めんどくせぇことばかり 富裕層『悲しきアメリカ』 ミシェル・フロケ
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富裕層『悲しきアメリカ』 ミシェル・フロケ

マーティン・シェクレリっていう有能な人の話です。

医療・薬学・バイオテクノロジーの分野を専門にしていて、会社を設立して製薬業界に進出したんだそうです。1953年に開発されたダラプリムという薬があって、トキソプラズマ症、エイズ、がんなどの患者に処方されていたんだそうです。特徴としては特殊な病気のための薬で、販売量が小さく、患者にとって必要不可欠ではあるが、大手の製薬会社は後発品の開発をしない薬であることだったそうです。

彼はこの薬の製造会社に5,500万ドル払ってその製造販売権を買い取ったんだそうです。そして、その直後、その薬の値段を50倍以上、13.5ドルから750ドルに釣り上げたんだそうです。

数日後に非難の声が沸き上がったそうです。当然ですね。彼はテレビの取材に、「われわれはある程度の良い利益を得るために値段を上げたけれども、途方もない利益を得たわけではない」と答えたものの、のちに値段の修正に応じたそうです。

その業界のチャンピョンがヴァレアントという会社なんだそうですが、2015年にヴァレアントはウィルソン病の治療に使われるキュプラミンという薬の値段を4倍に釣り上げたんだそうです。その後、多くさいだいのの患者が支払い不能となり、やがては破滅的な病状に脅かされることになったんだそうです。

社長のマイケル・ピアソンは、「それは大した問題ではない。私はわが社の株主に対して、わが社の薬品のすべてから最大の利益を引き出す義務を負っている」と答えたそうです。そしてその会社の株主は、社長の方針を支持し、ヴァレアントの株価は、5年間で6倍になったそうです。

マーティン・シェクレリは、マイケル・ピアソンのようであるべきだったんでしょうか。


『悲しきアメリカ』    ミシェル・フロケ

蒼天社出版  ¥ 2,592

歪んだ体質は、富裕層が得をする今日の格差社会となっていまも続いている
第一章 富裕者たちの幸福
第二章 アパラチア山脈の掘削
第三章 売りに出されるインディアン虐殺の記念地区ウーンデド・ニー
第四章 共に生きるとは―排他的な居住集団
第五章 貧困者には情け無用
第六章 ザ・ジャングル―食品製造業界の裏面
第七章 分壌住宅地での死
第八章 ファーガソン症候群―黒人の受難
第九章 世界最大の刑務所
第十章 ビッグブラザー
第十一章 神の御心のままに
第十二章 恒常的な戦争
第十三章 民主主義の終焉か
第十四章 オバマの八年間は無策だったのか
第十五章 ドナルドのアメリカ


そういう国の国民って、かわいそうだな。って、アメリカなんですけどね。それに、薬は国内限定じゃありませんから、それらの患者には日本人がいたかもしれませんね。

雲をつくような大金持ちがいる一方で、大多数の貧乏な人たちがいます。

貧困者は成功する機会を得なかった犠牲者なのか?
彼を助けるべきなのか?
彼はさまざまな機会を掴むことができず、結局は自業自得に陥った人なのか?

そんな言い古されたような疑問が、今、アメリカでは最高レベルの真の議題になっているんだそうです。

貧困者たち自身がもっと働くべきなのか?
より良い選択をして、自分の将来に向けて努力すべきなのか?
誰が貧困の責任者なのか?
雇用、資金、機会を与えられなかった、広い意味での社会全体に責任があるのか?

1960年代、あるアメリカの社長の給料は、従業員の給料の20倍だったそうです。それが1980年代には30倍となり、今日では300倍になっているそうです。

それら富裕層は全体として20%以下の税率を適用されており、他方、彼らに雇われている従業員の方は給料の20~30%を課税徴収されているんだそうです。

彼らは「課税が起業精神と富の創造を圧殺する」と、税制による所得の再分配を正しいものと思っていない。その代わり主張しているのが、“重力による再分配”。何のことが分かりますか?水滴落下経済学?

「頂上に集められた富は常に結局は再降下し、社会の下層に散水することになる」って、微々たるお恵みの代わりに、少数の人々の手中にますます富が蓄積されることを正当化する屁理屈にしか聞こえません。




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そういえば・・

今晩は。米国の富裕層が言う「重力による富の再配分」とか「水滴落下経済学」
なる言葉を拝見して、思い当たる節がありました。

申すまでもない、ご存知 我国の経済政策「アベノミクス」の事です。
確かに、経済復興の大枠そのものが上向いた事は、拙者も認めるし尊重するものですが、
安倍総理はその事に加え「まず大手企業々績を上向かせる事により、波及的に
中小企業々績をも上向かせる」方策を表され、それを「トリクルダウン」なる表現
を用いて説明された記憶がありまして。

結局それは、多くが大手→中小の途中でどこやらへ搾取され、恩恵が徹底する
事はなかった様に心得ます。
『「頂上に集められた富は常に結局は再降下し、社会の下層に散水することになる」
って、微々たるお恵みの代わりに、少数の人々の手中にますます富が蓄積される
ことを正当化する屁理屈にしか聞こえません』この貴記事のラスト、何か我国でも
共通して生じている様に思えてならないものがありますね。

この所は高齢となった両親の通院付き添いなどが入って案外多忙となりまして
、、貴記事への感想も中々書き込みが難しくなっております。前回の貴記事も
秀逸でした。

長谷川慶太郎さんの経済見解は、拙者にとっても良き教科書ですし、苦境にある
スー・チー・ミャンマー国家顧問も、同女史を追い込んだ少数派イスラム教徒・
ロヒンギャ各位の問題にしても、大元にある宗主国・英国の不良な植民地施策
が糾されなければおかしいというものでしょう。

HAKASE(jnkt32) さま

いわゆる、新自由主義ってやつでしょうか。突っ走るばかりで戻ってこない、たちの悪さを感じます。疲れ果てて、振り向いたとき、そこには死屍累々たる荒野が広がっていては困ります。そのかわりに、より心豊かな違う選択肢を数々提示できるよう出会ったほしいと思います。

貴兄からコメントいただけることを大変ありがたく思っております。しかし、困難な折、ご無理をなさいませんよう、お願いいたします。私、連れ合いとともに、四人の父母を送りました。思い起こせば、足りなかったことへの後悔ばかりです。どうぞ、ご両親との心のこもった時間をお過ごしください。

ありがとうございました



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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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