めんどくせぇことばかり 『日本の洋食』 青木ゆり子
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『日本の洋食』 青木ゆり子

《天皇の料理番》っていう本がありましたね。杉森久英さんの書いた本で、宮内省大膳職司厨長を務めた秋山徳蔵の半生を描いたものですね。

私、本を読んだのはだいぶあとのことで、テレビドラマでお目にかかったのが最初でした。堺正章さんが秋山徳蔵役をやってて、とても面白かったですね。

ドラマの始まりは、秋山徳蔵と西洋料理の出会いでした。どういう状況であったかは不確かなんですが、田舎から出てきた秋山徳蔵が、仕事を求めてなんでしょうか、軍の料理長さんのテントかなんかに紛れ込むんでいたんですかね。その料理長さんの好意でカツレツを振る舞われるんですよね。そのあまりの旨さに・・・、という展開だったような

カツレツとは、とんかつですね。もともとはコートレートと呼ばれて、牛肉を使ったものだったそうです。あまり評判が良くなかったカツレツを改良していく中で豚肉を使ったポークカツレツになり、“とんかつ”と呼ばれて親しまれるようになったんですね。

とんかつを初めて食べたのは、17歳の大学受験のときです。3月下旬の生まれなもんですからね。東京の私立大学を受験するために兄の下宿に泊まった時、兄がなけなしの金でごちそうしてくれました。井の頭公園の近くのとんかつ屋さんです。とにかくうまかった。秋山徳蔵の気持ちがわかる。

それ以前に、もちろんカツ丼は食ったことがあったんですが、とんかつ屋なんて、高校まではとても行く機会がなかったもんですからね。


『日本の洋食』    青木ゆり子

ミネルヴァ書房  ¥ 2,160

カレーライスもスパゲッティナポリタンも日本の料理? では、とんかつは?
はじめに
1 日本料理と和食
2 牛肉を食べる
3 全国各地で発展した「日本の洋食」
4 パンもラーメンも日本の食文化


コロッケ。オムライス。ハヤシライス。ドリア。いろいろな洋食が紹介されています。もちろん、その始まりは西洋料理で、いつしか日本風の洋食になっていったものですね。

秋山徳蔵じゃないけど、洋食は、帝国陸海軍がその食事に取り入れたことから、国民の間に広まっていったようですね。そうそう、日清・日露の戦争では、脚気で命を落とすものが非常に多く、食事に関係していると考えた海軍が洋食や麦飯を取り入れた海軍でそれが改善したんですよね。陸軍はそれが遅れて脚気による死亡者を減らせなかった。その時の陸軍の医療官僚が森鴎外でしたよね。

海軍の洋食といえば、横須賀の海軍カレーが有名ですね。もとは、イギリスが植民地であるインドの香辛料を使って作ったシチューだったようです。イギリス人好みの牛肉、じゃがいも、にんじん、玉ねぎを使ったシチューに香辛料をたっぷり使って、長い航海でも日持ちのする料理になってたんですね。

その時点でインドのカレーとは違うものになっていたわけですが、日本の調理人はそれにとろみを加えてご飯にかけて食べるようにしたんですね。・・・ありがとうございます。

まだまだ、肉じゃがも、もともとはイギリスのビーフシチューだそうです。

スパゲッティ、それもナポリタン。イタリア人の方、ごめんなさい。そしてそれらを洋食に仕立て上げてくれた人たち。本当にどうもありがとう。

ミネルヴァ書房の本だし、《シリーズ・ニッポン再発見》って銘打った本だから、「何だかかたっ苦しいのかな」とは思ったんですけどね。決してそんなことはなくて、とても面白い本でした。《シリーズ・ニッポン再発見9》ですからね。この前に8冊も出てるんですね。機会があれば、読んでみましょうか。



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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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