米朝戦争『2018年長谷川慶太郎の大局を読む』
まったく、日本っていうのは、本当に厄介な国だな。いや、失礼しました。なにも日本が厄介なわけじゃないんですよね。周りが厄介な国ばっかりなんだよね。
日本の周辺国ってのは、韓国、北朝鮮、チャイナ、ロシア、太平洋の向こうにアメリカってことですからね。いずれの国も、例外なく厄介。厄介率100%。
そんな中でも、今の日本人にとって一番の関心事は、やっぱり何と言っても北朝鮮の核開発問題ですよね。ちょっとその辺、長谷川慶太郎さんがなんと言っているか。見ておきますね。もちろん、この本が出たのが10月ってことを承知の上でね。
まずは基本的な認識。
北の望みは何か。国民の平穏か?・・・残念ながらあの国にはそんな当たり前の願望はない。国民を犠牲にしても核開発に邁進するのは、ひとえに体制温存のためである。核保有国として米国と対等に渡り合うことにより、現在の支配体制を温存するために、総力を上げてアメリカに届く核兵器を開発している。
言わずと知れた事だけど、北に一番の影響力を持つのは“血の盟約”の間柄のチャイナ。チャイナは、北が潰れれば、韓国に駐留する米軍と直接向かい合うことになる。それを避けるためには北朝鮮を温存するしかない。しかし、北が核開発を続ける以上、アメリカは北との対決を選択せざるを得ない。オバマや、クリントンでない限り。
アメリカの本気度を測って、チャイナは本気で北に核開発をやめるよう働きかけている。


9月3日、北朝鮮は「水爆実験に成功」と発表。9月4日、アメリカは国連安保理の緊急会合で制裁決議採択を目指す意向を示し、9月11日に採択。通常ならチャイナやロシアへの工作に2ヶ月前後かけるところ、わずか1週間で採択ですからね。チャイナやロシアが、北の水爆実験に危機感を抱いたからですね。
それでも、その後も、ことあるごとにチャイナは“両者に”冷静を呼びかけている。チャイナ以上にロシアは、アメリカの“行動”に釘を差そうと躍起に見えます。
だけど、対北朝鮮の経済制裁は、実際にかなり聞いているようですね。1月に入り、平昌オリンピックを目前にして、北が韓国をうまく使って平和攻勢に出たのも、だいぶ苦しい状況だからでしょうね。
たしかに、北朝鮮問題を巡っては、プレイヤーは北朝鮮とアメリカ、バイプレイヤーがチャイナとロシアで、日本はいつも通り埒外ですよね。ごく常識的な捉え方ですが、長谷川慶太郎さんも同様ですね。
だけど、世界中が北朝鮮の条約違反と、嘘つきであること、さらには追いつめられた今、なんでもやりかねないことを認識している。金正男を殺したことは、やはりまずかったですね。
この状況なら、“埒外”の日本にもできることがある。安倍首相や河野外相が、あちこちか駆け回って制裁の徹底を訴え、制裁逃れの穴を塞いで回ってる。地味ではあるが、北朝鮮の暴君を追い詰めるには効果があるでしょうね。うまく追い詰めることだな。
ただし、大きなリスクを背負ってることも確か。アメリカが、アメリカの安全のために行動を起こすこともあるのは疑いの余地もない。その局面を巡っての北の暴発は可能性としては、決して排除できませんよね。
そうそう、韓国の文在寅政権のあんなことやこんなことですが、長谷川慶太郎さんは放っておけってさ。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
日本の周辺国ってのは、韓国、北朝鮮、チャイナ、ロシア、太平洋の向こうにアメリカってことですからね。いずれの国も、例外なく厄介。厄介率100%。
そんな中でも、今の日本人にとって一番の関心事は、やっぱり何と言っても北朝鮮の核開発問題ですよね。ちょっとその辺、長谷川慶太郎さんがなんと言っているか。見ておきますね。もちろん、この本が出たのが10月ってことを承知の上でね。
まずは基本的な認識。
NPT(核拡散防止条約)は1963年に国連で採択された。そのとき核兵器を保有していたのはアメリカ、ソ連(ロシア)、イギリス、フランス、チャイナの五カ国。1970年から発効し、現在、191カ国が加盟している。この191には、北朝鮮も含まれている。加盟していないのはインド、パキスタン、イスラエル、南スーダンで、インド、パキスタン、イスラエルは核を保有している。 北朝鮮は1993年に脱退するといい出して撤回したが、2003年にまた脱退を表明した。以来、北朝鮮は脱退した気でいるが、NPTは北朝鮮の脱退を承認していない。承認していない以上、北朝鮮の核開発と保有はNPT違反であり、制裁は当然である。 北朝鮮の核開発と保有はNPT以前の問題である。北朝鮮は非民主的な独裁国家である。さらに核開発に関しても、北朝鮮は、かつてそれをやめる代わりに軽水炉二機と年間50万トンの重油を提供するという約束を国際社会と結んだにも関わらず、その約束を踏みにじった。平然と嘘をつく国だということだ。 |
言わずと知れた事だけど、北に一番の影響力を持つのは“血の盟約”の間柄のチャイナ。チャイナは、北が潰れれば、韓国に駐留する米軍と直接向かい合うことになる。それを避けるためには北朝鮮を温存するしかない。しかし、北が核開発を続ける以上、アメリカは北との対決を選択せざるを得ない。オバマや、クリントンでない限り。
アメリカの本気度を測って、チャイナは本気で北に核開発をやめるよう働きかけている。
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9月3日、北朝鮮は「水爆実験に成功」と発表。9月4日、アメリカは国連安保理の緊急会合で制裁決議採択を目指す意向を示し、9月11日に採択。通常ならチャイナやロシアへの工作に2ヶ月前後かけるところ、わずか1週間で採択ですからね。チャイナやロシアが、北の水爆実験に危機感を抱いたからですね。
それでも、その後も、ことあるごとにチャイナは“両者に”冷静を呼びかけている。チャイナ以上にロシアは、アメリカの“行動”に釘を差そうと躍起に見えます。
だけど、対北朝鮮の経済制裁は、実際にかなり聞いているようですね。1月に入り、平昌オリンピックを目前にして、北が韓国をうまく使って平和攻勢に出たのも、だいぶ苦しい状況だからでしょうね。
たしかに、北朝鮮問題を巡っては、プレイヤーは北朝鮮とアメリカ、バイプレイヤーがチャイナとロシアで、日本はいつも通り埒外ですよね。ごく常識的な捉え方ですが、長谷川慶太郎さんも同様ですね。
だけど、世界中が北朝鮮の条約違反と、嘘つきであること、さらには追いつめられた今、なんでもやりかねないことを認識している。金正男を殺したことは、やはりまずかったですね。
この状況なら、“埒外”の日本にもできることがある。安倍首相や河野外相が、あちこちか駆け回って制裁の徹底を訴え、制裁逃れの穴を塞いで回ってる。地味ではあるが、北朝鮮の暴君を追い詰めるには効果があるでしょうね。うまく追い詰めることだな。
ただし、大きなリスクを背負ってることも確か。アメリカが、アメリカの安全のために行動を起こすこともあるのは疑いの余地もない。その局面を巡っての北の暴発は可能性としては、決して排除できませんよね。
そうそう、韓国の文在寅政権のあんなことやこんなことですが、長谷川慶太郎さんは放っておけってさ。


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