めんどくせぇことばかり 『雪の炎』 新田次郎
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『雪の炎』 新田次郎

内面はものすごくぐちゃぐちゃなのに、人前でだけ一端を気取りたがるめんどくさいタイプの人間なもんですから、実はこの本は読んでないんです。新田次郎の本はあらかた読んでいるんですけど、この本も買ってはいたんですが、読んでませんでした。
ですから、私が買った本は文春文庫から出された、前の装丁のものです。ずいぶん長い間、押入れの中で眠ってもらいました。どれくらい長い間かというと、30年近くです。・・・なんてことでしょう。なにしろ買ったのはちょうど連れ合いと結婚した頃。今の家ではなく、アパートに住んでいる頃のことなんですから。

押し入れで眠ってもらってたもので、30年も経ってる割には日焼けもしてませんでした。ただ、いろいろな太っちょやでかい奴らに押しつぶされて変形はしておりましたが。

『雪の炎』は『女性自身』に連載されたもので、そうですね。女性向けに書かれたもんなんですね。それが当時、私がこの本を読まなかった理由です。

買って、読み始めては見たんですが、どうも当時の“人前だけは一端を気取りたがるめんどくさいタイプ”の私なもんですからね。女性向けに書かれた山の本のさらに向こう側に、男だとか女だとかに関わらず、ロッククライミング派か山歩き派かといったタイプに関わらず、年寄りだとかどうとかに関わらず、山に登るってことは誰にとっても特別な体験になりうるってことを、素直に受け止めることができなかったんですね。

・・・この“雪の炎”っていうのは、雪の中でさえ燃え上がる冷たい炎、嫉妬のことですね。当時の私には、理解できなくて当然といえば当然なんですけどね。


『雪の炎』    新田次郎
光文社文庫  ¥ 864

谷川岳縦走パーティが遭難し、兄だけが死んだ。その死に疑問を持つ妹が、真相を追い求める
遭難事件に興味を寄せる謎の外国人や産業スパイ、恋心のぶつかり合い。真相に迫るごとに、奇異な事実が次々と明らかに!山岳ミステリーの異色作。


メンバーに女がいるってことは、パーティの性格に決定的な影響を与える。その影響力たるや恐ろしいほど。ちなみにこの時、この女の美醜はほとんど関係ない。関係ないとは言わないが、女が1人であれば、美であろうが、醜であろうが、男は反応する。・・・それなりに。美醜ともどもがメンバーに居る場合、男はそれなりの複雑な反応を見せる。女のグループと男のグループの合同登山の場合も同様である。

私の経験では、男2名・女1名というケース、男4名・女1名というケース、男2名・女2名というケース。男5名・女5名というケースなどが過去にありました。私に関しては、いずれも登山どころではありませんでした。

私の反応はきわめてわかりやすいもので、先に行くか、あとから行くか、とにかくグループと離れてしまうのです。一緒に和気あいあいと歩けないんですね。当初はすごくドキドキしながらその日を待ちわびるくせにね。

だから、山に行ったあと、同行した娘とどうにかなったとかってことはありません。私以外の男はどうだったかは、私は知りません。

今、山に行くと、多くのご婦人をお見かけします。男女混合グループも少なくないですね。・・・私には、無理だな。

私は高校山岳部で登山を始めましたが、女子山岳部員もおりました、チーフで登ったこともありますが、顧問の先生がいらっしゃいましたからね。余分な思いに駆られることはありませんでした。

だけどその後の山行は、無残なものです。・・・分かりました。そんな無残な傷口に塩を塗り込められるようで、当時の私には、この本を読むことはできなかったんですね。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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