めんどくせぇことばかり 国民国家『世界の歴史はウソばかり』 倉山満
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国民国家『世界の歴史はウソばかり』 倉山満

国際連合、・・・本当のことを言えば“連合国”だけど、その加盟国を英訳すると「Member States」になるそうで、だから、国とはStates(ステート)、日本語では「国家」ということですね。その国家の三要素は、領域と国民と政府。領海・領空は付随的なものだから、領土があって、国民がいて、政府がその国民をまとめていることが必要ですね。そうすれば、他国はそこに主権が存することを承認するわけです。

私のような平和ボケの頭には乱暴に聞こえてしまうんですが、国民を一つにまとめる能力を、倉山さんは“武力”であるといいます。内に対しては法の執行による治安維持であり、外に対しては他国の干渉を排除する力ですね。

私以上に“武力”ということを気にかける人は多いようですね。それでも最近は、北方領土を不法占拠するロシアの軍用機が日本列島沿いに飛び回って、北朝鮮が日本列島を飛び越えるミサイルを飛ばしたり、チャイナの海軍が尖閣諸島のみならず奄美諸島沖にも接近してくる状況になって、その必要性を理解する人が増えてるみたいですね。

ちょっと前まで、韓国に竹島を選挙され漁民に手を出されても、北朝鮮に国民を拉致されても、そのことと“武力”を関連付ける意見はあまりありませんでしたけどね。

さて、この本をもとに、国民国家を理解するための基礎知識のまとめを先に進めます。

主権国家を構成する国民がnation(ネーション)、そして民族がethnic(エスニック)ですね。ただし、日本語では、ネーションは民族と訳すこともあリますが、ここがややこしいところですね。日本の場合、ほぼ民族=国民ですからね。倉山さんも言及してますが、在日朝鮮人、アイヌ、沖縄を無視しているのではなく、「日本国は単一ネーションの国であり、アイヌや琉球のような異なるエスニックを含んでいる」と言ってますが、・・・まあ、これでいいでしょう。

主権国家を構成する能力があるか、ないか。あるのがネーションで、ないのがエスニック。武力で戦って勝ち、国家だと名乗って文句が来ないのがネーションで、国家を名乗っても他の集団に武力で叩きのめされればエスニック。


ビジネス社  ¥ 1,512

世界が知られたくない暗黒史を大暴露! 史上最も格調高いヘイト本
序章  日本人がまったく知らない国民国家論
第一章  典型的な「国民国家」フランス
第二章  国民国家の理論でナチズムをやっている中国 主権国家にすらなれていない韓国
第三章  常に異ネーションをかかえた帝国ロシア
第四章  国体と政体の区別がない「人工国家」アメリカ
第五章  「民族主義」のヒトラーに破壊された国民国家ドイツ
第六章  エンパイアから始まった国民国家イギリス
第七章  七世紀には国民国家だった日本
おわりに 「史上最も格調高いヘイト本」


国家っていうのは“武力”によって国民をまとめ上げているものです。国民にしてみれば、それは最初っから頭ごなしなんですから本質的に理不尽ですね。倉山さんは「北朝鮮を見れば分かるでしょう」って言ってるけど、国家の理不尽を正すために登場したのが共産主義で、北朝鮮はその成れの果てなわけですから、ここで例に上げるのはどんなもんでしょう。たしかに共産主義の国家は、それ以前の国家に輪をかけて理不尽だったし、中でも北朝鮮は理不尽の塊のような国ではありますが・・・。

日本では、なぜか危険思想の代名詞のような印象を持たれている保守主義ですが、スーパー理不尽な共産主義に比べて、国家の理不尽をなんとか許容できる範囲内に収めようとするのが保守主義ですからね。

保守派はこれまでの経験を生かして問題を解決しようとするが、共産主義者は頭ん中だけで考えた理想を現実社会に当てはめようとして世界をどん底に突き落とした。

ロベスピエールがどれだけの人を殺したか。レーニンがいなければ世界はもっと緩やかに変化したでしょう。スターリンは世界を地獄に作り変えてしまった。毛沢東は何をした?北朝鮮の金王朝を見て。ポル・ポトなんて可愛いもんでしょう。

理不尽を許容するために人々に求められた国家体制が、本書の主題である国民国家。・・・この本は、そこから始まります。

それぞれに歴史的経緯を通して、その土地の風土、人々の風習や生活が長い年月をかけて、そこに住むものの意識を形成していきます。だから、同じ段取りを踏めば同じような結果が生まれるわけではありません。

ヨーロッパ人が長い戦いの果に作り上げた国民国家は、上から下まで国をあげて同じ国家に帰属するという意識を持つ国家で、そうなることによって、ヨーロッパの国々は新たな展望を切り開いたわけです。日本は、なんと7世紀にその域に達していましたけどね。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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