなければ、江戸前の手打ちそばの良さはわからないでしょう」なんて言われちゃうとね。

・・・なんか言い過ぎちゃいそうだから、一旦やめよう。

枻出版社  ¥ 2,160

国宝は先人から受け継ぎ、未来へ伝えていくべき宝である
金剛力士像釈迦三尊像菩薩半跏像
阿修羅像廬舎那仏座像鑑真和上像
帝釈天半跏像阿弥陀如来坐像天燈鬼立像・龍燈鬼立像
吉祥天像両界曼荼羅図仏涅槃図
源氏物語絵巻鳥獣人物戯画地獄草紙
平治物語絵詞六波羅行幸巻伝源頼朝像
洛中洛外図屏風松林図屏風風神雷神図屏風
彦根屏風燕子花図屏風鷹見泉石像

中学校の時と高校のときに、修学旅行で奈良・京都を巡った。あの時、いろいろな文化財に触れた経験は、あまりにも大きな衝撃だった。最近、身の回りの高校生は、奈良や京都に行ってない。・・・私は埼玉県だけど、娘は中国地方、息子は北海道だった。山に連れて行ってる子たちは沖縄に行くんだそうだ。・・・もったいないって思うなぁ。高校でも関西に行けばいいのに。

中学校の時、東大寺と法隆寺に行って、必ずもう一度期待って思った。幸運にも恵まれて、その後、なんとか訪れ、家族でも訪れた。監修の大学の先生のようなわけにはいかないけど、たしかに見ることによって目が肥えてくる。でも、例えば仏さんなら、それが作られた思いってのは、路傍のお地蔵さまのそれと何ら変わらないんだろうということにも思い至った。うちの周りのお寺にも、けっこう時代物の仏像はあるしね。・・・そういうのが作られた思いもやはり同じなんだろうってね。

そりゃたくさんのいいものを実際に見てみたいのは誰でも同じだろうけど、だけど、そんな悠長な人生を送れる人は限られている。そうしなきゃ分からないって先生が言うなら、あきらめる。

せめて先生にお願いしたのは、写真を通してその文化財の素晴らしさを教えてほしい。「いつか観たい」って、そんな気持ちは持っていたいもんね。「日本人なら見ておきたい」じゃなくて、「機会があれば見ておきたい」くらいの感じで接してほしい。こういう本が出ると、ついつい買ってしまうのも、気持ちだけはあるからなんだな。

若い人たちに話す機会があるというんだ。なにも、レオナルド・ダ・ヴィンチだ、ミケランジェロだってありがたがる必要はない。彫刻だろうが、絵画だろうが、日本にはその上をいくものがいくつもあるし、思いのこもったお地蔵さんなら、そこいら辺の道端に、いくらでも立ってらっしゃる。

《見られるものを味わう》ってのも、またそれなりにいいもんだと思うんだ。立ち食いそばも、食い方しだいよ。・・・すごい負け惜しみだな。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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