サクラサク『古典歳時記』 吉海直人
こんなことまで載ってる。ほらほら、大学の合格電報。
題名に“歳時記”とあるんだから、季節を感じさせるあれこれについて書かれているんですが、大学の合格電報ってのも面白いですね。春、2月の中頃から3月の中頃までの一月の間ですね。
「サクラサク」「サクラチル」は有名ですね。慶應です。「サクラサク」は基本形として他の大学でも使われてますね。それでは次の合格電報は、どこの大学のものでしょう。
①「ゴウカク」「サクラチル」
②「サクラサク」「イナホチル」
③「アオバモユル」「ミチノクノユキフカシ」
④「オチャカオル」「コノメドキマテ」
⑤「ボウソウノナミハハルオツゲキミオマツ」「ハルマダトオシ」
➅「コマクサノハナヒラク」「シナノジハユキフカシ」
⑦「イセエビタイリョウ」「イセワンニテザショウ」
⑧「ダイブツヨロコブ」「ダイブツノメニナミダ」
⑨「クジラガツレタ」「サイキイノルザンネン」
⑩「マリアホホエム」「アスニムカッテウテ」
正解は、(続きを読む)に入れておきますのでご覧ください。
桜が咲く頃は、なぜか自然と心がウキウキしてね。そんなときに、新たな旅立ちを迎えられたら、とても素敵です。不合格の場合は、「サクラチル」というのが基本形なんでしょうね。だけど、桜が散ることには、ただ残念という想いだけじゃないんですよね。むしろ、散り際の見事さにこそ日本人の心情は引き付けられるようです。
著者の吉海さんは、“軍国主義で称賛された”とおっしゃいますが、それはあまりにももったいない。散り際に心を動かされて詠まれた俳句や短歌は、いくらでもあるでしょうに。


「春風の花をちらすと見る夢は 覚めても胸のさわぐなりけり」は西行か。「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」「散ればこそいとど桜はめでたけれ憂き世になにか久しかるべき」は伊勢物語かな。
四月入学というのは、日本の学校制度始まったときは九月入学だったんだそうですよ。それが、政府の予算編成が四月になったのに合わせて以来、四月になったんだそうです。これって、国際的にはずれてるんですってね。世界は九月入学が一般的なんだそうです。そのことがこの本の中でも取り上げられてます。
たしかに、海外への留学や、外国人留学生を受け入れるときに、時期がずれて不便なことが多いんだそうですね。大学は九月入学を考え始めたなんて言う話をいくつか聞きました。仮に、それが現実のことになると、就職の時期もそれに合わせることになるでしょうし、高校、中学、小学校の入学、卒業の時期も変わっていくでしょうね。
もちろん、合格電報も、「サクラサク」とままというわけにはいきません。
吉海さんは、九月なら、“菊”だとおっしゃいます。たしかにそうですね。「キクサク」ではおかしいから、「キクカオル」でどうでしょうとおっしゃいます。
仮に、本当に九月になるんなら、それがいいかもしれませんね。
でも、やっぱり“サクラ”がいいなあ。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
題名に“歳時記”とあるんだから、季節を感じさせるあれこれについて書かれているんですが、大学の合格電報ってのも面白いですね。春、2月の中頃から3月の中頃までの一月の間ですね。
「サクラサク」「サクラチル」は有名ですね。慶應です。「サクラサク」は基本形として他の大学でも使われてますね。それでは次の合格電報は、どこの大学のものでしょう。
①「ゴウカク」「サクラチル」
②「サクラサク」「イナホチル」
③「アオバモユル」「ミチノクノユキフカシ」
④「オチャカオル」「コノメドキマテ」
⑤「ボウソウノナミハハルオツゲキミオマツ」「ハルマダトオシ」
➅「コマクサノハナヒラク」「シナノジハユキフカシ」
⑦「イセエビタイリョウ」「イセワンニテザショウ」
⑧「ダイブツヨロコブ」「ダイブツノメニナミダ」
⑨「クジラガツレタ」「サイキイノルザンネン」
⑩「マリアホホエム」「アスニムカッテウテ」
正解は、(続きを読む)に入れておきますのでご覧ください。
桜が咲く頃は、なぜか自然と心がウキウキしてね。そんなときに、新たな旅立ちを迎えられたら、とても素敵です。不合格の場合は、「サクラチル」というのが基本形なんでしょうね。だけど、桜が散ることには、ただ残念という想いだけじゃないんですよね。むしろ、散り際の見事さにこそ日本人の心情は引き付けられるようです。
著者の吉海さんは、“軍国主義で称賛された”とおっしゃいますが、それはあまりにももったいない。散り際に心を動かされて詠まれた俳句や短歌は、いくらでもあるでしょうに。
『古典歳時記』 吉海直人 角川選書 ¥ 1,620 百人一首、源氏物語、枕草子、徒然草……日本文化の奥深さに感嘆 |
|
「春風の花をちらすと見る夢は 覚めても胸のさわぐなりけり」は西行か。「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」「散ればこそいとど桜はめでたけれ憂き世になにか久しかるべき」は伊勢物語かな。
四月入学というのは、日本の学校制度始まったときは九月入学だったんだそうですよ。それが、政府の予算編成が四月になったのに合わせて以来、四月になったんだそうです。これって、国際的にはずれてるんですってね。世界は九月入学が一般的なんだそうです。そのことがこの本の中でも取り上げられてます。
たしかに、海外への留学や、外国人留学生を受け入れるときに、時期がずれて不便なことが多いんだそうですね。大学は九月入学を考え始めたなんて言う話をいくつか聞きました。仮に、それが現実のことになると、就職の時期もそれに合わせることになるでしょうし、高校、中学、小学校の入学、卒業の時期も変わっていくでしょうね。
もちろん、合格電報も、「サクラサク」とままというわけにはいきません。
吉海さんは、九月なら、“菊”だとおっしゃいます。たしかにそうですね。「キクサク」ではおかしいから、「キクカオル」でどうでしょうとおっしゃいます。
仮に、本当に九月になるんなら、それがいいかもしれませんね。
でも、やっぱり“サクラ”がいいなあ。


①東京大学
②早稲田大学
③東北大学
④御茶ノ水大学
⑤千葉大学
➅信州大学
⑦三重大学
⑧奈良大学
⑨高知大学
⑩長崎大学
②早稲田大学
③東北大学
④御茶ノ水大学
⑤千葉大学
➅信州大学
⑦三重大学
⑧奈良大学
⑨高知大学
⑩長崎大学
- 関連記事
-
- 『古典歳時記』 吉海直人 (2019/02/04)
- 『対話 日本および日本人の課題』 渡部昇一 西尾幹二 (2019/01/28)
- サクラサク『古典歳時記』 吉海直人 (2019/01/25)
- 『友情』 山中伸弥 平尾誠二 惠子 (2019/01/19)
- 狼『森の教え、海の教え』 芦原伸 (2019/01/18)