修正主義『日本人が知らない最先端の世界史』 福井義高
《過ちては則ち改むるに憚ること勿れ》って、論語にありますね。間違っていたら、あらためるべきです。孔子の時代から、当たり前です。
第一次世界大戦と戦後のベルサイユ体制に関しては、修正は受け入れられました。ドイツ軍がベルギー占領の過程で行った強姦及び略奪を行ったというプロパガンダの嘘は、戦争が終わって冷静さを取り戻すとすぐに暴かれました。世界大戦の起源に関しても目が向けられて、ドイツ単独責任論にも疑問が投げかけられました。
修正主義者の意見がベルサイユ史観を完全に覆したというわけではないが、少なくとも修正意見は表明の場が与えられ、議論の対象となりました。
だけど、その《過ち》があまりにも大きすぎると、あらためるわけには行かなくなっちゃうんでしょう。
日本との戦争を主導し、終戦目前までアメリカを導いたルーズベルトが死ぬと、副大統領だったトルーマンのもとで民主党政権が継続し、彼はルーズベルトによって開発された原爆を、二発も日本に落とした。戦後、すぐに始まった米ソ冷戦のなかで、第二次世界大戦をアメリカの大勝利に導いた政権担当者たちの戦争責任を暴き立てることは、アメリカの利益にならないと考えられた。
冷戦が終わった後はどうか。ファシズムは今でも激しく糾弾されているのに、共産主義は糾弾の手を免れ、ソ連が崩壊したことでもはや無毒ととらえられるようになった。かつて、第二次世界大戦を、民主主義対ファシズムの対立と意義付けた人々は、共産主義が無毒化されたことで、さらに堂々とファシズムを批判できるようになった。
共産主義はファシズム以上に多くの人々を地獄に叩き落したのに、“無毒”とされた。“無毒”とされた共産主義者たちは、民主主義対ファシズムの戦いにおいて、民主主義陣営の先頭に立つ身となった。
彼らは、彼らを攻撃する声をヘイトスピーチと呼んでファシズム陣営に貶めた。
《過あやまちて改あらためざる、是これを過あやまちという》・・・彼らにそんな論語の知恵は通用しない。


歴史修正主義と言えば、やはり何といっても韓国人でしょう。
今に始まったことではありませんが、歴史問題に関して、韓国の論調は話になりません。歴史修正主義を取ってみても、修正主義と日本を非難しながら、彼らはものすごいダイナミックさで、どんどん歴史を書き換えていきます。そこはまるでファンタジーの世界。彼らの頭に思い浮かべたことが、即、歴史的事実になるんですから。
彼らが旭日旗を持ち出してきたときは、本当にすごかった。2011年のサッカーアジアカップ準決勝の日韓戦で、韓国の選手が日本人選手を猿になぞらえて、猿まねをして侮辱した。その行為への批判が高まると、彼は「観客席の旭日旗を見て涙が出た、私も選手の前に大韓民国国民です」と釈明したが、その日、そこに旭日旗は翻っていなかったそうです。
旭日旗を嫌がらせのネタにしている韓国人は確かにいたが、それが国民を巻き込む動きになったのは、これが始まりのようですね。
さらには、2012年ロンドン五輪のサッカーにおける3位決定戦で、韓国選手が試合後に「独島はわれわれの領土」と書かれたプラカードを掲げて裸で駆け回ってましたね。日本がIOCに訴えると、韓国は「会場に旭日旗があった、これもオリンピック憲章違反だ」言いだし、旭日旗をハーケンクロイツに匹敵すると、ドイツ人もびっくりのファンタジーの世界にドップリと・・・。
韓国人にとっては、反日は国是としか言いようがありませんね。それなくして、韓国人の一体感はあり得ないでしょう。だいたい、韓国人が国家意識、国民意識を抱いたとき、日本がそこに支配者として存在していたわけですからね。鳥の子が最初に見た動くものを母親と考えちゃうのと一緒ですね。
そうそう、日韓合意ですか。そんなものを踏み倒すことは、韓国人には朝飯前でしょう。それでも慰安婦像だけでは不安になったのか、今度は徴用工像ってのを建ててるんだそうですね。
まあ、次から次へと・・・。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
第一次世界大戦と戦後のベルサイユ体制に関しては、修正は受け入れられました。ドイツ軍がベルギー占領の過程で行った強姦及び略奪を行ったというプロパガンダの嘘は、戦争が終わって冷静さを取り戻すとすぐに暴かれました。世界大戦の起源に関しても目が向けられて、ドイツ単独責任論にも疑問が投げかけられました。
修正主義者の意見がベルサイユ史観を完全に覆したというわけではないが、少なくとも修正意見は表明の場が与えられ、議論の対象となりました。
だけど、その《過ち》があまりにも大きすぎると、あらためるわけには行かなくなっちゃうんでしょう。
日本との戦争を主導し、終戦目前までアメリカを導いたルーズベルトが死ぬと、副大統領だったトルーマンのもとで民主党政権が継続し、彼はルーズベルトによって開発された原爆を、二発も日本に落とした。戦後、すぐに始まった米ソ冷戦のなかで、第二次世界大戦をアメリカの大勝利に導いた政権担当者たちの戦争責任を暴き立てることは、アメリカの利益にならないと考えられた。
冷戦が終わった後はどうか。ファシズムは今でも激しく糾弾されているのに、共産主義は糾弾の手を免れ、ソ連が崩壊したことでもはや無毒ととらえられるようになった。かつて、第二次世界大戦を、民主主義対ファシズムの対立と意義付けた人々は、共産主義が無毒化されたことで、さらに堂々とファシズムを批判できるようになった。
共産主義はファシズム以上に多くの人々を地獄に叩き落したのに、“無毒”とされた。“無毒”とされた共産主義者たちは、民主主義対ファシズムの戦いにおいて、民主主義陣営の先頭に立つ身となった。
彼らは、彼らを攻撃する声をヘイトスピーチと呼んでファシズム陣営に貶めた。
《過あやまちて改あらためざる、是これを過あやまちという》・・・彼らにそんな論語の知恵は通用しない。
『日本人が知らない最先端の世界史』 福井義高 祥伝社 ¥ 1,728 従来の常識を覆す新しい論点が次々と提示され、読者を知的興奮に誘う |
歴史修正主義と言えば、やはり何といっても韓国人でしょう。
今に始まったことではありませんが、歴史問題に関して、韓国の論調は話になりません。歴史修正主義を取ってみても、修正主義と日本を非難しながら、彼らはものすごいダイナミックさで、どんどん歴史を書き換えていきます。そこはまるでファンタジーの世界。彼らの頭に思い浮かべたことが、即、歴史的事実になるんですから。
彼らが旭日旗を持ち出してきたときは、本当にすごかった。2011年のサッカーアジアカップ準決勝の日韓戦で、韓国の選手が日本人選手を猿になぞらえて、猿まねをして侮辱した。その行為への批判が高まると、彼は「観客席の旭日旗を見て涙が出た、私も選手の前に大韓民国国民です」と釈明したが、その日、そこに旭日旗は翻っていなかったそうです。
旭日旗を嫌がらせのネタにしている韓国人は確かにいたが、それが国民を巻き込む動きになったのは、これが始まりのようですね。
さらには、2012年ロンドン五輪のサッカーにおける3位決定戦で、韓国選手が試合後に「独島はわれわれの領土」と書かれたプラカードを掲げて裸で駆け回ってましたね。日本がIOCに訴えると、韓国は「会場に旭日旗があった、これもオリンピック憲章違反だ」言いだし、旭日旗をハーケンクロイツに匹敵すると、ドイツ人もびっくりのファンタジーの世界にドップリと・・・。
韓国人にとっては、反日は国是としか言いようがありませんね。それなくして、韓国人の一体感はあり得ないでしょう。だいたい、韓国人が国家意識、国民意識を抱いたとき、日本がそこに支配者として存在していたわけですからね。鳥の子が最初に見た動くものを母親と考えちゃうのと一緒ですね。
そうそう、日韓合意ですか。そんなものを踏み倒すことは、韓国人には朝飯前でしょう。それでも慰安婦像だけでは不安になったのか、今度は徴用工像ってのを建ててるんだそうですね。
まあ、次から次へと・・・。


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