めんどくせぇことばかり 『信長はなぜ葬られたのか』 安部龍太郎
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『信長はなぜ葬られたのか』 安部龍太郎

この間、書きましたが、戦国時代に関して、ある時期から新しい知識を拒絶していたかもしれません。それは意識的にというのではなくて、「ただ何となく」という、とてもたちの悪い状況でした。

さらに言えば、戦国時代に関する本を、小説も含めて、このところ読んでませんでした。

ある程度の知識を仕入れて、だいたい理屈が整えられた時点で、それで満足してしまったとしか思えません。興味そのものを失ってしまったような感じです。

このところ数年間、私の興味は、日本史でいえば古代に向かっていました。

その間に、戦国時代がこんなにも変わっていようとは、新しい知見で塗り替えられていようとは、思ってもみませんでした。

基本的には、キリスト教はこんなにも日本に深く、広く根付いていたのかということです。そのことに関する認識が、あまりにも足りませんでした。

信長が殺されたのは、彼や明智光秀の特別な個性に由来する突発的な事件ではなかったということです。大航海時代という、各地毎の歴史が、はじめて世界史という一つの枠でくくられた時代ならではの、じつは理にかなった、説明のできる出来事であったということなんです。



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江戸の鎖国史観から見ていてはわからない、世界史における本能寺の変の真実
第1章 消えた信長の骨
第2章 信長の真の敵は誰か
第3章 大航海時代から本能寺の変を考える
第4章 戦国大名とキリシタン
おわりに 「リスボンへの旅」


足利義昭が京都から追放されたところで室町幕府の終わりとしていましたが、この本によれば、その後、義昭は鞆の浦に幕府を構えて、瀬戸内海から上がる利益を吸い上げて、十分に無視できない勢力を保っていたようです。

そらから、なにより、信長よりも過去の歴史の中に、信長と同じことをやろうとして変死した人物がいますよね。“同じこと”というのは、朝廷に対して上位に立とうつする行為においてです。

そして、先ほど申し上げた、私が知ることを拒絶していた戦国時代に関する新しい知見ですね。

大航海時代という新しい状況です。ヨーロッパにおいては絶対君主制の時代。それを支える経済政策が重商主義でした。ヨーロッパにおける重商主義政策の波の中で、日本も巻き込まれて、ダイナミックに経済構造を変化させていたわけです。

日本はヨーロッパ諸国から収奪されていたなんて単純な話じゃなくて、その大航海時代と重商主義経済政策の波の中で、戦国時代の日本も莫大な利益を上げていたということです。

鉄砲は国産したものの、火薬の材料となる硝石が日本にはありませんでした。それに銃身にしても、その材料は、まだ日本には作れない部分があったそうです。おりから、ポトシ銀山の銀が出回るまでは、石見銀山の銀が世界の需要を満たしていたっていうんだから、取引はまともに行われてるわけです。

そんな中、スペインがポルトガルを併合して、スペインは日の沈むことのない帝国となります。ヨーロッパの窓口として、ポルトガルと関係を築いてきた信長は、スペインとの外交を決裂させてしまうんですね。

鉄砲を必要とする戦国時代です。困る人たちはたくさんいます。

さらに、それは貿易による日本側の利益を危うくさせることを意味していたわけです。

加えて、信長による決裂の宣言は、国内のキリシタンをすべて敵に回すことにもなりかねないわけです。

天下取りまであと一歩というところまで漕ぎつけていた信長は、じつは危ういまでに孤立を深めていたわけです。

まったく驚きです。

これだけに十分驚きなのに、さらにその先の話があるんですね。




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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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