めんどくせぇことばかり 『黒い手塚治虫』 中野晴幸
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『黒い手塚治虫』 中野晴幸

《本当はエロチックで残虐な「黒手塚マンガ」のストーリー》っていう副題です。
エッチな手塚マンガが大好きです。うう~ん、なんと言っても、私が好きなのは、『地球を呑む』かなぁ。そう言えば、この本では紹介されてませんでしたね。あとから、エッチな手塚マンガをいくつも読みましたけど、思春期の入り口に差し掛かって、一番先に読んだ『地球を呑む』は強烈な印象となって残ってます。

自分も将来、ゼフィルスみたいな、ものすごい美人さんに巡り合えることを、信じて疑いませんでした。

手塚マンガの中で、色っぽい女の人の身体のなまめかしさをあらわすときに、蛾の腹部を描いていたような記憶があります。蛾の腹部のたっぷりした感じが、女の人の脂ののったお腹やおしりの様子を連想させて、まだ知らない性の世界への妄想をたくましくさせました。

手塚さんは虫が好きなんですよね。名前の中に虫がいるくらいですもんね。でも、以来、どうも虫を捕まえると腹部を観照するようになってしまいました。大人になって分かりました、あの虫の腰を振る動きは、まさに・・・。

変態なんて呼ばないでください。もし、そうなら、その責任は手塚漫画にありますね。


『黒い手塚治虫』    中野晴幸

徳間書店  ¥ 1,998

生誕90周年。もう一度、手塚治虫からの恐怖のメッセージを読む。
第1章 人類の最後
第2章 暴走する権力
第3章 蝕まれる自然
第4章 心に棲む悪魔
第5章 異形の美少女たち
第6章 ピカレスクの系譜
第7章 平凡な日常に潜む悪夢
第8章 お化けと妖怪たちがいる場所
第9章 未知の病魔と命の不思議
第10章 個人の人生を狂わせる戦争
『ユフラテの樹』も、この本には紹介されてませんでした。著者にすれば“黒手塚”の範疇には入らないのかな。ユフラテの実を食べると、限られた才能が突出してしまうんですよね。知能が突出したり、ピアノの才能が突出したり、念力が使えるようになったりですね。

それはそれで、怖いでしょ。

「私だったら、なんの能力がいいかな。透視ができるようになったらいいな」なんてね。私が考えるとな、せいぜいそんなものなんです。
怖いと言えば、『鉄の旋律』と『時計仕掛けのりんご』ですね。お話として、とてもよく作られていました。こういう怖い話を作れる人は、それを自分の頭の中で考えて、自分が恐くなったりしないんだろうかと、要らない心配をしたほどでした。

とくに『鉄の旋律』は、マフィアの掟も怖いけど、“怨み”の底の知らない深さにおののきました。目をつぶって、おでこをいろいろなものに向けて、「動け」と命じてみましたが、何一つ、微動だにしませんでした。“怨み”が足りないのは分かってますが、それだけの“怨み”を抱くようなことに出合いたくありません。そうなると、ユフラテの実を食べるしかなくなるのですが、ユフラテの実は透視のために使いたいです。・・・などと、バカなことを考えて、この本を楽しんでいる次第です。

作家さんや漫画家さんは、その時代時代の中で、いろいろな出来事や人の考え方に触れて、物語を作り上げています。誰でもそうですが、その時はそう思ったけど、通り過ぎてみたら、違う見方があることに気がついたなんてことは、当たり前のことです。

人によっては、政治的な物語をあえて描く方もおられますが、そうでもなければ、その物語の中から政治的なもののみを抽出してどうこう考えるのは、あまり上品には感じられません。作家さんや漫画家さんも、作品は独り歩きするものとはいえ、気の毒に思えます。

ちょっとだけですが、そんな方向に傾きそうな部分がありました。でも、ほんのわずかです。

『手塚マンガで憲法九条を読む』なんてのがありますが、ああいうやり方は、とても下品に感じます。漫画は漫画です。それで充分です。
上記の目次の項目に沿って、さまざまな黒手塚が紹介されています。かなり、興奮しました。「もう一度読み返して見ようかな」なんて考えていたら、最後の方で『カノン』が紹介されてました。大好きな漫画です。「これが黒手塚なの」なんて思いましたが、黒だろうが、白だろうが、漫画として面白けりゃ、それでいいですよね。

・・・えっ?ゼフィルスには出会ったかって?

そりゃあなた、あれですよ。出会えたってことに、なるんじゃないんですかねぇ。




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ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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