『食べることは生きること』 大瀬由生子
孫1号・2号が好きなので、孫が来るときはいつも麹の甘酒を準備しておきます。簡単ですよ。炊飯器でご飯を1合おかゆに炊いて、十分冷まして、上手にほぐした“みやここうじ”を一袋混ぜて、炊飯器を“保温”にして放置するだけです。半日忘れていれば、もう甘酒になってます。 |
孫たちは牛乳と混ぜたやつが好きですね。それから、そのままスプーンですくって食べるのも好き。でも、飽きてくると手でぐちゃぐちゃにして、顔とかになびって、「べちゃべちゃ」とか言ってます。孫1号はもうすぐ5歳で、最近はとても聞き分けができるようになって良かったんだけど、今は2号がたいへんです。
孫たちが好きなのも分かります。甘いですからね。ビックリするほど甘いんです。濃度はおかゆのゆるさ加減次第なんですけど、五分がゆ程度で作るとけっこう濃い目の甘酒になります。孫や連れ合いはそれをそのまま食べたりしますが、私にはとてもできません。
甘いですから、私が料理を作るときは、かならず砂糖代わりに使います。それから、毎朝みそ汁は私の仕事なんですが、凍らしておいたやつを大さじ一杯、みそ汁に入れます。これ、おすすめですよ。
みそ汁と言えば、ここにきて夏野菜が安く出てきましたね。お隣の奥様が畑上手な方で、スーパーの野菜売り場よりも立派なキャベツだの、トマトだのをいただくんです。本当にありがとうございます。でも、うちも二人住まい。まあ、とりあえずは野菜尽くし。みそ汁も、みそ汁と言うより、野菜のみそ煮。明日はいよいよ、初体験のトマトのみそ汁にしよう。もちろん、スプーン一杯の甘酒に、凍らせてあるゆずの皮も入れよう。
楽しみだなあ~。
『食べることは生きること』 大瀬由生子 カナリアコミュニケーションズ ¥ 1,512 江戸時代から続く日本の伝統食、発酵食品を取り入れて糀パワーで元気に暮らそう! ! |
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この本の著者の大瀬由生子さんは心配してらっしゃいます。料理研究家と言う立場の大瀬由生子さんは、最近見られがちな子どもたちの食生活について、以下のことに心を痛めていらっしゃいます。
- 偏食、好きなものしか食べない
- ソフトドリンク・スナック菓子などから砂糖の取り過ぎ
- 加工食品・調理済み食品・インスタント食品から食品手化物の取り過ぎ
- 野菜類の摂取の減少
- 肉類と油脂類の取り過ぎ
- 間食や夜食の摂取頻度の増加
- 食事時間の乱れ
- 早食い
- 一人で朝食を食べる
- 朝食を食べない
かつてアメリカでは、お母さんたちが家族のために一生懸命、時間をかけて料理を作ったそうです。でも、女の社会進出の前に、それは女を内に縛り付けておくための差別的文化として攻撃され、放棄されました。日本でも同じことが起こりつつあるようです。
和食が文化遺産ですって。和食には四つの特徴があって、・・・
- 多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
- 健康的な食生活を支える栄養バランス
- 自然の美しさや季節の移ろいの表現
- 正月などの年中行事との密接な関わり
本来、《一汁一菜》を基礎とするのが日本の伝統食、和食の姿と著者は言います。親が忙しく暮らす中でも、その《一汁一菜》に立ち返って、“家庭の食卓”を取り戻そうというのがこの本です。その時、麹をはじめとする発酵食が大きな役割を果たすと著者の大瀬さんはおっしゃるわけです。
ちょっと、“現代日本社会における食生活の変化とその対応策”という点から考えれば、社会的側面からのアプローチが、ほぼないも同然なので、何とも言えません。だけど、今の様子じゃ、お母さんたちが、《一汁一菜》といえども家族の心身ともに健康な食生活を担っていくのは、かなり難しい状況みたいですね。
娘たちが今よりもっと近くに住んでれば、その食生活を見てやれるんですけどね。そういう年寄りはいっぱいいるでしょ。私、もう少しで定年なんだけど、私みたいなやつをうまく使う形を整えてくれる人がいないかな。
とりあえず3連休。明日は来るかな?甘酒作っとくかな。


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