めんどくせぇことばかり アレクサンドロス『人に話したくなる世界史』 玉木俊明

アレクサンドロス『人に話したくなる世界史』 玉木俊明

NHKでやってる《チコちゃんに叱られる》っていう番組が面白い。出演者が次々に「ボーッと生きてんじゃねーよ!」って、チコちゃんに叱られるんです。私もこの歳になるまで、ボーッとして生きてきたから、きっとチコちゃんに叱られる。

なんでそんな話になったかっていうと、私が言いたかったのは「ベラベラしゃべってんじゃねーよ!」ってことなんですが、そう思ってたら、ついついチコちゃんの「ボーッと生きてんじゃねーよ!」を思い出しちゃったわけです。

・・・で、なにが「ベラベラしゃべってんじゃねーよ!」かっていうと、「ベラベラ」しゃべってるようだけど、なにを言っているのかわからないのは、違う言語を話している人ですね。つまり異民族なわけです。北アフリカには《ベルベル人》と呼ばれる民族がいるようですが、周辺諸民族や新たな入植者との接触の中で、《ベルベル人》と呼ばれるようになったんでしょうね。

語源は、ギリシャ語の《バルバロイ》にあるようです。古代ギリシャでは、自分たちのことをヘレネス、異民族をバルバロイと呼んで蔑んだようですね。やはり「バルバル」わけの分からないことをしゃべっていたからじゃないでしょうかね。

マケドニアはギリシャにとってバルバロイなんですね。野蛮人と蔑まれたわけです。

「なにしゃべってるかさっぱり分からない」って、言われたことがあるんです。大学に入学して、東京暮らしを始めて間もなくの頃です。「君の言葉はさっぱりわからない」って。・・・悔しかったなぁ~。

マケドニア人も悔しかったと思うんです。おそらくそのコンプレックスが、飛躍のばねになったんじゃないかと。

それを体現したのがフィリップ2世であり、その子のアレクサンドロス大王であったということです。変化は、辺境から始まるということですね。



文春新書  ¥ 950

『母をたずねて三千里』のマルコはなぜイタリアからアルゼンチンへ渡ったのか?
1 アレクサンドロス大王はなぜインダス川を越えられなかったのか
2 ヴァイキングはイスラーム商人と商売していた
3 大航海時代の始まりはアフリカの黄金目当て
4 織田信長の「天下取り」を支えたアジア交易圏
5 グーテンベルクのもう一つの「革命」
6 本当はしぶとかったスペインとポルトガル
7 大数学者フェルマーが保険の基礎を作った
8 大英帝国は借金上手
9 綿が語る「アジアvs.ヨーロッパ」の大逆転
10 「中立」がアメリカを大国にした
11 蒸気船の世界史ーマルコはなぜブエノスアイレスへ
12 手数料を制する者、世界を制す
13 中国がヘゲモニー国家になれない理由


このブログの下の方に《こんな本、あんな本》というコーナーを設けて、そのなかで『若き英雄 アレクサンダー大王の一生』という本を紹介しています。中学校一年生の時に読んで、読書感想文で郡市で大賞を取りました。いま考えると、書いたことはくだらないことなんですが、賞をもらっちゃいましたからね。・・・うれしくてね。

そうそう、この本で最初に取り上げられたのがアレクサンドロス大王なわけですが、そのテーマは「なぜインダス川を越えられなかったのか」というものなんですね。逆に言えば、“なぜ、インダス川流域まで一気に行くことができたのか”ってことですね。
アレクサンドロスの快進撃には、インダス文明とオリエントの商業ネットワークに始まり、アケメネス朝が整備したルートがあったことです。それをあらわしているのが、インダス川まで到達したマケドニア軍が、それ以上東に進むことを断念して、反転せざるを得なかったことでしょう。
本書p29
よく言われるのは、長い遠征で厭戦機運が高まっていたことが上げられますが、そりゃその通りでしょうね。しかもそこから先は、オリエントの商業ネットワークの外の世界、まさに未知の世界なわけですからね。行きたかないですよね。

でも、インダス川までやってきたわけですよ、ギリシャの兵隊たちが・・・。やってこられた側は、大恐慌をきたしたはずですね。その刺激があったからこそマウリヤ朝という統一王朝が生まれたんでしょうね。だから、これからインドにはルートが開けることになるわけです。

そんなわけで、未開の東方をアレクサンドロスが切り開いて、進んだギリシャの文化を伝えたんじゃないんですね。あれK樹サンドロス以前から東西の交流があり、当然のように東方の方がギリシャよりも豊かだったと・・・、そういうことのようですね。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
関連記事

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」

リンク

よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください
人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログへ


古代史は謎だらけだといわれる。
なぜか――。
理由ははっきりしている。
壮大に仕掛けられた
古代史の「罠」=『日本書紀』に
誰もがとらわれているからである。
これから出る本














































































カウンター
カテゴリ
ブロとも一覧
アジシオ次郎の時事原論
はりこのはやしや 
ハシビロコウ
素足のアイドル達
うさぎ屋の四方山話
わくわく株式投資
プロモデラー林哲平のジャンクロボット創作ブログ『ケルバーダイン』
大好き!グラビアアイドル!
伊織のブログ
Re:BAD TASTE♥
QWERT 5w1h
「伝わる技術」オトデザイナーズ・坂本真一
歌と知恵でハッピーライフ^^
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本


















































検索フォーム
RSSリンクの表示
最新記事
応援して下さい