めんどくせぇことばかり 『頂きへ、そしてその先へ』 竹内洋岳
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『頂きへ、そしてその先へ』 竹内洋岳

「山高きが故に貴からず」とは言うものの、高さっていうのは、その山の大きな特徴となりますし、2000を超す山なら、その山の特徴をあらわす決定的な要因に成り得ます。

「山高きが故に貴からず」って言う反対側では、当然、高いからと言って、あえて遠ざけておく必要もないわけです。著者の竹内洋岳さんも書いておられたような気がします。普通に近所の山に登る登山の延長線上に、ヒマラヤの8000mを超える山に登るという、そういう登山があるだけのことなんでしょう。

人生にはいろいろな分かれ道があるもんですが、その分岐に差し掛かるたびに、竹内さんは8000m級の山々につながる選択をしていったというだけのことなんでしょう。ただ、その選択をする人は、あまり多くはないということですね。

だいたい、山登りが好きな人だって、3000に近づけば、その時点で高山病になる人もいますし、家の連れ合いなんか、車で行って、湯の丸高原の遊歩道を歩いていたら、突然、高山病で座りこんじゃいました。2000mですよ。ビックリしました。驚いて、すぐに万座鹿沢のホテルまで下りて、休ませたら良くなりました。

ごめんなさい。話が逸れました。竹内さんのことに戻ります。

私にしたって、そういう選択があり得なかったわけじゃなくて、それこそいろいろな理由から選ばなかったというだけのことです。大学から社会に出る段階で、自分の特性を生かして安定した生活を送ることができる道を、私は無条件に選びました。それが今まで続けてきた仕事だったわけです。

竹内さんは、“登山家”という職業について、それが生業として成立しているということは、多くの方が竹内さんの仕事ぶりに注目をしているということですよね。それらの人たちの中には、もしかしたら自分にも、竹内さんのような、そんな選択もあったのかななんて、そう思っている人もいるかもしれませんね。

・・・私は、その数ではありませんけど。でも、注目している一人ではあります。


東京書籍  ¥ 1,512

ルールもない、勝ち負けもないスポーツに挑むプロ登山家がおくる考えるヒント集
第1章 あらゆる挑戦は「好き」から始まる―好奇心
第2章 出会いがチャンスを作り出す―コミュニケーション
第3章 審判もルールもない山の世界で―想像力
第4章 プロって何だ?―覚悟と努力
第5章 恐怖は避けずに利用するもの―恐怖心の活用術
第6章 自分の生かしどころを洗い出そう―個性の意義
第7章 頂上はゴールではなく通過点―最終目標


この本は2013年に出された本です。なんの巡り合わせか、これまで目にとまりませんでした。とは言っても、2年前に手術して、山登りを再開できるようになるまで、山関連の本は読まなかったし、あんまりその手の情報にも反応してませんでした。ですから、この2年間、竹内さんの本に巡り合う機会がなかったというだけのことです。

内容は、上記の章のもとに、見開きの2ページでさらに細かいテーマが設定されていて、竹内さんの思うところがつづられています。それは例えば、“「歴史」について”とか、“「学び」について”とか、そのテーマ自体、直接、山とは関係のないように思えるものも多くあります。

ただ、それを語る竹内洋岳という人物自体が、幼児期を、少年期、青年期、壮年期を生きる中で培った考え方であり、。その人生の中で、竹内さんは、いろいろな山とのかかわり方の中で、8000m峰全14座を日本人として唯一登頂するという偉業を達成しているわけです。

それを行った竹内さんにとっての「歴史」に関する考え方であり、それを行った竹内さんにとっての「学び」なわけです。

もちろん、“山でこそ”の話も、それも8000m級の“山でこそ”の話もたくさんあります。“「恐怖」について”、“「危険」について”、“「幻覚」について”などなどです。でも、それを読むと分かるんです。竹内さんの語ることは、8000m級の山岳地帯で経験したことであったとしても、すべての人が共感できる普遍的なものでもあるんです。

そして、“頂き”でお終いじゃないってことも、誰にとっても大事なことですよね。私たちに大切なのは、むしろ、“その先”です。

山が教えてくれるものって、あるじゃないですか。私でも、いくらかなら語れるところ、8000m峰全14座ですからね。8000m峰全14座っていうのは物のついでであるとしても、人がめったにいけないそんな山にまで登っている人の、“山が教えてくれるもの”、・・・なんか、興味がわきませんか。




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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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