『漢字のツボ』 円満寺二郎
正直に申し上げて、この本の購入理由は、暇つぶしです。
・・・まあ、暇つぶしという言葉をなにかの理由として利用していいなら、私の行動の大半は暇つぶしということに行き着くかもしれません。行き着くところまで考えないとしても、やはり、この本を購入した理由としてふさわしいのは、暇つぶしです。私の仕事は、時として“待つ”ことが重大な意味を持つ場合があるんです。“待つ”にしても、時には対象を凝視しつつ“待つ”ことが必要な場合もありますが、別の所でひたすら時間の経過を“待つ”場合もあります。松の木ばかりが“まつ”じゃないんです。
今回は後者、ひたすら時間の経過を“待つ”方でした。前者と比べ、どちらが苦痛だと思いますか。その時の体調にも寄りますが、私は後者が苦手です。なんにもせずに待つって、けっこう大変です。そういう仕事が入ることが最初から分かってれば、間違いなく本を準備するんですが、いつ入ってくるかわからないんです。それが入ったわけです。にもかかわらず手元には適当な本がなく、ふと目に入った本屋で購入しました。
この手の本なら、当たり外れがないですからね。当たり外れがないのがこの手の本の特徴でもありますが、その中でもこの本は当たりでした。私は、いつもならとても長く感じるこの“待つ”だけの時間を、とても短く、かつ有意義に感じつつ過ごすことが出来ました。やっぱり、今か今かと気をもんで あなた待つのも“まつ”のうち ですね。


《Step 3 応用編 漢字がもっと面白くなる20のツボ》の一項目に〈「月」を「るな」と読むような名前は、漢字の読み方としてアリなの?〉というのがあります。アリ対猪木で、寝ころぶの?
そこに出てくるんですが、たしかに「頁」と書いて「ページ」と読みます。これ、音読みは「けつ」なんですね。「こう」かと思いました。意味は、「書籍・帳簿などの紙の一つの面」と言うことですから、ページです。そう、訓読みは「ページ」なんですね。
ページは外来語ではありますが、外来語とは外国語に由来するものの、日本人に取り入れられて定着した言葉ですから、日本語なんですね。訓読みは、漢字の意味を日本語で簡潔に説明したものですから、頁をページと読むのはれっきとした訓読みなんですね。
さて、そんな繋がりで、「月」を「るな」と読むキラキラネームになるわけですが、まず、これはアリです。だったら、猪木はどこでしょう。
「るな」がラテン語由来の英語で、「月」を指す言葉であることへの理解が日本人にどれくらいあるかは問題ですが、“取り入れられて定着した”かどうかは、主観的な問題ですから、はたから文句をつけるのは、なんだかかっこ悪いですね。寝転んじゃった猪木みたいです。おお、あん時の猪木。・・・あれはかっこよかったの?
それはともかく、「月」と書いて「るな」と読む件ですね。この本でも、“訓読みの一種”と考えればいいという立場です。
なら、ギリシャ神話の月の女神のセレネもいいかな。「月」と書いて、セレネちゃん。セレネと同一視されているアルテミスもいますね。「月」とかいてアルテミスちゃん。それがローマ神話に入ってディアナになるから、「月」と書いてディアナ、つまり、ダイアナちゃん。インドに行くとチャンドラですね。「月」と書いてチャンドラちゃん。んんん、チャンドラちゃんがいいかな。
そんなわけで、“待つ”時間はあっという間に終わってしまったのでした。好き好き好きよ みんな好き

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
・・・まあ、暇つぶしという言葉をなにかの理由として利用していいなら、私の行動の大半は暇つぶしということに行き着くかもしれません。行き着くところまで考えないとしても、やはり、この本を購入した理由としてふさわしいのは、暇つぶしです。私の仕事は、時として“待つ”ことが重大な意味を持つ場合があるんです。“待つ”にしても、時には対象を凝視しつつ“待つ”ことが必要な場合もありますが、別の所でひたすら時間の経過を“待つ”場合もあります。松の木ばかりが“まつ”じゃないんです。
今回は後者、ひたすら時間の経過を“待つ”方でした。前者と比べ、どちらが苦痛だと思いますか。その時の体調にも寄りますが、私は後者が苦手です。なんにもせずに待つって、けっこう大変です。そういう仕事が入ることが最初から分かってれば、間違いなく本を準備するんですが、いつ入ってくるかわからないんです。それが入ったわけです。にもかかわらず手元には適当な本がなく、ふと目に入った本屋で購入しました。
この手の本なら、当たり外れがないですからね。当たり外れがないのがこの手の本の特徴でもありますが、その中でもこの本は当たりでした。私は、いつもならとても長く感じるこの“待つ”だけの時間を、とても短く、かつ有意義に感じつつ過ごすことが出来ました。やっぱり、今か今かと気をもんで あなた待つのも“まつ”のうち ですね。
『漢字のツボ』 円満寺二郎 青春出版社 ¥ 1,285 こんな漢字の本、見たことない!…世界で一番おもしろい漢字講座 |
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《Step 3 応用編 漢字がもっと面白くなる20のツボ》の一項目に〈「月」を「るな」と読むような名前は、漢字の読み方としてアリなの?〉というのがあります。アリ対猪木で、寝ころぶの?
そこに出てくるんですが、たしかに「頁」と書いて「ページ」と読みます。これ、音読みは「けつ」なんですね。「こう」かと思いました。意味は、「書籍・帳簿などの紙の一つの面」と言うことですから、ページです。そう、訓読みは「ページ」なんですね。
ページは外来語ではありますが、外来語とは外国語に由来するものの、日本人に取り入れられて定着した言葉ですから、日本語なんですね。訓読みは、漢字の意味を日本語で簡潔に説明したものですから、頁をページと読むのはれっきとした訓読みなんですね。
さて、そんな繋がりで、「月」を「るな」と読むキラキラネームになるわけですが、まず、これはアリです。だったら、猪木はどこでしょう。
「るな」がラテン語由来の英語で、「月」を指す言葉であることへの理解が日本人にどれくらいあるかは問題ですが、“取り入れられて定着した”かどうかは、主観的な問題ですから、はたから文句をつけるのは、なんだかかっこ悪いですね。寝転んじゃった猪木みたいです。おお、あん時の猪木。・・・あれはかっこよかったの?
それはともかく、「月」と書いて「るな」と読む件ですね。この本でも、“訓読みの一種”と考えればいいという立場です。
なら、ギリシャ神話の月の女神のセレネもいいかな。「月」と書いて、セレネちゃん。セレネと同一視されているアルテミスもいますね。「月」とかいてアルテミスちゃん。それがローマ神話に入ってディアナになるから、「月」と書いてディアナ、つまり、ダイアナちゃん。インドに行くとチャンドラですね。「月」と書いてチャンドラちゃん。んんん、チャンドラちゃんがいいかな。
そんなわけで、“待つ”時間はあっという間に終わってしまったのでした。好き好き好きよ みんな好き


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