めんどくせぇことばかり 『旅先のオバケ』 椎名誠
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『旅先のオバケ』 椎名誠

世界中のいろいろな所、それも、通常の生活を営む日本人なら一生行く機会もないような所にたくさん行ってる椎名誠さんの、その旅先でのあんな経験やこんな経験の詰まった本です。とくに、中でも、第一章と第二章は恐い、・・・怖いです。

御本人は「霊感というのはあまりない方」とおっしゃっていますので、霊感のない椎名さんにも感得させてしまうほどに強烈な存在感を持ったオバケたちとの交流のお話です。もう、嫌んなっちゃうなー。ここんところ怖い話があっちこっちにゴロゴロしてて、半分くらいは避けて通るんですけど、右から来たやつを避けて左に行けば、左の怖い話にぶつかりますからね。

最初は、椎名さんのことだからオバケとも、面白おかしく交流するんだろうと思ってたら、ただ、本気の怖い話なんだもの。しかも、買っちゃった以上、避けて通れない。参った、参った。

それにしても、海外のオバケっていうのは、日本のもののようにソーっと出てくるってことをしないんですね。ドヒャーっと出てくるやつまでいるんですね。ノブゴロドのオバケが、とにかくすごい。ノブゴロドと言えば、あのノブゴロド国のノブゴロド。ゴロドは城塞だっていうから、ノブ城塞ですね。

もともと、スラブ人が居住していたここに、リューリクに率いられたノルマン人のルーシたちが侵入し、スラブ人たちを支配するわけです。800年代の真ん中あたりですね。ロシアの古都、日本で言えば奈良みたいなところかな。

そこのホテルで、隣の部屋がとにかくうるさかったんですって。ドッタンバッタン。6・7人の身体のでかいロシア人が、ウォトカをがぶ飲みして、酔っ払って椅子だの、机だのを放り投げながら暴れまくってるような音なんですって。それが、1時間以上も続くんで流石に頭にきてピッケルみたいなもので壁叩いたら、・・・余計に暴れまくるんですって。怒鳴り込んだら殺されちゃいますからね。

椎名さんもウォトカがぶ飲みして、いつか隣の音も収まってきて、寝ちゃったそうです。翌朝、部屋を出るとき、隣に恨みの目を向けようと思ったら、隣には部屋はなかったんだそうです。

ギャー!


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椎名誠が泊ってきた「宿」を振り返る。地球を股にかけた、オドロキのエピソードが満載! 
第1章 あとになってフルエルような恐ろし宿体験 
第2章 土地に残る「記憶」を感じる旅 
第3章 アジア離島宿いろいろ 
第4章 シベリア・モンゴル・北極圏 宿泊は時にタタカイだ 
第5章 世界のあちこちでこんな宿に泊まってきた 

山を歩いていると、ごくたまに、後ろが気になることがありますね。音がするわけでもないんだけど、なんか気配だけが感じられるんですよね。奥武蔵の鎌北湖の周辺を歩いているときに、二度ほどありました。

一度は、宿谷滝から北向地蔵に向かう道。人があまり通らない道で、最初は不確かだった気配が、やがてはすぐ後ろに感じられて、怖かった~。あそこは、先にお墓もあるしね。

もう一度は、貝立場から獅子ヶ滝に降りてくる道ですね。それも、林道まで降りてから獅子ヶ滝に向かう途中で、どこかから見られてるような気配を強く感じたんですよ。これも怖かった~。

どちらも、違うときにも通ってるところなので、時間帯とか、気候とか、いろいろあるんでしょうね。

私、祖母と同じ家で暮らしている18歳までの間、いろいろなものを見たんですよ。それ以後、あまり感じなくなったんですが、また、歳をとってから感じるようになっちゃったんですよ。どうせ感じるんなら、もっと色っぽいほうで感じてみたいもんなんですけど、そっちじゃないんですよね。

椎名誠さんは、「“想い”はそこにとどまる」っていうように考えているんだそうです。んん、そうなんでしょうね。椎名さんの書いたものを読むと、読んだ上でそう言われると、椎名さんはそうだろうなって想いますね。そう思う人だからこそ、こういう本が書けるんでしょうね。

第3章以降の話も、オバケの話じゃないけど、面白いんですよ。ニューアイルランド島のツリーハウスの話はすごいよ。ツリーハウスにカップルが泊まると、情報はあっという間に広まり、集落の好色サル人間が、スルスルっと木に登って、隙間だらけの天空ハウスに群がるんですって。

これは視覚に訴えますね。聴覚にもね。椎名さんの旅の話は、五感に語りかけてくるんですよ。すごい音だったり、すごい匂いだったり。すごい暑かったり、寒かったり。今回は、特に匂いがすごかったですね。そのへんは、覚悟の上でお読みください。




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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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