めんどくせぇことばかり 頭の悪い論者『歴史講義 満洲事変』 倉山満
FC2ブログ

頭の悪い論者『歴史講義 満洲事変』 倉山満

当時の中華民国は、まるで今のシリアみたいな状況だったそうなんです。シリアが日本の隣にあったら、・・・そりゃ大変ですよね。

だいたい倒された清王朝、その最後の皇帝が宣統帝こと、愛新覚羅溥儀ですね。本来、彼は、中華民国との間に取り交わした約束事で、退位後の優待条件に基づいて、皇帝の尊号はそのままで、紫禁城に住み続けられるし年金ももらって何不自由医なく暮らせるはずだったんですね。

「なにを都合のいいことを」って思われる人もいるかもしれませんが、それが約束事ですからね。もちろん中華民国としてのね。そんなトップレベルの約束事さえ、この国では暴力的にやぶられるんですね。

そんな国を相手に、日本は国運をかけて介入をしていくわけです。あげくの果てが大日本帝国は滅んでしまうわけです。どうしてそんなことになってしまったのか。それがこの本の大きなテーマですが、ちょっとその前に・・・

やはり、日本には大きな問題がありました。意外と見えずらいことではありますが、そのことを著者の倉山満さんが指摘しています。ちょっと、そのあたりに寄り道してみたいと思います。




KKベストセラーズ  ¥ 1,399

いつの時代の話だ、まるで今の日本ではないか。そう思った方もいるかもしれません
 序章  満洲事変を正しく知って賢くなろう
第一章  満洲事変•前史1〜「平和ボケ」日本の幕開け〜
第二章  満洲事変•前史2〜ババをひく日本〜
第三章  満洲事変〜「憲政の常道」の終焉
第四章  満洲事変 その後〜不幸になっていく日本と世界〜


倉山さんが次のようなことを言っているんです。

《正しい言論が通らないことは、国の乱れです。言論界の状況は、馬鹿にはできないのです。ロシア革命でソ連ができたこと以上に、日本国内の知性を担うべき存在が、そろって頭が悪くなっていたことこそが、その後の大日本帝国の悲劇の元凶でした》

いったい倉山さんは何のことを言っているのかというと、これが日英同盟がらみの問題なんですね。

日英同盟が解消されるのは、ワシントン会議の流れの中のできごとでした。第一次世界大戦で五大国にのし上がったアメリカの大統領ウォレン・ハーティングの提唱で開催されました。

日本ではかねてよりの親英外交に親米が加わって親英米がいこうが基調でした。しかし、第一次世界大戦と前後して、親米英外交に、イギリスからアメリカに重心が移っていったらしいんですね。ところが日本は、このアメリカという国が誇大妄想癖の強い国であることを、親米英派の人々は気がついていなかったって、倉山さんは言うわけです。

《大西洋のイギリスと太平洋の日本の同盟を放っておいたら、アメリカは挟み撃ちにされる》という誇大妄想ですね。アメリカの圧力があったものの、イギリスは日英同盟を切りたくなかったんですね。だから日本に目配せをしてきていたわけです。アメリカに気を使いながら。それに気づかず、日本はざっくり日英同盟を切っちゃったわけですね。

そんな背景があって親英派が発言力を失い、イギリスは日英同盟存続を望んでたのに、裏切られた気分になった世論は急激に反英に傾く。イギリスにしてみれば、もとは下働きのアメリカに鼻面を引き回されて面白いわけがない。結局、アメリカとイギリスと日本の三大国が三角関係でいがみ合う。

そんな状況でレーニンを喜ばせちゃったわけです。英米の悪口を言うくせに、なぜがソ連の悪口は決して言わな買ったんだそうです。

《正しい言論が通らないことは、国の乱れです。言論界の状況は、馬鹿にはできないのです。ロシア革命でソ連ができたこと以上に、日本国内の知性を担うべき存在が、そろって頭が悪くなっていたことこそが、その後の大日本帝国の悲劇の元凶でした》

そういうことだったんですね。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
関連記事

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

^^

今朝。銀行へ行く途中で。リニューアル中のプラモデル屋?さんに寄ることになりました。というのもある場所で「ここ辞めたのかな?」と思い。自転車を止めたんですよ。するとクルマが停車して掛け声が。「今あけますから」(;^ω^)・・・。別に入店するつもりなかったんですよ。でもね。入らないと申し訳なくなって^^;

でね。航空機・戦艦いろんなプラモデルを眺めているうちに「満州軍航空隊」という文字が目に入ったんです。全く知識がなかったので思わず。すごい発見をしたと思いましたよ。箱を手に取って解説を読むと。「満州軍」は日本陸軍の代表的な戦闘機・隼を採用してたんですね。もちろんパイロットは日本人だったでしょうが。満州国。もし存続していれば。。。。惜しい。

でも日本国が負けちゃったしねぇ。まぁ。後だしジャンケンはいかんけど。敗戦の原因を総括するのは至極当然のこと。本来は国家としてこの研究をしないといけないんだけども。。。

waravino さま

満州軍は“隼”なんだ。“零戦”よりも“隼”の方が、かっこよくて好きだな。

情けないことですね。“ウォー・ギルド・インフォメーション・プログラム”でアメリカに再教育されて、そのほうが都合のいい人たちが中心になって、そのとおり受け入れちゃったからね。敗戦利得者っていうんですか。今もまだ、敗戦利得者の天下ですからね。

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」

リンク

よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください
人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログへ


古代史は謎だらけだといわれる。
なぜか――。
理由ははっきりしている。
壮大に仕掛けられた
古代史の「罠」=『日本書紀』に
誰もがとらわれているからである。
これから出る本












































人気図書 
















































カウンター
カテゴリ
ブロとも一覧
アジシオ次郎の時事原論
はりこのはやしや 
ハシビロコウ
素足のアイドル達
うさぎ屋の四方山話
わくわく株式投資
プロモデラー林哲平のジャンクロボット創作ブログ『ケルバーダイン』
大好き!グラビアアイドル!
伊織のブログ
Re:BAD TASTE♥
QWERT 5w1h
「伝わる技術」オトデザイナーズ・坂本真一
歌と知恵でハッピーライフ^^
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本


















































検索フォーム
RSSリンクの表示
最新記事
応援して下さい