めんどくせぇことばかり 『長く高い壁』 浅田次郎
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『長く高い壁』 浅田次郎

その本が面白いか、面白くないかってことは、読んだ人間の感覚で決まるわけです。たとえば、今回のようにそれが小説の場合、私が面白いと感じたか、感じなかったかということですね。

私が面白いと感じるか、そうでないかは、その本の小説としての質のたかさだけが要因ではないですよね。小説としてのジャンルが私に合っているかも大きな問題になります。今回の場合、時代背景は日中戦争。これに関しては問題なし。ジャンルとしてはミステリーもの。これも、今までの経験からして、のめり込むことは合っても苦手ではありません。

もう一つは私自身の問題。体調不良の時にはなに読んだって面白く感じられませんよね。だいたい活字見てるだけで頭が痛くなる。なんか悩んでいたり、心配事があったりすると、目は活字をとらえていても、ちっとも頭に入ってきてないってことはありますね。あともう一つ、なんにも原因はないのに、ほんの質もよく、心身共に健康であるにもかかわらず、その本が面白く感じられない。もう、めぐり合わせというか、時と場合というか、そういうこともあります。

さて、今回の原因は何でしょうか。

最初っからこんな話になってしまって大変申し訳無いんですが、そうなんです。面白いと思えなかったんです。

私、本を読む時は、よっぽどのことでない限り、いくつかの本を並行して読んでいます。ブログに記事を書く都合で、先に読んだり、あとに回したりということもあります。この本もそうでした。同じような時期に読み始めた本があって、最初は並走していたのですが、都合により他の本を先に読みました。それから、もう一冊先に読んだ本がありました。

ふと気がつくと、この本を読んでおかないとあとが使える状況になってたんですね。ほかの本を先に読んでいるうちに、気を逸したといいうか、変に関心が削がれてしまうということはありますよね。でも、今回はそうでもないようなんです。

そう、ここまで来て改めて考えると、早くから、私はこの本を敬遠していたのかも知れないと思ったんです。面白い本の時は、「目を動かして活字を追おう」なんてことを自覚するはずはないですよね。

でも、それを自覚していたんです。そう思いながら読んでいる自分を、なんだか感じてしまったんですね。

だけど、浅田次郎さんの作品でしょう。最初から、「面白くないはずがない」という前提で読み始めてますからね。



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ここは戦場か、それとも殺人現場か――。従軍作家が日本軍の闇に挑む。
1938年秋。流行探偵作家の小柳逸馬は、従軍作家として北京に派遣されていた。だが、突然の要請で前線へ向かうこととなる。検閲班長の川津中尉と共に、北京から半日がかりで辿り着いた先は、万里の長城、張飛嶺。そこで待っていたのは、第一分隊10名が全員死亡という大事件だった。なぜ、戦場に探偵作家が呼ばれたのか。10名は戦死ではないのか!?分隊内での軋轢、保身のための嘘、軍ならではの論理―。従軍作家の目を通し、日中戦争の真実と闇が、いま、解き明かされる。「戦争の大義」「軍人にとっての戦争」とは何かを真摯に捉え、胸に迫る人間ドラマ。


さて、私の体調ですが、決して悪くありませんでした。悩みや心配事がないわけではありませんが、面白い本が面白く感じられなくなるほどのものではありません。こんなことをあえて言うのも、無理やり、意識して目を先の行に進めようとしている自分を感じて、なんか私自身に面白く感じられない理由があるように感じたからですね。

でも、そんなことないんですよ。

読み進めるうちに、兵隊の階級であるとか、優劣であるとかの話まで説明口調に感じられてしまって、こうなるともうだめですね。本当は、その段階で、眠らせておくべきだったと思います。正直、そういう本も少なくないんです。世間の評判は良かったのに、自分は読みきれなかったっていう本ですね。実際、いろいろな人が書いた感想を読むと、面白く読んだ人が多いんですね。うちの押し入れにはけっこうな本が眠ってて、ときどきそれを取り出して読むことがあります。

なかには、押し入れ行きにしたときの自分が信じられなくなるくらい面白い本もあったりします。だから、本当はそうすべきだったですね。でも、「浅田次郎さんの本だから」という理由で最後まで読んでしまいました。

「こういうこともありうる」と、「本を面白く思えないことにはいろいろな要因がある」ということにしておけばよかったと、今は後悔しています。引きずりたくない後悔です。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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