『山登り12ヵ月』 四角友里
同僚から、「こんな本があるよ」って勧められました。「なんでも、埼玉県出身の女の人らしいですよ」って。
こんなブログをやってるので、紹介されるまでもなく知ってました。だけど、最近は、山の本に関しても女の人が書いたものが多いでしょ。それがなんだか、山が元気な女の人に乗っ取られてしまってるような気がして、・・・実際にそうなんだと思いますが、それがなんだか悔しいような気がして、買いそびれていたんです。この間も女の人の本を読んだばかりでしたしね。ブログで紹介するにしても、女の人の書いたものばかり続くのもどんなものか、・・・とかね。
そんなわけで、この本を買わずにいた理由は、上記のような、ごくごくくだらない理由によるものだったんですけど、他の人から勧められたことで、踏ん切りをつけて買うことができました。それはある意味で、自分の意識そのものに踏ん切りをつけることにもつながったように感じます。
なにせ、本当に頭の固い私なものですから。
この間ブログにも書いたのですが、今年度いっぱいで仕事を離れるつもりでいるんです。“何だ、そのくらい”と思われるかもしれませんが、私にとっては、これまでの人生に区切りをつけるつもりの決断なんです。どっちかって言うと、“固め”な仕事だったもんですから、それが私の頭の固さに拍車をかけた部分があったかもしれません。
これをきっかけに、楽に生きようと思うんです。
「たかが、もう一冊、女の人が書いた山の本を読むことぐらいで、何を大層なことを」と思われるでしょ。本当にそのとおりですね。


この本は、山歩きエッセイで、同時に十分ガイド本としても使えます。書いたのは、私より20歳ほどお若い女の人です。紹介文によれば、《「山スカート」を世に広めた、女子登山ブームの火付け役》であるとか。
私が高校山岳部に入って登山を始めた頃、山には女の人はあまりいませんでした。登山っていうもの自体が、登山ブームのはざまで、山はけっこう静かでしたね。その後に比べれば、・・・ですけどね。
大学を出て、社会人になってしばらくすると、なんとなく年配の方が山に増え始めました。その少し後で、私は山から離れることになったわけです。その間に、山では女の人の登山者が増えるというすごいブームが始まったんですね。その火付け役の一人が、著者の四角友里さんということのようです。
更にそのずーっとあと、私は山を再開することになるんですが、ビックリしたのは、やはり装備の変化です。何でもかんでも軽量化されて、しかも強度は増して、更に使い勝手が断然向上してました。それが年配の方や、女の人が山に登れるようになった大きな要因でしょう。
だけどさらに、女の人が山に来るようになるってことは、とくに若い女の人、・・・言い方が難しいな。四十代くらいまでの“比較的”若い女の人が山に来るには、山に登ることがスマートに見えなきゃだめですよね。四角友里さんは、その点において女子登山ブームに火をつけたということなんでしょうね。
この本のエッセイを読んでいても分かります。それは、山というステージを利用した生き方の提案なんですね。「こんな生き方があるよ。私は楽しんでるよ」って。
以前の私なら、見向きもしませんでした。でも、今は、羨ましいと思います。私も乗っかってみようかな。・・・スカートはいて・・・。
・・・ごめんなさい。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
こんなブログをやってるので、紹介されるまでもなく知ってました。だけど、最近は、山の本に関しても女の人が書いたものが多いでしょ。それがなんだか、山が元気な女の人に乗っ取られてしまってるような気がして、・・・実際にそうなんだと思いますが、それがなんだか悔しいような気がして、買いそびれていたんです。この間も女の人の本を読んだばかりでしたしね。ブログで紹介するにしても、女の人の書いたものばかり続くのもどんなものか、・・・とかね。
そんなわけで、この本を買わずにいた理由は、上記のような、ごくごくくだらない理由によるものだったんですけど、他の人から勧められたことで、踏ん切りをつけて買うことができました。それはある意味で、自分の意識そのものに踏ん切りをつけることにもつながったように感じます。
なにせ、本当に頭の固い私なものですから。
この間ブログにも書いたのですが、今年度いっぱいで仕事を離れるつもりでいるんです。“何だ、そのくらい”と思われるかもしれませんが、私にとっては、これまでの人生に区切りをつけるつもりの決断なんです。どっちかって言うと、“固め”な仕事だったもんですから、それが私の頭の固さに拍車をかけた部分があったかもしれません。
これをきっかけに、楽に生きようと思うんです。
「たかが、もう一冊、女の人が書いた山の本を読むことぐらいで、何を大層なことを」と思われるでしょ。本当にそのとおりですね。
『山登り12ヵ月』 四角友里 山と渓谷社 ¥ 1,620 小さな山も、大きな山も、自分らしい一歩ずつで |
この本は、山歩きエッセイで、同時に十分ガイド本としても使えます。書いたのは、私より20歳ほどお若い女の人です。紹介文によれば、《「山スカート」を世に広めた、女子登山ブームの火付け役》であるとか。
私が高校山岳部に入って登山を始めた頃、山には女の人はあまりいませんでした。登山っていうもの自体が、登山ブームのはざまで、山はけっこう静かでしたね。その後に比べれば、・・・ですけどね。
大学を出て、社会人になってしばらくすると、なんとなく年配の方が山に増え始めました。その少し後で、私は山から離れることになったわけです。その間に、山では女の人の登山者が増えるというすごいブームが始まったんですね。その火付け役の一人が、著者の四角友里さんということのようです。
更にそのずーっとあと、私は山を再開することになるんですが、ビックリしたのは、やはり装備の変化です。何でもかんでも軽量化されて、しかも強度は増して、更に使い勝手が断然向上してました。それが年配の方や、女の人が山に登れるようになった大きな要因でしょう。
だけどさらに、女の人が山に来るようになるってことは、とくに若い女の人、・・・言い方が難しいな。四十代くらいまでの“比較的”若い女の人が山に来るには、山に登ることがスマートに見えなきゃだめですよね。四角友里さんは、その点において女子登山ブームに火をつけたということなんでしょうね。
この本のエッセイを読んでいても分かります。それは、山というステージを利用した生き方の提案なんですね。「こんな生き方があるよ。私は楽しんでるよ」って。
以前の私なら、見向きもしませんでした。でも、今は、羨ましいと思います。私も乗っかってみようかな。・・・スカートはいて・・・。
・・・ごめんなさい。


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