めんどくせぇことばかり 『世界の名前』 岩波書店 辞典編集部
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『世界の名前』 岩波書店 辞典編集部

お正月ということで、なんかふさわしい話でもないかと思って、前に読んだ本に埋もれてみました。こういう場合、大抵埋もれっぱなして終わることが多いんだけど、今回は、「これなんかどうかな」ってのがあってね。

「これなんかどうかな」って思ったのは、『世界の名前』って本。ずい分前に紹介した本なんだけど、そのときには触れなかった話題が幾つかあってね。

例えば国の名前。もうずいぶん前の本だから、中身をそのまま紹介するね。正月の、酒飲みばなしの話題にどうだろう。
カザフスタン
「自由の民・流浪の民」を意味する“カザク+スタン”で、「流浪の民の国」

ジョージア(Georgia)
・・・2015年グルジアからジョージアへ
キリスト教の聖人、聖ゲオルギオス(St.Georgius)から

イラン
「アーリア人の国」の意。アーリアはサンスクリット語で「高貴」を意味するアリアナから。
aryana→ariana→Irani→Iranでイランになった。

イラク
古代都市国家「ウルク」が由来。すごいね。メソポタミア文明の正当な後継国家って感じ。

クウェート
16世紀にポルトガル人が貿易の基地として港を建設。外敵の襲来に備えて高い城壁で囲ったことから、アラビア語で「囲い込み」を意味するアル・クウェートと呼ばれた。

オーストリア
ドイツ語発音なら「オステルライヒ」。オストは英語のイーストで東。ライヒは国。東の国。

オーストラリア
伝説の大陸、テラ・アウストラリスに由来。テラは大陸。アウストラリスは南を意味するラテン語。つまり、南の国。

ドイツ
「民衆の国」を表すデイウチラントがドイッチェランドになった。

デンマーク
ユトランド半島のデーン人との“境界線=マーク”でデンマーク。

フランス
もちろん、フランク族から。フランクは、フランカと呼ばれた投槍のことで、これを使う部族を、ローマ人がフランク族と呼んだ。

イタリア
牛を表すウィトゥルスに国を表すiaがついて、ウィテリア。牛を放牧していた地方。

バチカン
ラテン語で預言を意味する“vaticinori”に由来して、モンス・ガチカヌスと呼ばれた。「信託の丘」の意。

スイス
スイス中部のシュヴィーツ州に由来。シュヴィーツは酪農場のこと。

ベルギー
ローマ時代にここに住んだケルト系ベルガエ人に由来。

アイルランド
アイルはケルト語で西側。イギリスから見て西側の国

スペイン 
スベイン語ではエスパーニャ。ローマ時代に呼ばれていた「日が沈む国」という意味のヒスパニアから

ポルトガル
古代ラテン語で“港”を意味するポルトゥス+“温暖”を意味するカレでポルトカレ。

アルジェリア
Alger+iaでアルジェ市の国

ナイジェリア
Niger+iaでニジェール川沿いの国

パラグアイ
“大きな”を意味するパラ+“川”を意味するグアイで“大きな川”

ウルグアイ
“蛇行する”を意味するウル+グアイで“蛇行する川”

*日本だけの呼び名
オランダ(ネーデルランド)
16世紀にオランダで盛況だった小国家ホラントに由来。これを戦国時代に来日したポルトガル人がホランダと紹介した。
ネーデルランドは、オランダ語ならニーダーランデン。ニーダーは“低い”+土地。

『世界の名前』    岩波書店 辞典編集部
岩波新書  ¥ 864

世界の地域、言語、神話、物語について、名前の仕組みや込められた意味を・・・
1 古代のひとびと
2 名前の仕組みと形
3 姓はどこから?
4 歴史を遡る
5 名付けの想い
6 いくつもの名前、変わる名前
7 歴史の中の名前
8 多言語社会では
9 名前にまつわる習俗

10 神話・伝承の中の名前



“名前”のついでに、世界史に関連して出てきそうな名前シリーズね。


チャンドラグプタ=月(チャンドラ)に守られた(グプタ)者

アショーカ=苦しみ(ショーカ)のない者

シヴァ=吉祥な(シヴァ)な者

シヴァの妃パールヴァティー
=《山(パルヴァタ)に属する》の女形で「山の娘」の意。通常、“山”はヒマラヤをあらわす

シッダールタ=達成された(シッダ)目的(アルタ)をもつ=目的を達成した者

ブッダ=目覚めた(ブドゥ)者

ジャイナ教=勝利者(ジナ)の教え

ヴァルダマーナ=増大しつつある(ヴァルドゥ)者

マハーヴィーラ=偉大な(マハー)勇者(ヴィーラ)

スーリヤヴァルマン二世[アンコール・ワット造営]=太陽(スーリヤ)を鎧(ヴァルマン)に持つ者

シャイレーンドラ朝[ボロブドゥール寺院造営]=岩山(シャイラ)の首長(インドラ)=ヒマラヤ

アメンホテプ=アムン神は満足しておられる

アクエンアテン=アテンにとって有益なもの

アテン=円盤=太陽=神

アケトアテン=アテンの地平線

トゥトアンクアテン=アテン神の偶像

トゥトアンクアメン=アムン神の偶像

ギリシャ(エリニキ・ディモクラティア)
古代ローマ時代のギリシャの地方名グラエキアに由来。これをポルトガル人がグレシアと紹介した。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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