越生 四寸道
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黒山三滝に向かうところにある無料駐車場に車をおいて、20分ほどは舗装道路を歩いて梅ケ久保に向かいます。“SG”とあるのが、スタート・ゴール、この駐車場です。

御嶽神社に向かう途中、道が崩落しているところがありました。この崩落地の右手に小さなピークたあるんですけど、そちらに登って、この崩落地を回避することもできます。トラロープを張ってもらってあって、距離も10mほどで短いんですが、この日は下がぬかるんでいて、慎重に通過しました。

御嶽神社です。神社の正面は、すぐに切り立ったがけになっていて、狭いところでなんとか屋根まで入れて写真に取りました。この御嶽神社から先、高山不動奥の院、通称“関八州見晴台”に向かう道を“四寸道”と呼ぶようです。嫌な名前ですよね。四寸の幅しかないということでしょうか。四寸といえば、ほんの12cmじゃありませんか。足を置く幅しかないんでしょうか。
「そんな事はないだろう」
なんて考えながら先に進んだんですが、そんな事はありました。
地図でいうと、一旦、舗装道路に出てすぐに正面から山道に入るところ、ヤマプラの地図では山道として認定していないところなので、赤い線を追加してあるところです。そこから山道に入り直します。入り口も写真に撮っておけばよかったんですけど、この先にあるらしい“12cm”で緊張したいたみたいで、カメラを出そうと考えなかったみたいです。そのまま、石でできたブロックをよじ登って山道に入りました。テープの目印がありました。

しばらく行くと、登り道の先に岩場が見えてきました。登りきったところの先が“蟻戸渡”と呼ばれる難所のようです。ピークの部分の岩のヘリを慎重に通過すると、その先は下りになっているのですが、一枚の大きな岩です。船を転覆させて船底を上にしたような形で向こうに下っています。
その船底の頂上部を進むのが“蟻戸渡”なら自分の手におえないところですが、右手の“船べり”の部分なら、なんとか下りられそうな手がかり足がかりがありました。下りきってしばらく行ったところが、上の写真です。ホッとしてやっとカメラを取り出しました。
ここまで来たら、下部に巻道があるのに気が付きました。
この先の急坂をハアハアいいながら登りきったところで尾根筋に出ました。

尾根筋に出て、いままで歩いてきた藪の中の薄い道を写したのが上の写真です。

高山不動奥の院です。

この日は、もともとは雨の予報。だけど、このあと重ったるい雲は上がっていきました。

お昼の“どんべい”です。カップ麺を開けて、袋に入れて持っていきました。

傘杉峠から黒山三滝に下りました。岩が露出していて、尾根上に登るなら、この道が一番面白いと思います。

三滝まで下りてきました。下手な写真の一番奥が天狗滝です。
気になっていた四寸道を歩き通せて良かったです。蟻戸渡はちょっと怖かったけど、あの辺りを整備したら、人気のある道になるかもしれません。ただ、前後がものすごい急坂でした。古道と呼ばれますが、昔の人の健脚には驚くばかりです。


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