めんどくせぇことばかり 中共は秘密結社『言ってはいけない中国の真実』 橘玲
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中共は秘密結社『言ってはいけない中国の真実』 橘玲

ははぁ、そういうことなのか。

というのも、フリーメーソンのことです。啓蒙主義時代のモンテスキューやヴォルテール、フランス革命に顔を出す主要メンバーにもフリーメーソンだったもんが少なくなかったとか。・・・そのへん、本当のところはどうなんだか知らないんだけど、ミラボーやダントン、ロベスピエールなんかも会員だったって話は聞いたことがありますね。

そんなこんなと怪しげな入会儀式とか快速と相まって、“得体の知らない反社会的秘密結社”みたいに思われてるところがありますよね。

これね。逆なんだそうです。だから、王政の転換を目指す知識人たちの方が、反体制派として取り締まりの対象となることを考慮して秘密を確実に守れる組織としてのフリーメーソンを利用していったんだって。フリーメーソンが最初から“得体の知らない反社会的秘密結社”だったんじゃなくて、“得体の知らない反社会的”な連中がフリーメーソンの秘密主義を利用するために加盟してきたから、“得体の知らない反社会的秘密結社”ってイメージがついてきちゃったんですね。

フリーメーソンの話はそこまでにして、シナの秘密結社に続けます。

その始まりは、宗教結社。14世紀半ばの元朝末期、紅巾の乱を起こした白蓮教は仏教の末法思想とマニ教の強い影響を受けた宗教で、ササン朝ペルシャで広まったマニ教は、古代ペルシャのゾロアスター教の教えを引き継ぐものだったそうです。

ゾロアスター教と言えば光の神アフラ・マズダと闇の神ア―リマンの闘争で世界を説明する二元論の宗教ですね。最後の審判に至ってメシアが現れ終末を迎えるという筋書きは、ユダヤ教やキリスト教にそのまま持ち込まれてますよね。

白蓮教は、その終末には弥勒が人間としてして劫から人間を救ってくれるんだそうです。メシアですね。そのマニ教はシナでは明教と呼ばれたんだそうです。明るく光り輝きますからね。そこから身を起こした朱元璋が王朝を建ててシナを統一する。つけた名前が明朝ですか。みずから救世主と、・・・そういうわけで・・・。ちなみに白蓮教の教祖の方は邪魔ですから、朱元璋に消されちゃいますね。おまけに白蓮教は邪教として徹底弾圧と・・・。

白蓮教系の宗教結社は清朝時代にも大規模な反乱を起こしてますし、同じころ太平天国の乱も起きてますね。太平天国はキリスト教系でしたけどね。

この後、宗教結社が衰退するんだそうです。この本は《市場経済の発達による世俗化の進行により》としてますが、やはりそんなところでしょうか。だけど、宗教結社が担ってきた相互扶助に仕組みはなくならない。それを代行したのは宗教結社から宗教色を除いて共同体としての機能だけを残した「秘密結社」だったんですね。



新潮文庫  ¥ 766

崩壊説を尻目に急成長を遂げた中国 その体制、組織、国民性を読み解く新中国論
PART1 中国人という体験
人が多すぎる社会 幇とグワンシ 中国共産党という秘密結社
PART2 現代の錬金術
経済成長を生んだゴールドラッシュ 鬼城と裏マネー 
腐敗する「腐敗に厳しい社会」
PART3 反日と戦争責任
中国のナショナリズム 謝罪と許し 日本と中国の「歴史認識」
PART4 民主化したいけどできない中国
理想と愚民主義 北京コンセンサス 中国はどこへ向かうのか
「超未来世界」へと向かう中国


シナにおける「万人の万人に対する闘い」の社会を生き抜いていくため身を守り家族を包んでくれるなんらかの共同体を人工的に作り出すしかなかったというのは、今のシナ社会を見ていても納得できます。たとえば同じ出身地のものが集まる同郷結合や、名字を共有する宗族結合などが、まず自然に作られていきます。しかし、流動するシナ社会においてすべての人がそれに加われるわけではない。弱肉強食のシナ社会にたった一人放り出された者たちを吸収していくのが宗教結社だったわけですね。

そして今、極度に世俗化が進行した状況では、もはや宗教は人々を引きつける磁力を失ったわけですね。終末論だの、それこそいまさらメシアの降臨と言われても誰もついていかなかったと、それより、「とにかく食わせてくれ」って状況だったということでしょうか。辛亥革命後、軍閥割拠の混乱期なんかまさにそんな感じですけどね。

秘密結社は、特に混乱期には果たす役割が広がってるでしょうけど、権力が安定して社会を支配する状況では邪魔者扱いですよね。中国共産党が大陸を支配するようになってからは、秘密結社は台湾や香港に逃げ込んだんだそうです。まあ、特有のヤクザ社会がそうですね。

もともとシナの社会は皇帝のもとに官僚制が整えられているとはいっても、それは中央政府を対象としたものですよね。官僚は地方に派遣されて、宗族の長に便宜を与えて金を集めさせ、自分のポケットに入れて残ったものを税としていた。それを毛沢東は、社会の末端まで共産党員のネットワークを張り巡らせて、宗族支配という地方の形を変えてしまった。農村では人民公社が、都市では国営企業が人々の生活を支配し、そこには共産党の支部が置かれて指導部の指示を末端まで行き渡らせた。

面白い主張が紹介されていた。

《ソ連や中国など20世紀に成立した社会主義国家では、強力な集権的統治によって黒社会は消滅したとされてきた。しかし、それは幻影でしかない。社会主義制度のもとでは、共産党の統治集団こそ一つの黒社会にほかならない》

しかも、中国共産党には伝統的な黒社会の特徴が全て備わっているっていうんです。そこで取り上げられている黒社会の特徴。
  1. 伝統的な秘密結社は明確な政治的光量を持つ
  2. 主要な組織構成員が破産した農民と失業した流民である
  3. 平均主義とユートピア追求
  4. 自分たちを絶対無二とする思想の排他性
  5. 政治面における残忍性
  6. 行動様式の秘密性
  7. ふだんの内部闘争
・・・そのまんまですね。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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