めんどくせぇことばかり 『声に出して活かしたい論語70』 三戸岡道夫
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『声に出して活かしたい論語70』 三戸岡道夫

ずいぶん前に買って、読むってわけじゃないけど、けっこう頻繁にペラペラ開いて読む・・・というか、見る・・・というか、味わっている。

なぜ今さら取り上げようと思ったかと言うと、先日、高校の先生をやってる人と飲んだ時に話をしたことが頭にあったから。どんな話をしたかと言うとね。

学期末になると、最後の1時間を持て余すことがあるらしい。試験で成績をつけた後なら生徒も乗ってこないし、教科書を進めても中途半端になるばかりで、結局、新学期にやり直すことになる。“だったら・・・”ということで、授業に関連付けられるような映画やアニメを見せることがあるらしい。

聞いただけでも、生徒が喜ぶだろうと思う。ところが・・・。と言うことなんだ。最近の生徒は、映画や漫画を見せても、「分からない」と言って、興味を持たないらしいんだ。

映画の中にはそういうものもあるだろうけど、アニメならそんなこともないだろう。って思ったら、「ジブリでさえも分からない」って言うんだ。せめてみられるのは、《となりのトトロ》あたりだってさ。「天空の城ラピュタ」や「風の谷のナウシカ」なんて難しくて興味を示さないって。

そこで、その話題で盛り上がった。彼らには、学業の土台となるべき、自然と身についているはずの知識がないって。・・・たしかにその通りかもしれない。まえに、定時制の生徒たちと交わりを持ってた頃、クイズを出したんだ。「母さんが夜なべをして編んでくれたものはなに?」って。そしたら、14人の生徒たちはきょとんとしたまま、誰一人答えられなかった。

学校で歌ってないってだけじゃなくて、テレビでも、ラジオでも、父も母も、叔父も伯母も、兄も姉も、祖父も祖母も、そんな歌うたってくれたことはなかったんだ。

ああ、これじゃあ年配の先生は大変だ。学校で習うってわけじゃなくて、いつの間にか自然に身についていなければならないことが身についてない人には、たしかに、それを身につける所から始めないと、それに追加して身につけなければならないことが、身につくはずがない。もちろん、平均以上の学校ではそんなことはないんだろうけど。

僕たちの世代には、《論語》にも、そんな学業の土台みたいなところがあった。



栄光出版社  ¥ 1,404 “続”は¥ 時価

一度は耳にしたことのあるもの、昭和に適したもの140章

子曰く、
吾れ十有五にして学に志す
三十にして立つ
四十にして惑はず
五十にして天命を知る
六十にして耳順う
七十にして心の欲する所に従へども、矩を踰えず
参ったな。もう耳順が近い。
にもかかわらず、そんなに人間ができてない。
不惑に至るに時間がかかり過ぎたな。

何と言ってもね。子供が独立してくれたのは大きいよ。孫はかわいいし、息子には早く身を固めてもらいたいもんだけど、所詮は役割は終えた身だ。あとはやりたいことをできる範囲でやるだけだ。

耳従うしかないし、いつか矩を踰えることもできなくなる。それでも、この歳になれたことは良かった。もう、なにかあっても、子どもたちに決定的な影響が及ぶことはない。少し前まで足が悪かったこともあってやりたいこともできなかったけど、これからはやる

《未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん》


論語の言葉って、習ったときはもう、聞き覚えがあった感じがした。そりゃ、全部が全部じゃないけどさ。部分的ではあっても知ってると、全体の理解も早くなるよね。

この夏に、山から帰った後、ポッケに入れたままズボンを選択してしまい、携帯がお陀仏になった。買ったスマホのことがいまだに使いこなせない。この間一緒に山に行った高校生は、上手にスマホを使いこなしていた。彼らはスマホを手にする前に、それを使いこなす土台を持っていたのだろう。それは私にはない。私はいずれスマホを使いこなせるようになるようになるが、彼らは学業の土台を手に入れることができるだろうか。

私の好きな孔子の言葉を上げておしまい。

《人の己を知らざることを患えず、己の能なきを患う》




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本
































































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