『列島の考古学 古墳時代』 右島和夫 千賀久
うちは埼玉県東松山市。有名な埼玉古墳群のある行田市は、すぐお隣で、東松山にも、ずいぶん古墳がたくさんあります。
《https://kofun.info/kofunlistmap/10》
上をクリックすると、上の地図のページが出ます。マークをクリック数と、遺跡の名前を教えてもらえます。ぜひ、見てみてくださいね。
なんだか、うちの近所でも、いつもどこかで遺跡の発掘してて、時々、面白いものも出ているみたいで、埋蔵文化財センターっていうところがあって、そこには面白いものが、けっこう展示されてます。

地道な遺跡発掘と資料研究を続けている研究者の血と汗が、この本に染み込んでいるのが、私には見えました。見えたんだけど、こんな血と汗を滴らせながら仕事を続けて、何が面白いんだか、本当に申し訳ないんだけど、私には最後までわかりませんでした。
私の仕事上の友人に、この本に書かれているような、遺跡調査から、こつこつと新しいことを見つけ出すことの情熱を注いでいる人物がいます。彼は、埼玉県の歴史学発展の一端を担う人物でもあるんですが、・・・ごめんね、一体何が面白いの?
でも、この本を書いた右島和夫さんと千賀久さん。若い頃、奈良県の橿原考古学研究所に出入りして、そこで行われる発掘調査に参加し、発見された資料の整理や報告書の作成にも携わらせてもらって、共にその道への認識を深めていったんだそうです。
私よりも、お二人とも10歳以上上の方ですから、今はその身との大家でしょう。右島和夫さんが群馬県の考古学の世界に、千賀久さんが橿原研究所に職を得て、畿内と東国の考古学談義を一緒にしたらという観点から生まれたのがこの本ということのようです。
私は、この本の発掘過程、研究過程を読ませてもらっても、・・・いや、それは読むこと自体が苦痛ですね。そこから得られた結論だけで、正直十分です。もっと言うならば、そこから得られた結論をつなぎ合わせて、誰かにどのようなことがそこで起こっていたのか。つまり、歴史を解明してもらって、それを読ませてもらいたいと、そういう虫の良いことを、いつも考えている私です。
だけど、著者の両者の流された血と汗には、敬意を表するのに、私は少しもやぶさかではございません。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
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上をクリックすると、上の地図のページが出ます。マークをクリック数と、遺跡の名前を教えてもらえます。ぜひ、見てみてくださいね。
なんだか、うちの近所でも、いつもどこかで遺跡の発掘してて、時々、面白いものも出ているみたいで、埋蔵文化財センターっていうところがあって、そこには面白いものが、けっこう展示されてます。
右は、三角縁神獣鏡です。・・・三角縁神獣鏡ですよ。まったく、さんか・・・、しつこいですね。 東松山市の高坂っていう地区で発見されたものです。うちの地区なんです。平成23年に高坂古墳群から発見されました。もしかしたら、卑弥呼の青銅鏡かもよ。 | ![]() |
『列島の考古学 古墳時代』 右島和夫 千賀久 河出書房新社 ¥ 3,024 近畿と東国に繰り広げられた古墳文化。遺跡から解明されるヤマト王権の波及と人々の暮らし |
1章 前方後円墳の成立から巨大古墳 2章 渡来文化の波 3章 豪族と民衆 4章 埴輪は語る 5章 豪華で豊富な副葬品 |
地道な遺跡発掘と資料研究を続けている研究者の血と汗が、この本に染み込んでいるのが、私には見えました。見えたんだけど、こんな血と汗を滴らせながら仕事を続けて、何が面白いんだか、本当に申し訳ないんだけど、私には最後までわかりませんでした。
私の仕事上の友人に、この本に書かれているような、遺跡調査から、こつこつと新しいことを見つけ出すことの情熱を注いでいる人物がいます。彼は、埼玉県の歴史学発展の一端を担う人物でもあるんですが、・・・ごめんね、一体何が面白いの?
でも、この本を書いた右島和夫さんと千賀久さん。若い頃、奈良県の橿原考古学研究所に出入りして、そこで行われる発掘調査に参加し、発見された資料の整理や報告書の作成にも携わらせてもらって、共にその道への認識を深めていったんだそうです。
私よりも、お二人とも10歳以上上の方ですから、今はその身との大家でしょう。右島和夫さんが群馬県の考古学の世界に、千賀久さんが橿原研究所に職を得て、畿内と東国の考古学談義を一緒にしたらという観点から生まれたのがこの本ということのようです。
私は、この本の発掘過程、研究過程を読ませてもらっても、・・・いや、それは読むこと自体が苦痛ですね。そこから得られた結論だけで、正直十分です。もっと言うならば、そこから得られた結論をつなぎ合わせて、誰かにどのようなことがそこで起こっていたのか。つまり、歴史を解明してもらって、それを読ませてもらいたいと、そういう虫の良いことを、いつも考えている私です。
だけど、著者の両者の流された血と汗には、敬意を表するのに、私は少しもやぶさかではございません。


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