めんどくせぇことばかり 『古典歳時記』 吉海直人
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『古典歳時記』 吉海直人

まったく、こういう人を先生らしい先生っていうんでしょうね。

いや、とにかく、古典に関する知識が豊富、・・・豊富なんて言葉じゃ足りないですね。古典てのが人間の皮をかぶって、洋服着て、眼鏡つけて街を歩ってるようなもんですね。この先生のえらいのは、それが歴史の中でどういう経緯をたどって「春が来た」や「朧月夜」って唱歌に、さらには「津軽海峡冬景色」にまでつながっていくかを語れるところだと思います。

立春を過ぎ、まだまだ寒いですが、外を歩くと、いろいろなところに、日々春を見つけることができるようになりました。一輪だけの梅の花。小川の辺のオオイヌノフグリ。ええっと・・・。まだそれだけか・・・

この本の中にはたくさんの植物が出てきます。梅、桜、桃、山吹、藤、菖蒲、柏、橘と、切りがありません。そりゃそうですね。この本は『古典歳時記』と言う名前の本ですし、“季節”があってこその日本ですからね。

“榊”の章に、榊か、賢木か、本来はどちらの字で書かれていたものかということが論じられています。私にとっては賢木と言う字はあまりなじみがありません。「賢い木」で賢木。「賢い」はクレバーではなくて、神さまの前で「畏れ多い」と言う意味の「賢い」。そういわれると分かりますね。そこから、「神さまの木」と言う意味での榊という漢字が生まれたんだそうです。

だから、“榊”は日本生まれの漢字。この日本生まれの漢字を《国字》といって、実はけっこうあるらしいんです。

“中国”に、それそのものがなければ当たり前ですが、“中国”でその漢字を作ってるはずがありません。“中国”に同様のものがあったとしても、全く意識に登らないものであれば、これも文字であらわす必要がありません。

山の登りと下りの境目にあるから「峠」とか、田に近いけど水がないから「畑」とか、風が止まって「凪」とか、道がぶつかってるから「辻」とか、意味から作らているものが多いみたいですね。



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百人一首、源氏物語、枕草子、徒然草……日本文化の奥深さに感嘆
第1部 正月
第2部 春
第3部 夏
第4部 秋
第5部 冬
第6部 京都文化


国字には、魚偏のものと木偏のものがとても多いそうです。ああ、日本は海に囲まれた、緑豊かな島国ですものね。

朝顔につるべ取られてもらい水

小学生のころ、学校で鉢植えにした朝顔が芽を出して蔓を巻き始めたのを、終業式の日にうちに持って帰って、夏休みの間に観察日記をつけました。きれいに大きな花をつけた朝顔に感動して、毎年毎年、朝顔を育てるようになりました。

芽を出して、蔓を巻き始めるころから、学校から帰ったら、まだ日の高いうちに段ボールをかぶせるんです。すると、その日の蔓の伸びはそれで終わるんですね。「なんだ、もう夜か」ってなもんです。で、朝は日が登り切ってから、段ボールを外すんです。学校がある間は、母にやってもらったのかな。まあ、「やっと朝か」ってことですね。

朝顔は、蔓をあまり伸ばさないままで花の時期を迎えるんです。これ面白いですよ。ちょっと花が窮屈そうですけどね。面白かったけど、自分もめんどくさいし、花も窮屈そうだから、一年でそれはやめました。

じつは、高校卒業するまで、朝顔栽培をやってました。朝、水くれて、うちは盆地で、しかも武甲山ていう山の麓だから、日照時間が短くてね。一番日が当たる処に朝顔の鉢を出して・・・。高校に入ったころからは、大半は母にやらしてたのかな。毎年、種を鉢に植えて、芽が出たあたりまではなんか記憶にあるんだけどね。

高校を出てから後は、私はそれっきり家を出てしまったので・・・。

だから、子どもの朝顔には、私も一緒に水やりをしました。子どもは迷惑だったかもしれません。

今ですか?子どもは家を出てしまいましたけど、毎年、朝顔を育ててますよ。水やりは、連れ合いに任せっぱなしですけどね。それじゃダメですね。

せっかくこの国にいるんだもの。花もそうだけど、季節と一緒に生きていきたいですね。・・・いい本でした。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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