『絶滅危惧種 昭和の少年』 酒井克
著者さんは、1946年のお生まれですね。田舎生まれで、もしも、戦後、多くの方がさらされた食糧難の苦難がなければ、日本史の中で、一番いい時代を生きた方々かもしれませんね。
私も、そこからそう遠くない時代の生まれではあるんですが、残念ながら、“昭和の少年”の範疇には入れてもらえないようです。もちろん、「著者の定義づけによれば・・・」と言うことなんですが。
その定義と言うのが前書きにありますので、ご紹介しておきましょう。
と言うことです。残念ながら私、著者よりもずいぶん田舎の人間で、著者さんのようにおしゃれではなかったんですが、なにしろまがりなりにも幼稚園に行っていたもんですから、“昭和の少年”ではありません。
そんな“昭和の少年”、なかでも、もしかしたら最後の“昭和の少年”が、そのような少年がいたことを後世に伝えられるべく取り組んだ自分史。それも、「自分史も 満足するのは 自分だけ(自作川柳)」で終わらないよう、心掛けながら書いた自分史であるようです。


私は、おそらく老い先短くなっても、・・・すでに短くなっているけど、これ以上に短いと感じるようになっても、このような本を、あとに残そうとは思わないと思います。
私には歴史がなかったからじゃなくて、書こうと思っても、何かと差しさわりがたくさんあり過ぎて、書くに書けません。差しさわりの部分を除いて書けばいいかもしれないけど、その差しさわりの部分を除いてしまうと、そこには本来の私とは全く違う人物が登場することになりかねません。
つまり、その差しさわりの部分こそが、本来の私をあらわすのに必要不可欠な要素であると言いうことです。
この本の著者さんだって、数々の差しさわりがあっただろうと思うんです。ですが、読ませていただいても、書かれていることは、《こんなこと書いてもいいんですか?》と顔を赤らめるような話はありません。
ここに書かれているのが著者さんの本質であるなら、本当にお幸せな人生を過ごされたんだと、うらやましい限りです。
私は“昭和の少年”の範疇にはありませんが、それでも数多く共有できる思い出がありました。そんな数々を懐かしく思い出すことができました。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
私も、そこからそう遠くない時代の生まれではあるんですが、残念ながら、“昭和の少年”の範疇には入れてもらえないようです。もちろん、「著者の定義づけによれば・・・」と言うことなんですが。
その定義と言うのが前書きにありますので、ご紹介しておきましょう。
- 年齢にかかわらず、“少年の心”を持ち続けていること
- 田舎に生まれ、田舎に育ち、幼稚園や保育園にはいかず、朝から晩までの山で遊び続けた少年であること
- 遊びに出かけるときは必ず“かくし”(ポケット)に肥後守と言う“折り畳み式ナイフ”を入れて遊んだ少年であること
- ランニングシャツ(あるいは上半身裸)にダブダブの半ズボン、麦わら帽子をかぶった少年であること
- エビガニや魚釣りの竿、または蜘蛛の巣で作ったセミ取りの篠を担いだしょうねんであること
と言うことです。残念ながら私、著者よりもずいぶん田舎の人間で、著者さんのようにおしゃれではなかったんですが、なにしろまがりなりにも幼稚園に行っていたもんですから、“昭和の少年”ではありません。
そんな“昭和の少年”、なかでも、もしかしたら最後の“昭和の少年”が、そのような少年がいたことを後世に伝えられるべく取り組んだ自分史。それも、「自分史も 満足するのは 自分だけ(自作川柳)」で終わらないよう、心掛けながら書いた自分史であるようです。
『絶滅危惧種 昭和の少年』 酒井克 まつやま書房 ¥ 1,620 僕はこのような少年がいたことを後世に伝えられる最後の少年になるだろう |
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私は、おそらく老い先短くなっても、・・・すでに短くなっているけど、これ以上に短いと感じるようになっても、このような本を、あとに残そうとは思わないと思います。
私には歴史がなかったからじゃなくて、書こうと思っても、何かと差しさわりがたくさんあり過ぎて、書くに書けません。差しさわりの部分を除いて書けばいいかもしれないけど、その差しさわりの部分を除いてしまうと、そこには本来の私とは全く違う人物が登場することになりかねません。
つまり、その差しさわりの部分こそが、本来の私をあらわすのに必要不可欠な要素であると言いうことです。
この本の著者さんだって、数々の差しさわりがあっただろうと思うんです。ですが、読ませていただいても、書かれていることは、《こんなこと書いてもいいんですか?》と顔を赤らめるような話はありません。
ここに書かれているのが著者さんの本質であるなら、本当にお幸せな人生を過ごされたんだと、うらやましい限りです。
私は“昭和の少年”の範疇にはありませんが、それでも数多く共有できる思い出がありました。そんな数々を懐かしく思い出すことができました。


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