めんどくせぇことばかり 『平成の重大事件』 猪瀬直樹 田原総一朗
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『平成の重大事件』 猪瀬直樹 田原総一朗

《日本はどこで失敗したのか》ですって。私は、それこそ自分の人生すらままならない人間ですから、“日本の失敗”についてあれこれ論じる立場にありません。この本で対談している猪瀬直樹さんや田原総一朗さんがそういう立場におありなら、お任せしましょう。

だけど、この手の本は、これから先1年くらいの間に、次から次と出てくるんでしょうね。平成も、あと半年ちょっとですね。

“あとがき”で猪瀬さんが取り上げていますが、そうそう、誰もがどこかで耳にしている一句です。

《降る雪や 明治は遠く なりにけり》

中村草田男さんという方の俳句だそうです。高浜虚子に師事した方で、有名な俳人の方なんですね。昭和6年、1931年に詠まれたものということですから、明治が終わって20年ほどたっていたわけですね。

平成は30年ですから、昭和はもっと遠くなったでしょうか。それとも、あと半年ちょっとで平成が終わって、まだ見も知らない新たな元号の世になって、そこから振り返ったときに、昭和は遠くなるんでしょうか。

そう思うとき、やっぱり“雪”は必要でしょうね。こんな夏の炎天下の中では、陽炎の向こうにこれから訪れる不安が広がるばかりで、二度と取り戻せない面影は浮かんできません。おかげで私の体は汗疹だらけで、昨夜も背中のかゆみに目を覚ましてしまいました。

あの懐かしい時代は、しんしんと降る雪で見通せなくなっている向こうにこそ、きっと浮かんでくるでしょうね。


『平成の重大事件』    猪瀬直樹 田原総一朗

朝日新聞出版  ¥ 821

作家とジャーナリストの大激論から見えてきた、日本がこれから進むべき道とは?
序章 昭和天皇崩御を想いかえして
第一章 大山鳴動して何が残った?
第二章 「官僚主権国家」との三十年戦争
第三章 経済敗戦を総括する
第四章 アメリカ・原発・徴兵制
第五章 タブーなき「天皇制」激論!


この間、この本を読み始めたときに、「そうかあ、平成って本当にいろんなことが起こったんだな」って思って、先日は、本当に目についたものだけ、時系列でまとめてみました。

その最初の年に、ベルリンの壁が崩壊しています。“ベルリンの壁”は、生まれたときからありました。それが崩れて、人々が歓喜の声をあげてました。そんなにうれしいんなら、なぜもっと早くそうできなかったんでしょう。・・・そうはさせない人たちがいたからこそ、・・・ということですよね。

それは、“そうはさせない人たち”が敗れ去っていく途中で起きた、象徴的な事件だったわけです。予兆は10年ほど前から始まってましたよね。ワレサが出てきたりしてね。ソ連や東欧は、どうにもならなくなっていたわけです。すべては昭和に原因があったわけですね。その結果が平成であると。

面白いもんですね。この本を読んでいる時に、同調したり、発見したり、腹を立てたりして、そういう事について書いてみようかななんて思ったんだけど、読み終わってみると、それらがさしたる問題ではなかったように思えてくるんです。

《日本は“あの戦争”を自分たちで総括することができてない》って意見がはたくさんありますね。本当にその通りです。でも、《自分たちの手で戦争を総括する》ってどういう事でしょう。東京裁判は勝者の裁判で、日本に対する勝者の報復に過ぎないっていいますね。その通りだと思います。

東京裁判はめちゃくちゃです。でも、日本人が日本人の手で総括するって、当時なら誰によって、何ができたでしょうか。“旧勢力”に代わる“民主勢力”が、その総括を行うんでしょうか。今なら、その総括はできるんでしょうか。・・・できませんよね。

勝ったアメリカでさえ、その歴史の修正が極めて困難であるなかで、負けた日本がそれをひっくり返して“総括する”なんてできるはずがありません。

海外は無理でも、せめて国内だけでも総括が必要ですか?

大賛成です。平成の原因が昭和にあるなら、昭和の原因は、大正・明治にあるわけです。もう一度、そこから見つめ直しましょう。私は、それが一番いいと思います。

それともこの本の帯にあるように、誰か“戦犯”を血祭りにあげることが必要ですか。官僚で結構ですが、それで日本が変わりますか。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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