めんどくせぇことばかり 安倍政権『逆襲される文明 日本人へⅣ』 塩野七生
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安倍政権『逆襲される文明 日本人へⅣ』 塩野七生

そうだね。塩野七生さんを最初に知ったのは『コンスタンチノープルの陥落』だったかな。んんん、『ルクレティア・ボルジア』だったかな。ルネサンスものが最初だったような気がするな。そんで、あとは、出てる本は全部読んだ。『ローマ人の物語』あたりから同時性に読んでいって、今に至る。・・・お世話になりました。

たしかに、古代の多神教の時代と中世の一神教の時代のヨーロッパと格闘してきたわけだ。

そんな塩野七生さんに言わせれば、宗教が幅を利かせる時代とは、《人間が自信を失った時代》なんだそうだ。「宗教は、人間が自信を失った時代に肥大化する」というのは確かに理解できる。肥大化した宗教は、人を救うという本来の姿の殻を破って、逆に人を従わせ、命がけで奉仕させるようになる。

だからローマの人々は、自分に自信を持っていたということになる。「ローマの神々は自ら努力する人のかたわらにあってその人を助ける守護神」であった。それに対してキリスト教の神様は人に、「こう生きよ」と命令する。イエスが死んでから300年間、自信をもって生きていたローマ人は、「こう生きよ」と生き方まで命じてくる神を必要とするほど自信を失ってはいなかったということだ。

そのローマがキリスト教を受け入れるようになる。その流れを受け入れて、コンスタンティヌス帝が公認し、テオドシウス帝が国教化する。政治・軍事・経済が機能しなくなり、自信を失ったローマ人は、「こう生きよ」と命令されなければ、不安でたまらなくなったのだ。

今はどうなのかな。


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「危機」という言葉を発明した古代ギリシャ人はこの言葉にもう一つの意味を込めた。それは「蘇生」である
Ⅰ 国産で来た半世紀 イタリアの悲劇 帰国してみて ほか
Ⅱ 一神教と多神教 ローマに向けて進軍中 テロという戦争への対策 ほか
Ⅲ 「保育園落ちた日本死ね」を知って EU政治指導者たちの能力を問う ほか


グローバル化の進行は、確実に人々を不安に陥れているよね。それに対して宗教というのは、ある意味では究極のローカルだ。
イスラム教の世界があそこまで大混乱したのは、アメリカがグローバルを無理やりねじ込もうとしたからでしょ。

だけど、グローバル化の進行に苦しめられているのはイスラム教の人たちだけじゃないよね。塩野七生さんの報告にあるイタリアの現状は、けっこう深刻なようだ。実際、日本だって大きな影響を受けている。・・・とは言っても、諸外国ほどではないか。

移民、女性、歴史、価値観、・・・なにより皇室。

でも、日本はなにもグローバル化を受け入れてないわけじゃあないんだよね。ただ、昔からの得意技で、受け入れやすい状態にかみ砕いて受け入れる。受け入れられないものは受け入れない。・・・そのあたりで踏ん張らないと、イタリア同様になってしまう。

塩野七生さんの政治家の味方が面白い。帰国して安倍晋三首相の顔を見て、「イイ顔になった」と感じたそうだ。憲法改正を明言したあたりから、安倍バッシングがひどくなって、毎日そればかり聞かされているような気がする。森友・加計問題ってのも、その流れで出てきたもんだろう。

塩野さんが「イイ顔になった」と言ってるのは、それよりもずいぶん前の時期だろうけど、海外の政治家の様子をよく知っているだけに塩野さんの味方の方がバランスが取れている。この間読んだ『カエルの楽園』ではないが、日本のマスコミによる“安倍バッシング”は文字通り、「井の中の蛙大海を知らず」に等しい。

国際政治の大きな流れなんかそっちのけで、「改憲は悪、護憲こそ正義」は、もはや宗教の領域。しかも、社会・共産主義の崩壊過程で自信を失ったリベラルは「こう生きよ」と命じてくれなければ、不安でたまらないのだ。「改憲は悪、護憲こそ正義」という神は、もはやリベラルを従わせ、命がけで安倍政権を崩壊させようとしているのだ。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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