トランプ『日本の難題』 長谷川慶太郎
ものを書いている人の中では、やっぱり長谷川慶太郎さんの視点はしっくり来ますね。肌が合うていうんでしょうかね。最近の世界の動きが早いなかで、自分の見方が、なかなか世間の人の言うことと違うことが多いので、それはやはり不安になるわけですよ。小さい頃から味噌っかす扱いされて、自分の言うことが取り上げられるなんて経験をしないできましたからだと思います。自信がないんですね。
だからといって、声の大きな人の言うことをそのまま受け入れられないんですよね。そんなことなら、一人でいたほうがまし。偏屈なんですね。だけど不安なんですよ。だから無口になるんです。
そんな時に、自分の考えが長谷川慶太郎さんに補強されると、本当にうれしい。今回の本でもそんなところがありました。トランプ大統領に対する評価ですね。
第二部の冒頭でトランプ政権を取り上げているんですけど、副題に《成果を上げ始めたトランプ政権》とあります。私もそう思います。政権内部の確執であるとか、解任や辞任が大きく取り上げられ、“政権崩壊”という活字まで見かけるようになりました。
それこそトランプ大統領が追い詰められて大統領の地位を追われるようなことにでもなれば、人格者のペンス副大統領が昇格して、・・・ってね。
鍵は、トランプ大統領が公約に掲げていた案件にある。それを実施に移せるかどうかってところに、トランプ政権の不沈はかかっているってことだと思うんです。
どういうことかと言うと、この間ご紹介した『悪のリーダー論』で山内昌之や佐藤優さんが言ってた通り、ドナルド・トランプは原因ではなくて結果なんですね。さまざまな事柄の結果、ドナルド・トランプ大統領の誕生という結果が生じたということです。そのドナルド・トランプが大統領選で掲げていた公約こそが、トランプを今の地位に押し上げたわけですから、結果であるドナルド・トランプ大統領がその公約を実行すれば、ドナルド・トランプ大統領を生み出したときと同じ現象が起こるのが当然のことになるわけですね。
つまり、支持が高まるということです。
大型減税を含む税制改革、大型インフラの整備、イスラエルへの肩入れ、貿易不均衡是正への取り組み、そうそう、この間は、メキシコとの国境に州兵を派遣することが取り上げられましたね。いずれも、大統領選において、アメリカ国民から支持された公約です。
その他にも、北朝鮮問題、イランの問題、それからシリアが毒ガス兵器を使ってる問題ね。アメリカがトランプ政権となって立場を明確にしたことで、いずれも解決への動きが起こり始めてますね。
《アメリカが中立を捨て明確にイスラエル側に立てば中東の紛争が収まる》と長谷川慶太郎さんは言います。同意見です。それが原因で中東が戦火に包まれるなんてありえない。誰がイスラエルに攻撃を仕掛けるんでしょう。誰がアメリカに攻撃を仕掛けるんでしょう。OPECが原油価格を釣り上げたら、アメリカの関連業者がシェールオイルを掘りまくって、産油国が破産する。
『戦争にチャンスを与えよ』という本を読んだけど、戦争による淘汰を中途半端で終わらせれば、その戦争は終わらない。決着がつけば、勝者も敗者も次の段階に進めることになる。その段階で、周囲が敗者を支えていくならいいが、・・・。中途半端な国連、NGO、他国の介入が戦争を長引かせることになる。
トランプ大統領の支持率は、回復基調に乗りましたね。この流れで中間選挙を乗り切れば、だいぶ先が見えてくることになる。おそらく、トランプ大統領という結果は、結果としての役割を果たすことになるんじゃないでしょうか。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
だからといって、声の大きな人の言うことをそのまま受け入れられないんですよね。そんなことなら、一人でいたほうがまし。偏屈なんですね。だけど不安なんですよ。だから無口になるんです。
そんな時に、自分の考えが長谷川慶太郎さんに補強されると、本当にうれしい。今回の本でもそんなところがありました。トランプ大統領に対する評価ですね。
第二部の冒頭でトランプ政権を取り上げているんですけど、副題に《成果を上げ始めたトランプ政権》とあります。私もそう思います。政権内部の確執であるとか、解任や辞任が大きく取り上げられ、“政権崩壊”という活字まで見かけるようになりました。
それこそトランプ大統領が追い詰められて大統領の地位を追われるようなことにでもなれば、人格者のペンス副大統領が昇格して、・・・ってね。
『日本の難題』 長谷川慶太郎 徳間書店 ¥ 1,512 『長谷川慶太郎の大局を読む』の緊急版 アメリカ1年、日本2年好況続く |
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鍵は、トランプ大統領が公約に掲げていた案件にある。それを実施に移せるかどうかってところに、トランプ政権の不沈はかかっているってことだと思うんです。
どういうことかと言うと、この間ご紹介した『悪のリーダー論』で山内昌之や佐藤優さんが言ってた通り、ドナルド・トランプは原因ではなくて結果なんですね。さまざまな事柄の結果、ドナルド・トランプ大統領の誕生という結果が生じたということです。そのドナルド・トランプが大統領選で掲げていた公約こそが、トランプを今の地位に押し上げたわけですから、結果であるドナルド・トランプ大統領がその公約を実行すれば、ドナルド・トランプ大統領を生み出したときと同じ現象が起こるのが当然のことになるわけですね。
つまり、支持が高まるということです。
大型減税を含む税制改革、大型インフラの整備、イスラエルへの肩入れ、貿易不均衡是正への取り組み、そうそう、この間は、メキシコとの国境に州兵を派遣することが取り上げられましたね。いずれも、大統領選において、アメリカ国民から支持された公約です。
その他にも、北朝鮮問題、イランの問題、それからシリアが毒ガス兵器を使ってる問題ね。アメリカがトランプ政権となって立場を明確にしたことで、いずれも解決への動きが起こり始めてますね。
《アメリカが中立を捨て明確にイスラエル側に立てば中東の紛争が収まる》と長谷川慶太郎さんは言います。同意見です。それが原因で中東が戦火に包まれるなんてありえない。誰がイスラエルに攻撃を仕掛けるんでしょう。誰がアメリカに攻撃を仕掛けるんでしょう。OPECが原油価格を釣り上げたら、アメリカの関連業者がシェールオイルを掘りまくって、産油国が破産する。
『戦争にチャンスを与えよ』という本を読んだけど、戦争による淘汰を中途半端で終わらせれば、その戦争は終わらない。決着がつけば、勝者も敗者も次の段階に進めることになる。その段階で、周囲が敗者を支えていくならいいが、・・・。中途半端な国連、NGO、他国の介入が戦争を長引かせることになる。
トランプ大統領の支持率は、回復基調に乗りましたね。この流れで中間選挙を乗り切れば、だいぶ先が見えてくることになる。おそらく、トランプ大統領という結果は、結果としての役割を果たすことになるんじゃないでしょうか。


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