めんどくせぇことばかり 『KZ'Deep File 断層の森で見る夢は』 藤本ひとみ
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『KZ'Deep File 断層の森で見る夢は』 藤本ひとみ

面白かったよ。面白かったですよ。サラッと読めるお話しだし、展開にもスピード感があってハラハラ・ドキドキだしね。だけどな~。やっぱり私は、藤本ひとみさんの歴史のお話を読みたいな~。できれば、『聖戦ヴァンデ』とか、『ハプスブルクの宝剣』みたいな話し。

だけど、この話しも面白いからなあ。それこそ、旅のお供なら最適。

この間読んだ、KZ'Dシリーズの前作もそうだったけど、軽く歴史を取り入れて入るんだよね。この間は、早良親王の怨霊に祟られて捨てられた都、長岡京が舞台だった。「うぉ!」っとかって思ったけど、それがストーリー展開になんか影響をあたえるわけでもなかった。

今回の『断層の森で見る夢は』では、“六百年を超える因習の村”なんて、以下のもおどろおどろしいうたい文句だけど、おどろおどろしさなら、私の生まれた秩父も負けない。なにしろ私の母は、ロクサン様を祀る巫女さんだからね。風もないのに扉が閉まるわ、人魂は飛ぶわ。

秩父のことはともかくとして、舞台は長野県下伊那郡赤石村。・・・これは、秩父も恥ずかしくなって隠れるくらいの因習の村。南アルプスこと赤石山脈の名を持つ村。今も、年に数センチずつせり上がるこの山脈は、それゆえにアチラコチラで崩落が進む。題名にもある“断層”が明らかになるのもそのためである。

私も33歳までは、年に数回、この大きな山塊に入り浸った。すると、前に通った登山道が、崩壊が進んでまったく違った装いになってる場合が珍しくなかった。・・・懐かしいなあ。定年したら、また入り浸りたいなあ。


講談社  ¥ 1,512

南アルプス、六百年を越える因習の村で、突如、起こった怪事件
序章
第1章  星々の村
第2章  奇妙な種子
第3章  生還できるか
第4章  マジック
第5章  時限爆弾
終章

・・・ごめんなさい。“因習の村”の話がちっとも進んでないね。その赤石山脈の麓、南信濃地方の伊那谷は、皇族の御料や上皇法皇の寺院領が多く、皇室との結びつきが深く、手厚い保護を受けてきた地だという。後醍醐天皇と足利尊氏が争った時、その皇子の宗良親王が30年にわたって戦いの拠点にしたのがこのあたりだったという。

今回も「うぉ!」って思ったけど、前作と同じで、それがストーリー展開になんか影響をあたえるわけでは、やはりなかった。ううん、さびしいよー。歴史にどっしり腰を据えた藤本ひとみ作品が読みたいよ-。

泣き言を言っても仕方がない。無いものは無い。この本も、それなりに楽しめる本なんだから、そう思って読めばいい。
大人気シリーズKZの深層をえぐる、ディープなKZ'D『KZ' Deep File』。南アルプス、美しい断層の村で突如として起こった連続事件!ヘリコプターの墜落、白骨の出現、インターチェンジに消えた数学の天才は何を見たのか!?迫る集中豪雨の中、少年たちの奔走が始まる!謎と友情の書き下ろし長編。

これが本作のうたい文句。私のすすめてるんだか、ないんだかわからないような紹介よりも、このうたい文句でそそられて下さい。

そうそう、表紙はとてもきれい。しばらく眺めてしまった。どっかに作品の紹介がないかなって思ってみたら、ルノワールの《小みち》という絵だそうです。





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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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