めんどくせぇことばかり 『2019 長谷川慶太郎の大局を読む』
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『2019 長谷川慶太郎の大局を読む』

いつ頃から、この『大局を読む』を読んでるんだったでしょうか。いや、『大局を読む』だけじゃなくて、いつ頃から長谷川慶太郎を読んでるんだったでしょうか。この『大局を読む』はいつも年末でしょ。8月には『習近平の真意』っていうのを読んでます。4月には『日本の難題』と、今年だけで三冊読んでます。毎年、このくらい読んでるんじゃないでしょうか。

そんなのが、もう10年じゃ効かないな。書かれているのは、だいたい世界情勢に関わることですから、私の世界情勢に関わる知識は、かなり長谷川慶太郎さんによって構築されていることになります。

長谷川さんは、ソ連の崩壊を言い当てたということを、ご自分でもよく表明されています。ご自分でもよく表明されるあたりに、個性の強さを感じたりもしますが、私は、彼の世界を見る目は確かだと思っています。

何年も継続して読んでると、長谷川さんの分析にも、読み間違いや、ことの軽重が逆であったりすることもあります。そうですね。最近では、原油価格が上昇することはないと言ってらっしゃったと思います。サウジアラビアは、ロシアが軍門に下るまで、原油安に同調しないだろうってことだったと思います。

でも、サウジアラビアも加わって生産調整が行われ、原油価格は上がりましたね。プーチンもようやく一息つけたはずです。ただ、アメリカがシェールオイルを算出するようになった以上、長い目で見た場合、原油安傾向は間違いないんですよね。

“中国”の動向に関しても、以前は、七軍管区単位での分裂もありうるくらいに言ってたけど、最近はトーンを落としています。ただ、すでに経済はかなりひどい状況にありますよね。習近平はますます大きな矛盾を抱き込んでしまっています。

全体の流れは、長谷川さんの分析は信用できます。同時に、前言に固執することなく、その都度その都度、新たな情報を仕入れて、分析の修正を行っています。

20世紀は戦争と革命の百年でした。国家は軍備の増強にお金を注ぎ込み、基本的にインフレーションの時代が続きました。しかし、冷たい戦争が終わり、もはや大規模な戦争は起こらない時代に入りました。だから、21世紀はデフレーション基調の百年になる。

それが、長谷川さんの言う“大局”です。

私は間違っていないと思います。もうすぐ、21世紀に入って18年目の年が終わりますが、世界はまだ、インフレの夢の中にいるように思えます。



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習近平総書記は二〇二五年までにアメリカに追いつくことを国家目標に掲げている
第1章 米中覇権戦争の展開
第2章 中国の習近平体制は存続できるのか?
第3章 日本を変える「人手不足」&「キャッシュレス」
第4章 経済が停滞し続けるヨーロッパ
第5章 朝鮮半島・中東・新興国の動向


目次をご覧いただくだけでも、今、長谷川さんが、世界のなにに関心を持っておられるか分かりますね。そう、“中国”、なかでも米中覇権戦争ですね。なんとですね。長谷川さんは第一章の《米中覇権戦争の展開》に111ページを割いています。216ページ中の111ページです。どれだけ重視していたかが分かりますね。この覇権争いは、今後の世界の有り様に、決定的な影響を及ぼすということです。

日本の報道は“中国”にはすり寄って、トランプ大嫌いですから、また日本国民を変な方に引っ張ってくんじゃないかと心配です。ぜひ、多くの方にこの本を読んでもらいたいと思います。

最後に、この本の中では第5章の中で、9ページ割かれているだけの朝鮮半島情勢について、なかでも拉致問題について、長谷川さんの見解をご紹介しておきます。

北朝鮮による拉致被害者として公表されているのは12名。しかし、北朝鮮による拉致の可能性を否定できないとされる特定失踪者は、警察庁の集計で860名。未申告の特定失踪者を入れれば四桁の人数に登る人々の消息は、日本としてはなんとしても明らかにしなければならないところです。

単刀直入すぎるかもしれませんが、《巨額の資金を出さない限り、拉致問題の解決は難しい》と、長谷川さんは書いています。つまり、お金を出せば解決できるということです。お金を出せば解決できるというところまで、金正恩は追いつめられたということですね。

経済制裁で追い詰められて、金正恩はトランプと首脳会談をして共同声明を出しました。それを反故にして、今までのようにのらりくらりと、国際社会や“中国”あたりから援助を引き出そうとしてもそうは行かないというのです。トランプが制裁の手を緩めないからです。“中国”は、すでに北を見限ったようです。

《北朝鮮はもう堕ちるべき溝の中に落ちてしまった》

だから、北朝鮮は統一に向かわざるを得なくなります。巨額の統一資金が必要になります。その統一へ向けての動きの中で、トランプが金正恩に圧力をかけて拉致問題の全面解決を引き出してくれば、その統一資金は、日本が拠出することになるという理屈が考えられますね。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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