めんどくせぇことばかり 『大人の日本史講義』 野島博之

『大人の日本史講義』 野島博之

なんだろうな。実際、読みやすくて、頭にもすらすら入ってくるんだけど、面白いと思えないんです。ポイントが太字で書かれていて、そこを中心に呼んでいけばいいという、配慮の行きとどいた書き方がされているのに、だめなんです。

これはもう、肌が合わないとしか言いようがないでしょうね。とても残念です。その人の嗜好により、この本に肌合いのいい人もいると思うます。肌合いのいい人にとっては、とてもいい本でしょう。“読みやすくて、頭にもすらすら入って来て”、それでいてグローバル時代のビジネスマンに必須の教養があっという間に身につくっていうんですから、こんないい本はございませんよね。

ただ、私は合わなかったというだけの話です。なにが合わないのか考えてみました。

おそらく、教科書的なところです。でも、教科書なんかよりも、断然すらすら入ってくるんですよ。でも、教科書くさい。教科書の枠内の本に思えてしまいます。

だいたい、その手の本は、第二次世界大戦についての書き方を見ます。この本でもそうしました。その点、この本は、とても教科書的だと思いました。だけど、教科書に書かれている内容に沿っているわけですから、一般常識の範囲内ですよね。おめでたい話です。

イヤミな書き方をしてすみません。


祥伝社  ¥ 1,728

グローバル時代のビジネスマンに、必須の教養があっという間に身につく
第1章 日本、国として歩みだす
第2章 秩序なき世の申し子、武士の大躍進
第3章 実力主義から身分社会へ
第4章 敗者の理性と勝者の興亡
第5章 すがるべき原理の喪失


古代史に関しても、基本的には教科書的、まあ、現状踏襲ですね。

日本にただからぬ緊張感を与え、中央集権国家へと急成長させる大きな契機となった白村江の戦いですが、“こんな無謀な戦い”に日本が挑んだのは、長年お世話になった百済を助けたいという以上に、もっと切実な事情があったというんですね。日本が百済にどんだけ“長年お世話になった”のかよくわからないのもそうなんですが、この“もっと切実な事情”というのもわかりづらいんです。

百済が滅ぼされたら、高度な文明を持つ新羅が攻めてくるかも知れない。何より、唐がやってくる恐れもある。つまり、日本にとって百済は大切な防波堤でした。だから何としても再興したかったのです。そうでもない限り、唐と新羅の連合軍には向かうなどという一種の自殺行為には及ばなかったことでしょう。
本書p36

ほとんど意味不明です。高度な文明を持つ新羅や唐がやって来て日本がつぶされちゃうかもしれないから、とりあえず“一種の自殺行為”に及んでしまったというんでしょうか。・・・すみません。書いている私自身、自分の書いていることまで分からなくなってしまいました。

日本国憲法は「アメリカに押し付けられた憲法」という議論に対して、《GHQ主導のもと、原案も英語で作られていたため、そう思われることが多いのですが、このGHQ案も、実は日本の民間の憲法研究会が作成した「憲法私案」をベースにしているのです》と紹介しています。

さらに、その中心となった東大の高野岩三郎が紹介されてますが、高野岩三郎は共産主義者ですよね。一緒に憲法私案を作った鈴木安蔵も共産主義者ですよね。GHQから助言を与えたハーバート・ノーマンはレッドパージで追われてますね。日本国憲法は「アメリカに押し付けれれた憲法」ではなく、「スターリンに押し付けられた憲法」だったんですね。

そんな細かいことはこの際抜きにして、教科書に沿ったかきかたではあるけれども、まあ、今の日本の一般常識として面白く読める日本史の本と受け止められるなら、とてもいい本だと思います。




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古代史は謎だらけだといわれる。
なぜか――。
理由ははっきりしている。
壮大に仕掛けられた
古代史の「罠」=『日本書紀』に
誰もがとらわれているからである。
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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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