『缶詰本』 黒川勇人
なんだか、缶詰ブーム?
スーパーに行っても、ずいぶんと、以前には見なかった缶詰が並んでいますね。とくに様変わりしたのが、さば缶。多くの人がさば缶を再認識したみたいで、ずいぶんと売れているようです。
きわめて喜ばしい・・・、と言いたいところながら、実はあまり喜んでないんです。私はブームが来ようが来まいが、以前と変わらぬさば缶ファン。さば缶だけじゃなく、海産缶詰ファンですね。なかでもさば缶には、幾度となく苦境を救ってもらった経験があり、そう、私はさば缶に足を向けて眠れない立場の人間なんです。
私がさば缶を愛したのは、なんといっても小さいころから食べなれていることが第一の理由です。私が小さいころは、私が生まれた秩父は、まだ流通事情が悪かったので、新鮮な海の魚は入ってきていません。・・・一般のレベルにはね。アジにしろ、サンマにしろ、ヒラキ以外の姿を見たことはありませんでした。そんな中、さば缶はみずみずしい新鮮な海の魚を感じさせてくれるものだった。
もちろん安い。これが第二の理由です。さば缶に足を向けて眠れないのも、この安さゆえです。さば缶は、所帯を持つようになるまでの私を、いつも経済的に支えてくれていました。
それが何でしょう。この本の《Part1 丼・ご飯》の最初に登場する“八戸沖さば水煮缶詰め”。ネットで確認したところ1缶630円。
・・・630円、630円ですよ。ろ・・・。

缶詰と言えばナポレオン。フランス革命以来、いくさに明け暮れたフランスほ将兵は、燻製の魚に塩漬けの肉、それから乾パンで戦い続けた。栄養不足と壊血病は当たり前で、政府は変賞を出して、兵士たちに解決策を求めた。
そこで出てきたのが瓶詰だったらしいんですね。でも、明らかに一歩前に踏み出したわけです。瓶詰が提案されたのが1804年らしいんですが、1804年と言えばナポレオンが皇帝に就任した年ですよね。
ナポレオンは将軍として将兵を率い、それこそ先頭に立って戦意を鼓舞するタイプのリーダーだったらしいですね。そして、自分のために命を捨ててくれる将兵たちのために、彼は“缶詰”を世に送り出したんですね。
山でもずいぶん使わせてもらいました。ただし、重いですけどね。だから1回の山行で持って行くのは1缶ですね。ここぞというときに食べるんです。食べ方は、基本的にはそのままご飯のおかずにする。
最初は酒のさかなにして、少しつつく。ご飯の1杯目は缶詰の汁をご飯にかけてかきこむ。2杯目はさばをご飯に乗っけてマヨネーズをドッチャリかけて丼風。・・・うっ、たまらない。
そんなときのさば缶はHOKOか日本水産の缶詰だったかな。以前は100円しなかったですよね。今は120~130円くらいのを安売りの時にまとめて買うんですね。ところが最近、HOKOや日本水産の安い缶詰を見かけないんですよ。いや、棚にその表示はあるんだけど、ないの。売り切れてるんかな。私のような人がほかにも結構いて、入るとすぐに買ってしまうとかですかね。
しまった。缶詰愚痴を展開して終わってしまいそう。
もちろん、庶民の味方缶詰レシピもたくさん載ってます。焼き鳥缶詰は親子丼なんて大好きだな。それからさばサンド、もうご存知の方も多いかもしれないけど、玉ねぎと一緒に挟んで、これは絶品。・・・あんまりな付け足し感ではありますが、これにて・・・。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
スーパーに行っても、ずいぶんと、以前には見なかった缶詰が並んでいますね。とくに様変わりしたのが、さば缶。多くの人がさば缶を再認識したみたいで、ずいぶんと売れているようです。
きわめて喜ばしい・・・、と言いたいところながら、実はあまり喜んでないんです。私はブームが来ようが来まいが、以前と変わらぬさば缶ファン。さば缶だけじゃなく、海産缶詰ファンですね。なかでもさば缶には、幾度となく苦境を救ってもらった経験があり、そう、私はさば缶に足を向けて眠れない立場の人間なんです。
私がさば缶を愛したのは、なんといっても小さいころから食べなれていることが第一の理由です。私が小さいころは、私が生まれた秩父は、まだ流通事情が悪かったので、新鮮な海の魚は入ってきていません。・・・一般のレベルにはね。アジにしろ、サンマにしろ、ヒラキ以外の姿を見たことはありませんでした。そんな中、さば缶はみずみずしい新鮮な海の魚を感じさせてくれるものだった。
もちろん安い。これが第二の理由です。さば缶に足を向けて眠れないのも、この安さゆえです。さば缶は、所帯を持つようになるまでの私を、いつも経済的に支えてくれていました。
それが何でしょう。この本の《Part1 丼・ご飯》の最初に登場する“八戸沖さば水煮缶詰め”。ネットで確認したところ1缶630円。
・・・630円、630円ですよ。ろ・・・。
『缶詰本』 黒川勇人 辰巳出版 ¥ 1,080 あっためる、調味料を一つ加える・・・ここまで変わる?缶詰料理 |
缶詰と言えばナポレオン。フランス革命以来、いくさに明け暮れたフランスほ将兵は、燻製の魚に塩漬けの肉、それから乾パンで戦い続けた。栄養不足と壊血病は当たり前で、政府は変賞を出して、兵士たちに解決策を求めた。
そこで出てきたのが瓶詰だったらしいんですね。でも、明らかに一歩前に踏み出したわけです。瓶詰が提案されたのが1804年らしいんですが、1804年と言えばナポレオンが皇帝に就任した年ですよね。
ナポレオンは将軍として将兵を率い、それこそ先頭に立って戦意を鼓舞するタイプのリーダーだったらしいですね。そして、自分のために命を捨ててくれる将兵たちのために、彼は“缶詰”を世に送り出したんですね。
山でもずいぶん使わせてもらいました。ただし、重いですけどね。だから1回の山行で持って行くのは1缶ですね。ここぞというときに食べるんです。食べ方は、基本的にはそのままご飯のおかずにする。
最初は酒のさかなにして、少しつつく。ご飯の1杯目は缶詰の汁をご飯にかけてかきこむ。2杯目はさばをご飯に乗っけてマヨネーズをドッチャリかけて丼風。・・・うっ、たまらない。
そんなときのさば缶はHOKOか日本水産の缶詰だったかな。以前は100円しなかったですよね。今は120~130円くらいのを安売りの時にまとめて買うんですね。ところが最近、HOKOや日本水産の安い缶詰を見かけないんですよ。いや、棚にその表示はあるんだけど、ないの。売り切れてるんかな。私のような人がほかにも結構いて、入るとすぐに買ってしまうとかですかね。
しまった。缶詰愚痴を展開して終わってしまいそう。
もちろん、庶民の味方缶詰レシピもたくさん載ってます。焼き鳥缶詰は親子丼なんて大好きだな。それからさばサンド、もうご存知の方も多いかもしれないけど、玉ねぎと一緒に挟んで、これは絶品。・・・あんまりな付け足し感ではありますが、これにて・・・。


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