めんどくせぇことばかり 冷や汁『池波正太郎の 江戸料理を食べる』 野﨑洋光 重金敦之

冷や汁『池波正太郎の 江戸料理を食べる』 野﨑洋光 重金敦之

この本に出てくる《冷や汁》も美味そうですね。この本に出てくるんだから、やっぱり江戸庶民の食い物だったんでしょう。

“作り方”
  1. 出汁に味噌を溶いて味噌汁を作り、冷ましておく
  2. 鯵の干物を焼き、身をほぐす
  3. きゅうりは小口切りにして塩でもみ、軟らかくなったら水で洗い、水けを絞る
  4. 白ごまを鍋で炒り、すり鉢で粒を半分ほど残した半ずり状にする
  5. すり鉢にみそ汁を入れ、のばしていく
  6. 5にほぐした鯵を入れ、しんなりさせたきゅうりと、手で粗くほぐした木綿豆腐、手でちぎった大葉を加える
ということで、《冷や汁》の出来上がりです。美味そうですね。どうやって食べるんだろう。この本の写真には大き目のさじが添えてあるから、やはりさじですくってご飯にかけて食べるんでしょうか。・・・書いてありました。“炊き立ての温かい麦飯”とありますね。

夏に食欲が減退したことは、私はないです。まあ、一般的に、そんな時期に食べる冷や汁は、「胃に優しい食べ物で、暑さを忘れさせてくれる」とあります。

日向地方では、「味噌を焼くことと焼き魚を入れてよくほぐすのが特徴」とあります。すり鉢でごまをあたり、そこに味噌を入れるんですね、おそらく。みそをすり鉢の壁に塗りたくって、すり鉢を逆さにして火に当てるんじゃないでしょうか。焦げた味噌が、よけいに食欲をそそりそうですね。


朝日新聞出版  ¥ 2,396より

池波さんの小説には、「男の憧れの食」が描かれている。
第一章 春
韮の味噌和え 木賊独活 白魚の卵とじ 根深汁 よせ鶉の煮物 浅利のぶっかけ 
穴子に煮こごり
第二章 夏
鰹飯 芋茎汁 湯豆腐 葱入り炒卵 鱸の塩焼き 素麺 小ぶりの茄子入り味噌汁 
第三章 秋
沙魚の飴煮 芋膾 のっぺい汁 里芋の田楽 漬け鮪の炙り 
第四章 冬
軍鶏鍋 餡かけ豆腐 鴨飯 大根なべ 甘鯛の味噌漬け 蒸し蕎麦切り 一本饂飩
第五章 江戸の粋
浦里 白粥 蒲鉾 牛肉の味噌漬け


私の生まれた埼玉県の秩父には《冷や汁》という料理はありません。一山越えて、埼玉県の東松山に来ると、江戸のものとよく似た《冷や汁》があります。江戸では廃れてしまったけど、東松山では今でも広く食されているという状況ですね。当地の人たちは、すっかり自分たちの郷土料理と思い込んでいるようです。

「秩父では《冷や汁》は食わないの?」と東松山の人から聞かれたことがあります。

《冷や汁》はありません。だけど、よく似た食い物で、《きゅうり揉み》というのがあります。いまでも、夏の暑い時期になると、どうしても食いたくなります。

ですが、人に強く問われない限り、《きゅうり揉み》の話はしなかったですね。若いころはね。その時も、東松山の人があんまり自慢そうに話すんで、ついつい《きゅうり揉み》の作り方を話してしまったのですが、あからさまとは言わないものの、複雑な表情をしてらっしゃいました。

《きゅうり揉み》は、名前のとおり、きゅうりを揉むのです。すり鉢でごまをすって、みそを入れて、きゅうりをたっぷり入れて、ひたすら揉むのです。どのくらい揉むかと言うと、徹底的に揉むんです。きゅうりからたっぷり汁が出て、きゅうりの本体が原形をとどめなくなるまで揉みます。これがきゅうり揉みです。

鰹節を入れればうまみが出ます。みょうがや大葉を入れれば香りがいいですね。しょうが汁をたらせばさっぱり感が増しますし、きゅうりの青臭さも弱まりますね。にんにくを入れればガッツが湧きます。干物でも焼き魚でも、なにを入れてもいいでしょう。

だけど本質は、ごまと味噌ときゅうりです。それを揉むことです。暑い時期は、これをご飯にかけて食べます。うどんをすすってもいいですね。・・・ハハハ、うまいんですよ。

子どもの頃は、夏休みのお昼に、家族と一緒にきゅうり揉みでご飯を食べましたが、今では、夏の暑い時期に自分で作って一人で食べます。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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