『日本の伝統1200』 東西社編集部
日本人にとって、浮世絵はあまりにもありふれたものだったんですね。だから、今の新聞紙のように、陶磁器や漆器を輸出するときの包み紙として使われていたんだそうです。その包み紙の美しさが評判になって、美術品として注目されていったようです。日本から届いた荷物の梱包に使われたいた包装紙に葛飾北斎の浮世絵を見つけた人が、同じ、葛飾北斎の作品を買い求めて、仲間たちに見せて回っていた様子が目に浮かびます。
・・・冒頭から何を言ってるかって?
これは、『日本の伝統』の1200分の1の《北斎や広重など、浮世絵ってなぜあんなに海外に広まったの?》っていう項目に書かれていたことです。全部で383ページの本ですから、一項目に費やされる字数は短いものでは100次にも足りないものも少なくありません。200字弱ってところが多いでしょうか。300字を超えるものもありますが、そう多くありません。まあ、極々簡単にまとめられているってことです。
いやー、正直に言いますとね。こんな本だとは思ってなかったんです。“1200”とあるんですから、1200項目の伝統文化が取り上げられているってことくらい考えそうなものなんですが、考えなしに買ってしまいました。私としては、日本の伝統文化の背景にあるものの考え方であるとか、自然環境であるとか、歴史性であるとか、そういう事が書かれていることを期待してました。
まったくの私の早とちりです。


《一富士、二鷹、三茄子 実は、四番目以降があるんだって?》
続きは「四扇、五煙草、六座頭」。座頭は弾き語りをするお坊さん。舞に使う扇子と芸者が吸う煙草と合わせ、宴会に欠かせないめでたいものだそうです。どうやら、これらはいずれも駿河の名物や徳川家康の好きなもので、駿河出身で天下人にまで出世した家康にあやかりたいと、演技の良い夢の代表になったということなんですね。
冒頭と同様、これも1200分の1ということになりますね。
先日、吉海直人さんの『古典歳時記』という本を読みました。古典と言われる時代から、今日に至るまで続くさまざまな伝統文化。それらがどんな理由で、いつ頃始まったのか。どんな意味を持っていたのか。どう変化してきたのか。そういうことを優しく、分かりやすく解き明かしてくれている本でした。
実は、最初は、この本にも、そんな『古典歳時記』の影を追っていたんです。だから、最初は、この本にはなんの責任もないのに、ちょっとがっかりしたんです。
でも、まあ、総花的ではありますが、ここから入っていくのも、一つの方法かなっって思えるようになりました。もちろん、1200ですから、最初っから順番に、一つ一つ読んでいく気にはとても慣れませんが、たまたまめくったページには、必ずあなたの興味を引くものがあると信じます。
例えば、・・・・ッパ。はい、130ページ。《「わっしょい」「ラッセラー」などのまつりの掛け声にはどんな意味があるの?》なんていかがでしょうか。結構、興味深いでしょ。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
・・・冒頭から何を言ってるかって?
これは、『日本の伝統』の1200分の1の《北斎や広重など、浮世絵ってなぜあんなに海外に広まったの?》っていう項目に書かれていたことです。全部で383ページの本ですから、一項目に費やされる字数は短いものでは100次にも足りないものも少なくありません。200字弱ってところが多いでしょうか。300字を超えるものもありますが、そう多くありません。まあ、極々簡単にまとめられているってことです。
いやー、正直に言いますとね。こんな本だとは思ってなかったんです。“1200”とあるんですから、1200項目の伝統文化が取り上げられているってことくらい考えそうなものなんですが、考えなしに買ってしまいました。私としては、日本の伝統文化の背景にあるものの考え方であるとか、自然環境であるとか、歴史性であるとか、そういう事が書かれていることを期待してました。
まったくの私の早とちりです。
『日本の伝統1200』 西東社編集部 西東社 ¥ 810 〈物事〉には始まりがあり、それなりの理由があって継続され、伝統となった! |
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《一富士、二鷹、三茄子 実は、四番目以降があるんだって?》
続きは「四扇、五煙草、六座頭」。座頭は弾き語りをするお坊さん。舞に使う扇子と芸者が吸う煙草と合わせ、宴会に欠かせないめでたいものだそうです。どうやら、これらはいずれも駿河の名物や徳川家康の好きなもので、駿河出身で天下人にまで出世した家康にあやかりたいと、演技の良い夢の代表になったということなんですね。
冒頭と同様、これも1200分の1ということになりますね。
先日、吉海直人さんの『古典歳時記』という本を読みました。古典と言われる時代から、今日に至るまで続くさまざまな伝統文化。それらがどんな理由で、いつ頃始まったのか。どんな意味を持っていたのか。どう変化してきたのか。そういうことを優しく、分かりやすく解き明かしてくれている本でした。
実は、最初は、この本にも、そんな『古典歳時記』の影を追っていたんです。だから、最初は、この本にはなんの責任もないのに、ちょっとがっかりしたんです。
でも、まあ、総花的ではありますが、ここから入っていくのも、一つの方法かなっって思えるようになりました。もちろん、1200ですから、最初っから順番に、一つ一つ読んでいく気にはとても慣れませんが、たまたまめくったページには、必ずあなたの興味を引くものがあると信じます。
例えば、・・・・ッパ。はい、130ページ。《「わっしょい」「ラッセラー」などのまつりの掛け声にはどんな意味があるの?》なんていかがでしょうか。結構、興味深いでしょ。


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