水攻め『なぜ大東亜戦争は起きたのか?』高山正之・奥本實
CIAでは、《強化尋問テクニック》と呼ばれるものがあるそうです。《強化尋問》、・・・そう、そのとおり。拷問ですね。そちらの方でもCIAらしい人間で、決めたことはやり通す、愛国心では人後に落ちない人間だそうです。
そのジーナさんに関する、次のようなニュースがありました。
JIJI.com 2018/05/10 次期CIA長官、水責めやらない=上院委の公聴会で https://www.jiji.com/jc/article?k=2018051000307&g=int (全文) 次期中央情報局(CIA)長官に指名されたジナ・ハスペルCIA副長官の承認に関する公聴会が9日、上院情報特別委員会で開かれた。過去にテロリストへの「水責め」が問題になった施設で責任者を務めたハスペル氏には過酷な尋問手法への見解を問う質問が集中。ハスペル氏は「非人道的な尋問は、たとえ合法であっても私の下では行わない」と約束した。 顔面などに高圧で放水する水責めは、同時テロ後のブッシュ政権で容認されたが、「拷問」との指摘があり廃止された。一方、トランプ大統領は大統領選中に水責めは「有効」との考えを示してきた。ハスペル氏は、大統領から指示された場合の対応を問われ、「自分の倫理観に従う」と語った。 |
『なぜ大東亜戦争は起きたのか?』 高山正之・奥本實 ハート出版 ¥ 1,944 戦後の教科書では絶対にわからない大東亜戦争の真実ー空の神兵と呼ばれた男たち |
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これも高山正之が書いた本で何度か読んだことがあるけど、昔はイベリア半島のコルドバで行われたんですってね。
コルドバのイスラム教徒はユダヤ教徒と共存することで栄えた。そこにレコンキスタでカソリックが入りこんで来るんですね。イスラムを追い出した彼らは居残った富めるユダヤ人の財産を見過ごしませんでした。ユダヤ人を魔女裁判で拷問にかけます。それは水を飲ませる。ここで水攻めが出てくるわけです。その量、九リットル。自白しなければ、もう九リットル。それでダメだと親指つぶし、さらには焼けた靴を履かせてみる。・・・あまり思い浮かべたくありませんね。やっと自白するとようやく火炙りにして財産を没収するんだそうです。
米軍はこれをフィリピンに持ち込みました。持ち込んだのはダグラス・マッカーサーの父親のアーサー・マッカーサー。アメリカが米西戦争を仕組んでキューバ、フィリピン、グアムの乗っ取りを実行したとき、中でもフィリピンではアギナルドがアメリカにさからったんですね。それに対して、マッキンレー大統領がフィリピンに派遣したのが、アーサー・マッカーサーというわけです。アギナルド軍がサマール島で米軍を待ち伏せ32人を殺すと、アーサーは報復にサマール島と隣のレイテ島の人々を十万人殺すという残虐さだったそうです。
後のアメリカ上院公聴会の証言によれば、米国支配に抵抗する者は膝と肩を一日一発ずつ銃で撃ち、十分に死の恐怖に慄かせてから殺したそうです。水責めは大の字に寝かせ、じょうごで泥水を飲ませ、膨れた腹に米兵が飛び降りると「土人は6フィートも水を吹き上げて絶命した」と、・・・嫌な奴らですね。
が書いた内容によれば・・・。「土人を大の字に寝かせ、竹筒を口に差し込んで汚水を流しこんだ。腹が膨れると兵士が腹を踏んづけた。六フィートも水を噴出して死んだ」というニューヨークイブニングポスト紙(1902/4/8付け)にも一致します。
現代ではグアンタナモ基地でのイスラム系テロリストの尋問に使われているという流れですね。
水攻めはアメリカの専売特許みたいなもんで、やめちゃっていいんですかね。・・・わかったぞ-。アメリカはもしかしたら、水責めよりもうまい手を見つけたということでしょうか。


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