めんどくせぇことばかり 『埼玉にもなにかあるはず』 珠ぞう
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『埼玉にもなにかあるはず』 珠ぞう

にゃ、にゃんと言うことを。よりによって、『埼玉にもなにかあるはず』とは・・・。

作者の珠ぞうは埼玉県は大宮の生まれ。にも関わらず、「なにも知らない」とか、「埼玉を貶めていいのは埼玉県民だけ」とか、「宇宙と同じくらいに謎の世界」とは、・・・なんと嘆かわしい。

それでもどうやら、「なにもないわけではないのも宇宙と同じ。むしろなんかスゴイ、・・・スゴイはず」というところを見ると、さすがに埼玉県生まれだけあって、そのそこはかとないスゴさを、なんとなく感じ取ってはいるらしい。

そこでもし、もしも、それさえ感じ取れないようであれば、それはもう救いようのないところだったんだけど、決してそうではないらしい。

この辺り一帯を、かつては武蔵国と呼んだ。だけど、武蔵国の国府は府中に置かれていた。国分寺は国分寺にあった。両方とも東京で、埼玉じゃない。それだけで、作者は引いてしまうかもしれない。「やっぱり、昔からそうなのかと」・・・、「武蔵一宮氷川神社では太刀打ち出来ないのか」と・・・。

しかし、宝亀二(771)年に編成替えされて、武蔵国は東海道に属することになるが、もともとは武蔵の国は東山道に属した。畿内から武蔵国に向かう場合、そのルートは上野国、下野国を経て武蔵国に入ってきた。つまり、武蔵国の表玄関は武蔵国の北部、現在の埼玉県にあったということだ。この地域の勢力が、大和政権の成立に大きな役割を果たした状況と符合する。その奥に府中や国分寺があった。そこは、今で言えば、埼玉の奥だった。

作者に“何もないで済むはずがない”と思わせるものの正体は、おそらくそのあたりにある。



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埼玉県旧大宮市生まれ さいたま市在住 好きな場所は「氷川さま」こと大宮氷川神社
第一章  こんなにあるんだ!埼玉の名所
  氷川神社 大宮公園 さいたま水族館 さきたま古墳公園 
  埼玉モダン建物探訪 秩父の三峯神社 春日部の地下神殿
第二章  こんなにおいしい!埼玉グルメ
  野菜と果物のある日常 埼玉カフェ探訪 るーぱんデビュー
  山田うどんと田むらのきしめん サイボクハムと加藤牧場 
    浦和のおばあちゃんの思い出


この本は、この本で、できる限りのことはしているように思えます。氷川神社を紹介して、埼玉水族館を紹介して、さきたま古墳公園を紹介して、三峰神社を紹介して。それから後半では農産物を紹介して、埼玉県生まれのあれやこれやを紹介してね。うちの近所の埼玉県こども動物自然公園を紹介していないのは、大変に不満なんですけどね。

だけど、やはりそれらは、点の紹介にしかなってないように思えるんです。本当に面としての埼玉県を紹介するためには、やはり時空を越える必要があるんじゃないでしょうか。埼玉県という宇宙の広漠とした空間部に広がる時空とは、・・・私は武蔵野だと思います。

武士が“幕府”という独自の政治組織を作り上げ、朝廷から政権を奪ったのは天地をひっくり返すような出来事であったはずですね。「天皇を民に貶め民を天皇にする」といった崇徳上皇の怨念の言葉は、“下を上に”という意味なら、革命でしょうかね。その時に、最も大きな役割を果たしたのは武蔵野の勢力なんですね。

もちろん、突然そういう状況になることはありえないわけです。武蔵野には、その全時代から、まるで銀河系宇宙のように渦を巻く混沌があって、その中で新しい時代を切り開く力が育ちつつあった。

どんなもんでしょうね。武蔵野の時空をただよって、もう一度作者には、その渦巻く茫漠とした世界に身を委ねていただきたい。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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