めんどくせぇことばかり 独露『おそロシアに行ってきた』 嵐よういち
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独露『おそロシアに行ってきた』 嵐よういち

第3章で扱われてるロシアの飛び地カリーニングラードは、第二次世界大戦の戦利品としてロシアに分捕られちゃったけど、もとはドイツのケーニヒスベルク。さらにはドイツのもととなったプロイセンの建国の地ですから、ナチスのあんなことがあったあらこそドイツもでかいことは言えないけど、本心を言ってみろと言うことになれば、「いつか力づくで奪い返すぞ」と言うところでしょう。

しかも、ソ連に占領された後、ドイツ系の住民は追放されるか、シベリアの収容所に送られて餓死か、病死。きれいに民族浄化されて、ロシア人が送り込まれてきたわけです。

千島列島や樺太の南半分も第二次世界大戦の戦利品としてロシアに分捕られちゃったのは一緒ですね。日本は、「せめて北方四島だけは返して」なんて下手に出て、返してもらえる気でいるみたいなところがあるけど、ドイツ人にとってのケーニヒスベルクの重さは、日本人にとっての北方領土とは比べ物になりません。ロシアにしてみれば、北方領土なんか返して、比べ物にならないくらい重いケーニヒスベルクを返さないってわけにもいきませんからね。

美しい街だったそうですよ。それが、1944年8月、イギリス軍の空襲で旧市街の大半と大聖堂や教会、ケーニヒスベルク城に大学などが破壊されたそうです。1945年1月にはソ連に包囲され、ドイツ人はパニックになってバルト海を渡って逃げたそうです。同年4月にドイツ軍が降伏し、ポツダム宣言でソ連への帰属が決まるんですね。

あの時の代表は、アメリカがトルーマン、イギリスがアトリ―、ロシアがスターリンか。



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不愛想?威圧的?英語が通じない?実際に訪れたロシアは面白すぎる国だった!
第1章 日本から一番近いヨーロッパ『ウラジオストック』
第2章 ロシアが実効支配を続ける『樺太(サハリン)』
第3章 ロシアの飛び地『カリーニングラード』
第4章 ヨーロッパ最大の都市『モスクワ』
第5章 世界遺産都市『サンクトペテルブルク』
第6章 極寒のシベリア『イルクーツク』


とは言うものの、ロシアも徹底的にやられてるからね、ドイツには。

第5章のサンクトペテルブルクは、1703年にピョートル大帝が作った街。『聖ペテロの街』を意味するサンクトペテルブルクはピョートル大帝の趣味でドイツ語風の名前になっています。それが第一次世界大戦でドイツが敵対国になったことから、ロシア語風のペトログラードに変わり、さらにロシア革命後、人の裏をかいたり、上げ足を取ることなら歴代最高の人物であろうレーニンの名を冠してレニングラードになったわけですね。さらに1991年のソ連崩壊でサンクトペテルブルクに戻って、今に至るわけですね。

ドイツにやられたことを語るなら、第二次世界大戦の時のレニングラード包囲戦ですね。大戦開戦直後、ドイツと同盟を結んでいたソ連はフィンランドに攻め込みました。しかし、ドイツが同盟を破棄してソ連に攻め込むと、フィンランドはドイツと手を組んで奪われた領土の奪還にかかるんですね。

ヒトラーはサンクトペテルブルクを地図上から消してしまうつもりだったようです。しかし、防御を崩せなかったドイツはここを包囲して兵糧攻めに入るんですね。その期間、なんと1941年夏から871日間だそうです。

取り残さラえた市民は300万人いたそうです。食べるものがなくなり、飢餓で弱り切った人がどんどん死んでいって100万人死んだという説もあるそうです。猫を喰い尽したことからネズミが大発生したそうです。

じゃあ、「ネズミを食えば・・・」って思うところなんだけど、この場合、ネズミが人を襲うらしいんです。これは嫌ですね。だから、サンクトペテルブルクに接するラドガ湖が氷結して鉄道が部分的にしろ通るようになると、猫を積み込んだ車両を走らせたそうです。

サンクトペテルブルクに到着した猫たちは、すぐに軍事行動を開始したんだそうです。

だからドイツ人になにやってもいいってことにはならないでしょうけど、気持ちは分からないでもないってところもある。だったら、ロシアが日本人にやったことは何か。それを考えて、ロシア人が日本人の気持ちを分かってくれるんでしょうか。どうもそうはなりそうもないね。

著者の嵐よういちさん、面白い街を訪ねてますね。




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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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