めんどくせぇことばかり 『天皇の日本史』 井沢元彦
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『天皇の日本史』 井沢元彦

井沢元彦さんの本には、ずいぶんお世話になってきましたが、この本は、井沢さんの本の中でも、ある一つの完成した形を示すもののように思われます。

ライフワークとは言っても、井沢さんの場合、そうと思われるお仕事がいくつかあるので、ライフワークの一つとしておきましょう。そのライフワークの一つと思われる『逆説の日本史』は、すでに26年目を迎えて、これまでに23巻が発表され、いよいよ明治時代に入っています。

生涯をかけた大変な仕事になっていますが、まだ完結していませんので、くれぐれも健康に留意され、最後まで書きあげてほしいと思っています。

しかし、これまで26年、23巻のお付き合いをさせてもらっていますので、井沢さんが日本の歴史、それも通史に挑むことにより、何を明らかにしようとしているのか。これからの日本に、どんな指針を示そうとしているのか。そんなところが、おぼろげながら見えてまいりました。

そんな、井沢さんの一読者ではありますが、この『天皇の日本史』には、濃厚な味と香りを感じさせられました。この『天皇の日本史』は、井沢さんが『逆説の日本史』で明らかにし、今後の日本に示そうとしている指針の、一番の核心の部分を書かれているように感じられました。しかも、ラストに登場するのは、昭和天皇ですからね。いよいよ、『逆説の日本史』も昭和天皇の時代に流れ込むんでしょうか。

・・・と思ったら違いました。『逆説の日本史』23巻は、“明治揺籃編 琉球処分と廃仏毀釈の謎”という内容でした。それが昨年の10月後半。24巻は12月17日の販売予定だそうです。気になるその題名は・・・?

「明治躍進編 日本はなぜ眠れる獅子に勝てたのか」でした。そうですよね。まだまだ、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、日韓併合、関東大震災と、いろいろなことが積み重なって、昭和がやって来るんですもんね。



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「天皇」という存在はどのように生まれ、歴史にどんな影響をあたえてきたのか
神話と天皇
神武天皇と崇神天皇
応神天皇
聖徳太子
天智天皇と天武天皇
持統天皇
聖武天皇
称徳天皇
光仁天皇と桓武天皇
宇多天皇
冷泉天皇
白河上皇
崇徳天皇と後白河天皇
後醍醐天皇
正親町天皇
光格天皇
孝明天皇と明治天皇
昭和天皇


それにしても、天皇家の歴史というのは凄まじいですね。

言葉にするとするなら、神の血を引く一族だからとしか言いようがないでしょう。そういう存在として血をつないできた、そのものがこの国の歴史なんですからね。常に、一番核心の部分で、この国の歴史に関わってきたんですね。

だけど、一番の核心部分だからこそ、表には出せないことだらけで、それだけにたまらなく面白い。見え隠れしているんだけど謎に包まれてて、なんだかエロチシズムまで感じてしまいます。

なかでも、日本成立までの数々の経緯には、本当にそそられてしまいます。

私は、一番大きいのは律令制の導入だと思います。

漢王朝が滅んで、300年以上の混乱期を経たからこそ、そこに秩序をもたらした統一王朝はやりたい放題だったわけです。律令制の根幹にあるのは公地制ですからね。隋王朝は、長い混乱期から抜け出した統一王朝ですからね。もとはと言えば、北朝を制した鮮卑族で、いわば征服王朝ですから、そこに暮らす連中に憐憫の情をかける必要さえない王朝ですからね。

それが日本の場合は違います。変わりゆく時代とは言え、大和朝廷はそれ以前から存在した来たわけです。氏姓制度という体制のなかでね。それを律令制に移し替えていこうという時代でした。

その律令制の根幹にある公地制っていうのは、つまり私有財産の公有化、国有化でしょ。それを達成するためには、本来共産革命が必要となりますね。もちろん、日本の古代に共産革命なんか置きていませんが、それなら、氏姓制度のもとで、たくさんの土地を所有していた古代氏族は、どのような状況で土地の公有化を受け入れたんでしょうか。

646年に出されたとされる改新の詔。これ自体に疑問が持たれていますけど、乙巳の変が起こる前には、公地制はめどが立っていたんだと思います。つまり、公地制にめどを立てたのは、蘇我氏ということになると、私は思うんです。

何れにせよ。謎に包まれたままで、ワクワクするばかりなんですが・・・。




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ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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