めんどくせぇことばかり 『ソロ SORO』 笹本稜平
FC2ブログ

『ソロ SORO』 笹本稜平

ラグビーのワールドカップは来年ですね。この間、イタリアチームを招いての強化試合がありましたけど、日本も強いんですね。いや、国際ランキングでは、もともと日本の方が上のようですが、ヨーロッパの国は周辺の強国との間で揉まれてますからね。結果は1勝1敗でしたが、2戦とも地力を感じさせてくれる戦いでした。

埼玉県民の私としては、熊谷で行われる試合はぜひ見に生きたいと思います。

それと、ラグビーは、きたない反則もあるにはあるけど、双方のチームが、自分たちで自分たちのいいゲームを作り上げようとする気持ちが見受けられますよね。そう、審判と一緒に敵味方双方の選手もいいゲームをしようとしているようです。そういうところは気持ちがいいですね。

「それに比べて・・・」という言い方するとサッカーファンの人に悪いけど、もう少し何とかならないものでしょうか。応援するチームに勝ってほしいのは誰でも同じでしょうけど、勝てばなんでもいいというものでもないと思うんですけどね。戦争じゃないんですから・・・。

ワールドカップ見ていても、反則するなら反則するで、もうちょっと思いやりのある反則ってのはできないもんでしょうか。ひどいやり方は、見ていて気持ちよくない。日本代表にはそんなことやってほしくない。正々堂々と戦ってほしい。いや、戦っているけどね。コロンビアに勝ちましたね。本当に感動しました。日本らしい、正々堂々とした試合でした。

なんか、この本を読んでいて、そんなことを考えてしまいました。山登りの物語なのにね。本来、山っていうのは、人間の汚さとか、狡さとかから一番遠いところにあるもののように感じるけど、初登頂の栄誉だとか、国家の威信だとか、観光資源だとかが絡むとダメですね。逆にごく限られた世界のできごとになるから、いやらしさが際立つんですね。

そんないろいろなものを抱えながら、自分自身の“ソロ”主体のクライミングを見つめ、自分にとっての「山に登る意味」を求め続ける。そんな日本人クライマーの姿を描いた物語です。

『ソロ SORO』    笹本稜平

祥伝社  ¥ 1,944

孤高のクライマー奈良原和志 ヒマラヤ屈指のビッグウォールローツェ南壁にソロで挑む
第一章 ヒマラヤ
第二章 スポンサーシップ
第三章 トモ・チェセン
第四章 ブレイクスルー
第五章 プロジェクト・スタート
第六章 ゴールデン・ピラー
第七章 ワンデイアセント
第八章 フィードバック
第九章 パーミッション
第十章 ローツェ・シャール
第十一章 縦走
第十二章 ローツェ南壁
第十三章 ピトン


この話に出てくるような、死と隣り合わせのところで何かを目指すトップクライマー。同じ山登りでも、あまりにも自分から遠すぎますね。あまりに遠すぎて、彼に自分をなぞらえることがけっこう難しい。難しいけど、それでも何となく自分の山登りの中に引き寄せてみるなら、・・・やっぱり山にいることがうれしいってことでしょうか。

かつてタバコを吸っていたこともありますが、子どもの頃に、アスベストを作っている父の働く工場で遊んでいた影響もあると思うんですけど、やっぱり山を歩いていると息が上がりますね。足の筋肉がひきつる前に、息が上がってしまう。

どうも、若い頃みたいに心肺を鍛えて克服するタイプのものでもないようなんです。酸素を携帯して歩いていますが、今のところ、ほんの少し息を入れれば持ち直します。

「年寄りなんだから仕方がない」と言ってしまえばそれまでなんですけどね。

そんな山登りではあるんですけど、それでも山に登れることがうれしい。頂上を目指すことができる自分がうれしいんです。

初登頂の栄誉だとか、国家の威信だとか、観光資源だとか。そういうものと対比するように、ひたむきに“ソロ”で自分に向き合う山登りを突き詰めようとする奈良原和志の山登りを描きあげたんでしょう。そして、おそらくトップクライマーからは程遠い私のような一介の山好きでも、山に登れることの喜びを共感できるように書いてくれたんでしょうね。

そして読み終わると感じてるんです。私も、今私の前に立ちはだかるこの壁を越えよう。

とはいうものの、私の前にはいろいろな壁が立ちはだかっていて、どの壁にしようか迷います。この間から感じている嫌な背中の痛みであったり、胸が詰まるような感覚であったりですね。あっ、一番高い壁はあれだ。連れ合いだ。・・・これは越えられそうもない。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
関連記事

テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」

リンク

よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください
人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログへ


山は、生きる力、生きる喜び。
50年間の山行の中から、鮮烈な印象を受けた山々を精選し、詩歌と紀行で表わす。
これから出る本


























































人気図書 
















































カウンター
カテゴリ
ブロとも一覧
アジシオ次郎の時事原論
はりこのはやしや 
ハシビロコウ
素足のアイドル達
うさぎ屋の四方山話
わくわく株式投資
プロモデラー林哲平のジャンクロボット創作ブログ『ケルバーダイン』
大好き!グラビアアイドル!
伊織のブログ
Re:BAD TASTE♥
QWERT 5w1h
「伝わる技術」オトデザイナーズ・坂本真一
歌と知恵でハッピーライフ^^
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本




















































検索フォーム
RSSリンクの表示
最新記事
応援して下さい