めんどくせぇことばかり 『海近旅館』 柏井壽
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『海近旅館』 柏井壽

3月に大阪に行くことになりまして、・・・おめでたい話なんですけど、・・・交野市というところなんです。

連れ合いと二人で行くんですが、そのあたりは右も左もわかりません。大阪と言ってもどっちかって言うと京都よりというか、奈良よりのところみたいですね。

おそらく、夜の8時ころまでは、そちらに居ることになりそうなんです。それからホテルに戻ることになるなら、その近くのビジネスホテルでいいかと思ったんですが、ちょうど大阪と京都の賑やかなところの真ん中辺のせいか数がなくて、手頃なのが見つかりませんでした。

だったら、次の日のことを考えて、少々時間はかかっても、京都寄りのところでいいかなって探していったら、春先のシーズンに入るんでしょうか。もう埋まり始めてるんですね。それに、なんだかね。いまは価格の上でも、形式からしても、いろいろなお宿があるんですね。 どうしたもんだか、よく分かりませんでした。

二人一部屋、朝食付き、もちろん安めのところを探したんです。手頃かなって思ったら、ダブルベッドなんですね。「どうする?」って言ったら、なんとも言えない不思議な反応が帰ってきたので、更に探し続けることに・・・。

そしたら、掲載されている写真に、和室に布団を並べて敷いてある宿があって、とてつもなく安い。「もうこうなったら、朝ごはんもいらない。コンビニ弁当でも何でもいい」ということで、その安い宿を予約しようと、確認ボタンも押して、「はい予約」っと、ポン。

その後、気がついたんですが、その破格とも思えた安い値段、二人一部屋、素泊りの、一部屋分の料金なんです。つまり二人分の・・・。「えええ、大丈夫なんでしょうか」

今は外国人の方が安く泊まれるように、そういう料金設定のところもあると聞きます。きっとそんなところなんじゃないでしょうか。私たちのような老夫婦が泊まるのはどんなもんかとも思いましたが、これ以上探すのもめんどくさいし、安いのにビビるのもおかしなものですからね。安い分、なんかうまいものでも食べよう。

実は新婚旅行は京都と奈良をまわりました。当時は、本当に貧乏で、だけどお金持ちの友人たちがいて、どうも新婚旅行も行けそうもない私たちに旅行券をプレゼントしてくれたんです。旅行会社に務めていた先輩がいたこともあって、奈良では奈良ホテル、京都は炭屋旅館という、どちらも立派なところに泊めてもらいました。

覚えている人いるかな。春の観光シーズンに、拝観料課税問題で、京都の名だたる寺社の多くが、ストライキをしていたことがあったじゃないですか。あの時のことです。中には、“ご奉仕”という形で拝観料をとって観光客を入れているところもあって、そういうところを廻りました。炭屋旅館に帰ると、「お坊はんもいけずなこと、しやはりますな」って慰められました。

でも、新婚旅行ですからね。いい思い出です。

今度私たちが泊まる宿は、本当にただ泊まるだけのところなんでしょう。チェックインは早めの済ませようとは思うものの、その後、出かけたら、宿に戻るのは9時をすぎるでしょう。寝るだけですからね。いっその事、テント担いでいきたいくらいです。


小学館  ¥ 1,404

新たな若おかみ、あらわる! 『鴨川食堂』著者が贈る、ハートフルストーリー!
第一章 黒船襲来
第二章 嵐の前に
第三章 神様の客
第四章 美咲の恋
第五章 智也の寿司
第六章 山折り谷折り
第七章 荒海
第八章 船出


海近旅館は、伊豆の川奈にある、なにより先代の女将さんの人柄で持っていた旅館なんですね、それが女将さんが亡くなって、東京に出ていた娘が帰ってきて新米女将として再出発するんです。

ところが、長男は、先代女将に代わって、ただただ合理的に宿を切り回そうとするもんだから、先代女将の気遣いに見せられていたお客は失望するばかり。板場を預かる父親は、先代女将を失って、いよいよ覇気を失ってしまい、やる気を起こしてくれません。

娘はといえば、新米女将としてなんとか母の意思を継いでいきたいとは思うものの、家族の気持ちは揃わずに、思いは空回りするばかり。そんなところに、日本一の旅館グループに成長したリゾート開発会社の社員が宿泊していった。買収か?海近旅館は続けていけるのか?

『鴨川食堂』の柏井壽さんの書いた本です。

日々、世間で起こってることに比べれば、大それた事件が起こるわけではありません。だけど、誰でも日常の小さな出来事に振り回されて、泣き笑いしながら生きているもんですよね。

同じように努力をしていても、ある時はやることなすこと裏目に出てしまうこともあります。仕方がないんですね。そんな時は、ひたすら我慢です。それがいったん潮目が変わると、自分のほっぺをつねってみたくなるくらいにうまくいくときもあるんです。

不思議ですね。

でも、それは求めたからこそであって、求めないものには何も始まりません。先代女将が言っていたそうです。「お客様は決して神様ではありません。でも時々、神様がお客様になってお越しになることはあります」

でも、主人公の新米女将、美咲にも、そんなときが訪れるんでしょうか。

3月に大阪に行くときも、こんな本を手にして電車に乗れたらいいな。そんな本です。



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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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