めんどくせぇことばかり 『忘れえぬ山々』 相澤修
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『忘れえぬ山々』 相澤修

平成二十五年に出た本ですから、そんなに前の本じゃないのに、ちょっと眠らせておいたら、もう時価になっちゃってました。とってもいい本なのに、ちょっともったいないな。

購入したのは2年前、ちょうど足の手術を終えた直後、いつか山を歩きたいと自分を励ましながら、リハビリに努めている頃でした。入院に際してまとまった数の本を病院に持ち込み、足りなくなって追加の本を指定してを連れ合いに買ってきてもらったんですが、その際の一冊がこの本です。

結局、そのすぐ後に退院が決まったもので、追加本の大半は家に持ち替えることになりました。中にも数冊、山に関する本が混ざっていたんですが、この本は比較的地味でしたので、後回しにして、今になった次第です。だけど、忘れていたわけではなく、本当に、ちょっとしたタイミングの都合です。

もしかしたら、今読んで良かったのかもしれません。山を再開しても、最初は本当にバランスが悪かったです。その頃は有頂天になっていましたから、現役の時を前提にしてもっと早く歩けるとか思ってましたけど、結果としては、疲れ果てて大転倒してたりしてました。年寄りの冷や水そのものです。そんなときでは、この本の良さが味わえなかったかもしれません。

十一月中旬に退院したんですから、ちょうど二年ですね。奥武蔵の山に行ったのが明けて二月だったから、山を再開して一年九カ月ですね。冷静に考えれば、昔、山を歩いていた頃に戻れるはずはありません。やめたのは三十代ですから。でも、山の中でも感覚は戻りました。体力を使い過ぎないように気をつければ、他は大丈夫そうです。

逆に、ゆっくり歩いていると、若い時には見えなかったものが見えてくるしね。花なんか、どうでもよかったですからね。以前は・・・。


『忘れえぬ山々』    相澤修

白山書房  ¥ 時価

山は、生きる力、生きる喜び。50年間の山行の中から、鮮烈な印象を受けた山々を精選
詩歌編
詩の部
短歌の部
山岳紀行編
青年期の山々(二十~三十代)
壮年期の山々(四十~五十代)
老年期の山々(六十代~)

上に示した目次で本の構成をご理解いただければと思います。冒頭の詩歌編は、あとから読みました。最初にちょっと読んだんですがピンとこなかったんです。そこで、飛ばしてしまいました。

山岳紀行編は、とても面白く読ませてもらいました。その多くが単独行であることなど、いくつか共通することもあって、著者の身体を借りて、その山を歩いているような気分にさせてもらいました。

先日、著者が郷土の大先輩で、矢岳など、同じ山を歩いていたことを書きましたが、自分が登ったことのある山の紀行文を読むと、本当に著者の目を通してその景色を見ているような錯覚さえありました。

そんなことを想いながら紀行文を読み、あとから詩歌編をめくって、いくつかの詩歌に目をやると、紀行文を読む前はぴんと来なかったことが、なかにはすんなりお腹に落ちていくように感じられたんです。

《街に在りて死にたる群れと思いしをなど頂きに人の恋しき》

“空木岳”とある四首のうちの一首ですが、著者の、山との向き合い方の一つがあらわされているように思います。これは山岳紀行編を読まなかったら気がつきませんでした。

気がつきませんでしたが、実際、私も同じような思いで山に登ることがあります。いや、そのために山に登るというわけではなく、登ってみて、本来の自分を取り戻すというか、・・・やはり、山は再生させてくれるんだと思います。

著者は高等学校の先生で、山岳部顧問の経験もおありだそうです。そうして山に関わって、定年を迎えられ、この本を著したときが六十八歳だそうです。奥さまは定年前に亡くされたそうです。その時も、きっと山に慰められたことでしょうね。今は七十一歳に成ってらっしゃるのかな。きっと今でも、どこかの山を登ってらっしゃるんでしょうね。




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ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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