めんどくせぇことばかり 北朝鮮『習近平の真意』 長谷川慶太郎
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北朝鮮『習近平の真意』 長谷川慶太郎

“お盆協奏曲”も最終楽章。お休みは、もう終わりました?お仕事は週明けからですか?まだまだ残暑が厳しいものの、お盆が終わると、虫の声がはっきり意識されてきます。えっ、もう鳴いてますか。子供の頃、かやの中にスイッチョンが入ってきて、うるさかった~。

「スイーイッチョン、スイーイッチョン」って、後ろの“イ”の部分にアクセントが来るんですよね。いつも、下の兄と二人で寝てたんだけど、眠くて眠くて身体が動かないのに、兄が私に、「早く外に出して」っていうんです。ああ・・・

さて、この本は6月30日第1刷で、“まえがき”は5月に書かれています。米朝会談が6月12日ですから、まずまず、リアルタイムと言っていいでしょう。この本が出された頃のマスコミによる米朝会談に対する論調は、長谷川さんの分析とは大きく異なってます。

マスコミは、特に日本のマスコミは、《金正恩の完全勝利》と言い切るところさえありました。核実験場の廃棄なんて言う痛くも痒くもないことを代償に、なんの言質も取られずに、“中国”を味方につけることで、経済制裁緩和への糸口を見つけていったということでしょう。

「朝鮮半島の非核化」では、確かに言質を取られたことになりません。金正恩が習近平を立てたことで、習近平も面目を施した格好で、制裁緩和をトランプ大統領に働きかけているように見えます。

そのあたり、長谷川慶太郎さんの分析は、米朝会談以前のものになりますが、まったく違うものになってます。

そのあたり、まあ、とりあえず、この本の《第1章 習近平との賭けに勝ったトランプ》に見られる、長谷川慶太郎さんの北朝鮮に対する分析を見ておきましょう。

『習近平の真意』    長谷川慶太郎

徳間書店  ¥ 1,620

風雲急を告げる東アジア情勢を巡る日・米・中・朝・韓国及び、習近平に焦点を当てて分析
第1章 習近平との賭けに勝ったトランプ
第2章 中国が抱える難問
第3章 軍事と経済の対外戦略
第4章 習近平一強体制の出現
第5章 イノベーション重視の国家構想
第6章 ITによる国家統制の強化
第7章 共産主義から資本主義自由経済へ


まずは、北朝鮮を巡るアメリカと“中国”のやり取りの中で、“中国”は北朝鮮を《見捨てた》ということです。“中国”はアメリカの要求に従って、北朝鮮経済封鎖の包囲網に完全に組み込まれました。

これを受けて金正恩は、新年の辞のなかで、平昌オリンピックへの選手の派遣と南北閣僚級会談を申し入れ、実妹の金与正をその席に送り出しました。さらに金与正は2月10日に青瓦台で文在寅大統領に会い、「私が特使です」と切り出して金正恩の親書を手渡しました。絶対に後戻りできない一歩を踏み出したわけです。

そして3月5日、金正恩は平壌で、文在寅が派遣した特使と会談し、4月末に板門店で南北首脳会談を行うことと、非核化の意思表明を行いました。さらに、3月8日には、北朝鮮を訪問した韓国の特使団がワシントンを訪ねてトランプ大統領と面会しています。この場で、特使団から大統領に、早期の米朝首脳会談を金正恩が望んでいることを伝え、史上初の米朝首脳会談が決定した。

ここまでの状況で、すでに趨勢は決したというのが長谷川慶太郎さんの考えで、基本的には私もそういうことだろうと思います。

金正恩はその後、二度ほど“中国”を訪れていますが、しっかりと体裁を整えるための訪問と考えるべきなんでしょう。“中国”は、アメリカにて期待する北朝鮮は見捨てましたが、非核化を決意した北朝鮮に手を貸すことはできるわけです。そうすることで“中国”の存在感を示すことは、“中国”の望むところでもあります。

非核化の受け入れを決した金正恩は、北朝鮮の指導者の地位を維持するためにやらなければならないことは多いでしょう。まずは朝鮮戦争の休戦協定を平和協定にしていくことを求められることになりますが、そのためには、戦争の行われた意味を確定し、勝敗を明らかにしなければならないと長谷川さんは言ってます。

たしかにそうですね。あの闘いは、金日成が一方的な半島統一を夢見て、戦線の布告もしないで韓国に攻め込んだわけです。少なこともそれを受け入れなければ、平和協定にはならないでしょう。

その上で非核化を実施し、IAEA当たりの実証を受けなければならなくなります。「小型化した核はどこにでも隠せるから、非核化は実際には無理」なんてことを言ってる人もいるけど、もう金正恩は後戻りできない一歩を踏み出しているわけです。

金正恩にとっての危険は、今やアメリカでも“中国”でもなく、国内の勢力になっているはずですね。・・・そうそう、北朝鮮はいま、食糧不足にあえいでいるみたいですね。・・・そう長い時間は、残されてないみたいですね。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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