めんどくせぇことばかり 『フライパンひとつで作る炒めもの、煮もの、蒸し焼き』 角田真秀
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『フライパンひとつで作る炒めもの、煮もの、蒸し焼き』 角田真秀

「家庭料理において道具や調味料は少ないに越したことはありません。それが簡単さに直結するからです」と、この本を書いた角田真秀さんは大上段からおっしゃいますが、こういう声を聞くと、私のような年寄りは、やっぱり引っ込んでいた方がいいということを思い知らされます。

還暦前で“年寄り”を自覚してちゃ怒られちゃいそうですけど、やはりこういう声を聞くと、「いやいや、たしかにそういう場合もあるかもしれないけど・・・」なんて出しゃばるには、やはりそれなりの気力というものが必要で、そのタイプの気力はだいぶ前に使い果たしてしまったもんですからね。

たしかに最近は、働く女が増えて、なかなか料理に手間暇かけているゆとりはなくなっているんでしょう。料理の本の傾向も、簡単にできて、おいしい料理を紹介する本が多いですよね。だけど、手間暇かけた連れ合いの夕食を心待ちにする私としましては、どうも、その言葉は受け入れられないですね。

とはいうものの、昔から働く男の中にも料理にいそしむ者はいたわけで、なかなか料理に手間暇かけているゆとりがなくて、道具や調味料は最低限にして、最高にうまいものを誰かに食べさせたいって、一生懸命料理してきました。じつは、私もそんな男の一人です。

しかも、山の食当から始まった料理好きですから、手間暇をかけないことのほかに、軽量化とか、代用品の探求とかも、一所懸命考えてきました。まあ、この本においては、軽量化や代用品は関係ありませんが、《簡単さ》を求めるという方向性は一緒なわけです。“手間暇かけた料理のありがたさ”への思いは一時棚上げにして、今は《簡単さ》を求めるこの本の画期的な部分に目を向けてみましょう。



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気がつけば私はフライパンと片手鍋でたいていの料理を作ってました
さっと炒める
黒酢炒め  レモン醤油炒め  酢炒め  トマト炒め
オイスター醤油炒め  即席かえし炒め  カレー炒め
みそ炒め  しょうが炒め  チャーハンと焼きそば
さっと煮る
酢醤油煮  塩煮  梅煮  ラープ  みそ煮  
即席かえし煮  オイスターソース煮  トマト煮
フライパンのごちそう
蒸し焼き
白ワイン蒸し  レモンバター蒸し  オムレツ
ホイル蒸し  塩蒸し  つけ焼き


フライパンと言えば、“炒める”、ですよね。だけど、フライパンで炒めものを作ってるだけじゃあ本にならない。ふたさえあれば、フライパンは何でもできますよね。

“炒める”に加えて、“煮る”、“蒸す”料理が紹介されているこの本ですが、「炒めものを作ってるだけじゃあ本にならない」とは言ったものの、炒めものに魅力がなくても、やはり本になりませんね。

その炒めものの魅力のポイントになってるのは、あるものを使って+アルファを出している点にあると思います。たとえば、黒酢。《黒酢:酒:醤油=1:1:1》、酢なら《酢:醤油=2:1》、レモン果汁なら《レモン果汁:醤油=1:1》とかね。その他の味を補うこともあるでしょうけど、簡単ですね。いずれも酸味が効いて、さっぱりして美味そう。

炒めものに酸味って感覚はなかったんで、早速やってみたけど、うまいよ。

実は、煮物でも、けっこう大胆に酢を使ってるんですよね。もちろんそればかりじゃないけど、フライパンでやると煮汁が少なくてすみますね。“蒸す”は「蒸し焼きにする」ってこと。フライパンにはもってこいですね。

いずれも、まず、材料、食材がシンプルですね。肉や魚に、野菜はせいぜい一品か二品。さっと炒めて味を絡めておしまい。煮汁を煮立てて煮ておしまい。野菜や肉を焼き付けて、白ワインで蒸し焼きでおしまい。いやいや、簡単。

手間がかからないところがいいな。まあ、そういう本ですからね。ところで、この本は、連れ合いの目につかないところに置いておこう。「家庭料理において道具や調味料は少ないに越したことはありません。それが簡単さに直結するからです」じゃ、ちょっと可愛そうだからね。・・・Hな本の隠し場所でいいかな。




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テーマ : 料理の本
ジャンル : 本・雑誌

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No title

ありがとうございます!

No title

あら、ビックリ!
おそれ入ります。

ありがとうございました



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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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