めんどくせぇことばかり フィリピン『トランプウソつかない 変見自在』 髙山正之

フィリピン『トランプウソつかない 変見自在』 髙山正之

日本軍の攻撃でマッカーサーがフィリピンを逃げ出した後、フィリピン人のラウレルが自治政府を作り、英雄アギナルドが政府顧問に就任した。それから3年、マッカーサーと20万の米軍がマニラにせまった。その時日本軍は、保護していた欧米民間人3700人を米軍に引き渡し、市内には日本軍1万とフィリピン人70万が残ったそうだ。翌日から米軍によるマニラ無差別爆撃が始まり、フィリピン人10万人がそれで殺された。

アメリカ軍再上陸の時に起こったことは、それ以上でも、それ以下でもないわけですね。

2年前、天皇皇后両陛下が戦争で亡くなった方々の慰霊のために、フィリピンを訪問された。その時のテレビの報道を見て書いたのが、以下の記事です。
折角の日曜日なのに、朝から気分が悪い。

つまらないワイドショーを見てしまった。たしか中山秀征という人がやってるやつ。ロクな番組ではないことはわかっているが、サッカー、リオ五輪最終予選、韓国戦で、若い連中が逆転勝ちで優勝を勝ち取ったニュースを探しているうちに、そのワイドショーが天皇皇后両陛下のフィリピンの旅を取り上げているのを見てしまった。

元NHK職員の中田整一は、キリノは妻と三人の子どもを日本軍に惨殺された。末の娘は放り上げられ銃剣で刺された。それでも大統領は残る戦犯特赦にサインした、いい人だという番組を作ったという。

両陛下のフィリピン訪問が慰霊の旅であるのはそのとおり。なくなった日本兵だけではなく、敵であった米兵、さらに巻き込まれるかたちとなった多くのフィリピン人を慰霊する旅であった。しかし、たしかに日本は市街地を戦場にさせてしまったが、無差別の空爆を行ったのはアメリカだよ。そんなさなかに、日本兵にフィリピンの女子供を狙いをつけて殺すようなゆとりがあったと思うかい。大半は空爆のはず。

出どころは共同通信系の「マニラ新聞」か? キリノ大統領の姪のミラグロス・パシスさん(八〇歳)? だいたいこの人たちはアジア系の人じゃないね。キリノの家族のことも実際に見たわけじゃないし、勝者アメリカからは一銭も引き出すことができない以上、日本から掠め取る算段をしたんだろう。

《NHKの放り上げられて刺す》って酷いよね。それ、第一次世界大戦でドイツ兵がやったって、ベルギーがいかさま言ってアメリカの参戦を引き出そうとしたプロパガンダだぞ。そのまま使うのやめろよ。

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暴言大統領と思ったら大間違い 彼の言動にアメリカ人の黒い本音が潜んでいる
第一章  朝日の断末魔が聞こえる
第二章  世界が認める日本人の凄さ
第三章  正しい歴史を知れば怖いものなし
第四章  今日も朝日にウソが載る
第五章  「フェイクニュース」の元祖はどこか  

これは、髙山正之さんの《変見自在》シリーズの中でも、一番新しいやつです。いつもながら面白い。同じネタが何度も使われるのはいつものことですね。面白いですよ。そのたびに、新たな出来事に対してそのネタが使われていて、問題となるのは“新たな出来事”の方ですからね。以前もシリーズの中で紹介された“キリノ”ネタが、この本でも使われてました。
キリノは戦後、米傀儡政権の大統領に就いた。フィリピン人の血が入らない華僑とスペイン人の混血だが、性格は華僑の地が濃かった。残忍で、就任祝いにモンテンルパにつながれていたBC級戦犯3人を吊るした。

吊るす口実は「日本軍に祭祀を殺された」だった。・・・対日賠償交渉では80億ドルという途方もない金額を要求した。日本が難色を示すと、彼はモンテンルパのBC級戦犯14人を一晩で吊るした。要求を呑むまで残り六十余人の死刑囚を順繰りに吊るすという恐喝処刑だった。

米国務長官ダレスはキリノを怒鳴りつけ、死刑は止まり、賠償額は5億ドルに落ち着いた。まもなくキリノはBC級戦犯105人を釈放した。賠償金が確定したからだ。
本書p135

そういうことをちゃんと知っておきましょう。そうすれば、次のようなバカなことは起こらないはず
産経ニュース 2016/06/18
戦犯恩赦した元比大統領の功績、後世に 顕彰碑で除幕式
http://www.sankei.com/world/news/160618/wor1606180045-n1.html
(全文)
1953年、フィリピンの刑務所に服役していた日本人戦犯105人を恩赦で釈放し、後の国交正常化に寄与した故キリノ元大統領(在任48~53年)の顕彰碑の除幕式が18日、東京・日比谷公園で行われた。

今年で国交正常化から60年。フィリピン側はキリノ氏の孫やロペス駐日大使ら、日本側は高村正彦元外相らが出席。

キリノ氏は太平洋戦争中、日本軍に妻子を殺害された。しかし「子や国民に、われわれの友となる日本人への憎悪の念を残さないため」として53年、首都マニラ郊外モンテンルパの刑務所の戦犯105人を釈放。両国は56年に国交回復した。

同刑務所に収容中の戦犯が作詞作曲した「ああモンテンルパの夜は更けて」を、歌手の故渡辺はま子さんが52年に発表し大ヒット。刑務所を訪れて歌で戦犯を癒やしたほか、メロディーを奏でるオルゴールを贈られたキリノ氏が心を動かされ、恩赦に傾いたとのエピソードもある。





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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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